海外の釣り人生の着地点とも言うべき、ラスボス マレーシアのロンピン、セイルフィッシュへの挑戦に行って来ました。
この上となると、マグロか松方弘樹の世界しかないです。これは疑似餌ではありますが、トローリングで船が釣るので興味はありません、、、
昔からルアーで狙えるし、アジの活餌なら必ず1人1尾以上は2m級のセイルフィッシュが獲れたらしく、世界中から猛者たちが集まるロンピンですが、最近はスレてしまっているのか、ルアーではほとんど追っても来ず、活餌でも全員ボウズの日もしばしばあるとか、、、、
非常に不安ですが、1番釣りたいパプアニューギニアのパプアンバスのツアーが現地の都合でなかなか再開しないらしいので、身体は老いるばかりで、行けなくなる可能性も考えられるので、今のうちに行っておく事に決めました。
半年ぐらい前からロッドから細かい物まで準備にかかっていましたが、いよいよとなった頃、台風のシーズンとなり、9月は特に13号、14号、15号と立て続けに来ており、果たして行けるのか???
と言う心配もありましたが、ちょうど合間をぬって行けそうなので、安心しました。
14号が西から反転して関東上陸の恐れがあり、帰国の25日辺りに戻って来そうですが、マレーシアから飛んでしまえば最悪伊丹でも大阪でも降ろしてくれれば上等です。
成田からクアラルンプールまでヒコーキで7時間、そこから車で5時間の陸路でロンピンに到着します。
しかし、海外あるあるですが、ガイドの迎えが相当渋滞で遅れ
ロッジに到達したのは日が変わって2時過ぎ、、、
準備もそこそこに寝ましたが、6時出発なので5時半起床。
3時間しか眠れませんでした。
眠い目を擦り皆ヘロヘロですが、いきなり1日目がスタート。
活餌を釣って投入するも、なかなかヒットしません。
活餌にヒットするまでは、ルアーをキャストし続けます。気温36度の灼熱の中、結構しんどいです。GTの釣りと変わらないです。64歳には辛すぎます。
あまりキャストで疲れてしまうと、いざヒットした時に闘えないので、適度に休憩しながら投げます。
それでも、皆、出来れば餌ではなくルアーで釣りたいので、ついついキャストしてしまうのは、釣り人のさがですね。
全員、7時間のフライトと渋滞で6時間の陸路(悪路、休憩なし)ですでに疲れ切っており、ルアーキャストにも力が入りません。チェイスでもボイルでも鳥山でもあれば人間の活性も上がるのですが、、、
あまり目立った動きもなく1日目が終了。
潮目表を見て分かったのですが、小潮、中潮とあまり良くないみたいで、2日目もあまり期待薄。
そうです、海の魚は何と言っても潮回りが重要。
そもそも企画の段階で三連休に合わせているので潮回りは重要視していないのか、、、
そんな事を今更言っても仕方ないので、与えられた環境で精一杯やるしかないのです。
2日目もやはりルアーには反応悪くと言うか、背びれ見えもしないし寄っても来ない。鳥山もないし、いないのか、、、
しかし、10時、13時、16時のタイミングで当たりらしき物が何度かあり、時合なのか、たまたま通りかかったのか、69歳の長老の竿に活餌でヒット。ロンピンには3回程来てるらしく、去年は3mの大物もゲットしており手慣れたもので、あまり大きくはなかったが、1mぐらいのセイルフィッシュを簡単に釣り上げた。
午後に入り、皆が諦めかけていた時に、同室のO氏がポッパーで何かをヒット。
かなり重たいが、何かわからなかったが、遠くでジャンプ、セイルと判明、しかし、過去2m級を何度も釣り上げているがかなり重量感を感じ、違和感があったらしい。
巻いては出され、巻いては出され、1時間近く引きずり回されて何とか引き寄せてみると、なんと「ブラックマーリン」でした。
長さはブラックマーリンとしては小ぶりな2m50cmぐらいなんですが、体高がえげつなく太い。これはかなり強い魚です。理解できました。疲労困憊、しかし想定外の嬉しいビッグワンでした。もうお腹一杯な感じ、、、
ガイドの話によると、ここロンピンでは上がった事がないと言う。
息が整った所で記念写真。のされながらもやりとりのテクニックは沈着冷静で素晴らしかった。師匠と崇めたいぐらいです。
しばらくして、私の生餌の竿に期待のヒットがありました。遠くでジャンプ、間違いなくセイルフィッシュです。PENNラムページの竿は硬いので、ゴリゴリ寄せて来ました。すると、船の5mぐらいの距離で迫力の斜め大ジャンプ、2回、船上からは最もセイルフィッシュらしい大ジャンプのお披露目に大興奮でしたが、次の瞬間、何故かラインがブチッっと切れてしまいました。何が起こったのか全くわかりませんでしたが、ジャンプの時の首振りで、ラインが緩みトップガイドに絡んで瞬間的に物凄い圧がかかり、切れてしまったみたいです。セイルフィッシュあるあるらしいです。ジャンプの時にはキチキチにラインを張る様にしないとこうなるみたいです。一瞬でやられました。せっかく掛かったのに惜しい事をしてしまいました。2mはありました。近距離の時は気を付けなくてはなりません。肝に命じました。
PE3号ではなく、もっと太いラインにしておけば?と突っ込みたくなると思いますが、セイルフィッシュは突進すると100〜200m出される場合もあるので、300mはラインキャパが必要になるので3号と言うのがギリギリのラインなのです。
その後はしばらくは何も起こらず、プレッシャーは続きます。
三男から誕生日プレゼントにもらったシマノのバッカンもマレーシアに同行しています。大活躍です。
また、セイルフィッシュ意外には、エギでイカや、バラクーダなどもつれちゃいます。
さて、残るは私しかいないと言う事で舞台は整ったと言う感じですが、あちこち周るも残念ながら本日はタイムアウト。この日のこの船の釣果は活餌で1尾のみ。ルアーでも1尾のみ。
まあ、経験的に言っても私の場合、初めてのセイルフィッシュで当然の展開ですが、完全に追い詰められてしまいました。最終日の半日に賭けるしかなくなりました、、、(苦)
そして運命の最終日、この日は昼上がりで帰る日なので朝6時半からスタート。私の為にあると言っても過言ではない日であります。
12時間もかけて、20万以上もかけてこのままボウズで日本に帰る訳にはいきません。
底しれぬプレッシャーで身震いがします。
キャプテン達からは、何としても私に釣らせようと言う迫力がビンビン伝わってきました。
しかし、生き餌のロッドの数は1人1本づつで平等です。私が釣れてないからと言って2本出せる訳ではありません。ルアーでも釣れない以上その竿に賭けるしかありません。誰に当たるかは運次第です。少しでも確率を上げるならひたすらキャストするしかないいんです。
他の2人は、1尾釣ったから余裕なのか、後はルアーで何とか獲りたいのでしょう、ポッパーを投げ倒しています。
すると、10時頃、一気に流れが変わりました。
私のPENNラムページの竿に魚が乗りました。引き寄せてみるが、とんでもなく重たい。あの太い竿が弓の様にしなり、ゴリゴリ巻いて寄せても、一向に上がって来ない。深い所から上がって来ません。
これもブラックマーリンと同じぐらい時間かかってしまい、ラインを巻いては出され、巻いては出され、一向に浮いて来ない。逆に船の下に潜り込んで切ろうとする。エンジンにも巻き込もうとするが、この辺はタイの巨大メコンナマズで相当鍛えていたので、主導権はなかなか与えない。鍛えてきたテクニックと力ずくでかわしました。
一人が掛かると他のメンバーは餌竿も含め全部片付けられてしまいます。何処に回られるかわからないので全部屋根上にあげられてしまうのです。
今日は半日と言う短い最終日なので、1分でも貴重なのです。それは重々分かっていましたが、とにかく重くて主導権がとれなくて時間がかかってしまいました。こうなるとさかなとのガチンコの体力勝負です。
散々暴れ回って1時間もかかってしまったので、長老から「早く力強くで上げて結論を出せ」という煽りもあり、少し弱って来たタイミングで、とにかく何の魚か確認する為にゴリゴリ表層に浮かしてみたら、皆が期待した2尾目のブラックマーリンではなく、3mぐらいの「ホワイトシャーク」である事が確認出来ました。危ないので写真はなし、参考画像です。
ジャンプを1度もしない事からセイルフィッシュではなさそうと言う事は薄々感じてました。浮いてきてもそれでも暴れまくり、最終的には反転力でリーダーライン80ポンドをぶった斬られてしまった。
ブラックマーリンであれば達成感がこみあげて来るところでしょうが、シャークでは、疲れ損で、完全に体力を全部奪われてしまいました。疲れを2倍感じました。
息が切れてしまったので少し休憩していると、休む間もなく、また私の竿に何かがヒット。え~、少し休ませて~~~
これもなかなか強い相手である。巻いても巻いても同じ量を引き出して行き、いつまで経っても決着がつかない。しかし飛ばない。またしてもセイルではない感じ。
長期戦になればこっちが不利になるのは目に見えているので、これも太いPENNの竿だったので、強引に浮かす。
すると、シルバーのGTの様な魚体が見えた。クイーンフィッシュらしい。
サイズは1mと言った所だが、かなりのトルク、力の持ち主であった。
疲れて気を失いそうでしたが、すぐに撮影会。
その後はしばらく当たりは遠のきました。
休めて嬉しいのだが、時間がない。あと2時間といった所、、、
釣れたは釣れたが、本命のセイルフィッシュは釣れていない。
キャプテンも副キャプテンも私だけ釣れてないのは重々わかっているらしい。私の竿2本から2人は離れない。しかし、状況は厳しく、移動につぐ移動。なんか、三男のパラオのGTと全く同じ展開になってきた。
帰着予定時間12時を30分も過ぎているが、まだ2人は諦めていない。ラインを握りかすかな当たりを感じ取っていた。
私は、ルアーは諦めて2本とも活餌にした弱い気持ちを反省し、ワールドシャウラにルアーを付け直し、最後の最後までルアーの力を信じ、ポッパーやペンシルをひたすら投げ倒しました。
しばらく沈黙が続き、黄昏始めてきた時、副キャプテンが大きく合わせた。乗りました。カモン、カモン。大きな声で呼ばれました。
交代です。確かな手応え。ラインはどんどん出されていきます。100mぐらい出されてようやく止まる。かなり重いが、さっきホワイトシャークを経験しているので、軽いと感じるぐらい身体も気持ちも余裕があった。
ゴリゴリと強引にポンピングで手繰り寄せ、出されては巻き、出されては巻き、派手なジャンプ、また潜る。深い場所で横になり抵抗、しかし、竿は太いのでPE3号を信じ、ゴリゴリ巻いた。
観念した様でやっと浮いてきた。キャプテンがリーダーを掴んで確保、、、
やりました。バラシのリベンジを成功させました。
すぐに記念写真。やはり2mの大物でした。
今日は、他のメンバーは餌も含め一切釣れず、私だけ色々釣れて大騒ぎになってしまって、「今日はN氏デーだな〜」と69歳の長老に言われてしまいました。
とにかく、1尾写真が撮れて日本に帰れます。セイルの神様、そしてキャプテン、副キャプテンありがとう。感謝します。
これで胸を張って日本に帰れます。
最後に代表的なモニュマントの前でみんなで記念写真。闘いは終わりました。
目標としていた「ルアーで獲る」と言うのは達成出来ませんでしたが、とにかく「セイルフィッシュを抱いた写真を日本に持ち帰る」と言う事は何とか出来たのと、最終日までルアーを投げ倒せたという事だけは自分を褒めてあげたいです。
マレーシアのご飯はこんな感じ
マレーシアの人は甘い物が大好きみたい。飲み物は何でも甘い。
ブラックコーヒー頼んでも甘い、、、どうして???
夕食の食堂にはいつも可愛い子供のネコちゃん、何でも食べます。
マレーシアの通貨はリンギット
全体的な釣果は、
①第1艇(3日間トータル)私達
セイルフィッシュ☓2本(生き餌)
ブラックマーリン☓1本(ルアー)
クイーンフィッシュ☓1本(生き餌)
②第2艇(3日間トータル)
セイルフィッシュ☓3本(生き餌)
ヨコスジサワラ☓1本(生き餌)
全体としてもかなりの貧積でした。
使用したルアーはポッパーがほとんどですが、一応ペンシルベイト(ローデッドF140)も1つ持って行きました。
スキップベイトのシャワーブロウズ(ビッグママ)も持参。
自作のスイムベイトも持参。
中でも船長に1番を聞いたら、ポップクイーンが良いと言ってました。
残念ながらルアーでは私は実績は0でした。チェイスもなしです。
今回、大活躍したのが、PENNのラムページでした。当初は強すぎて身体への負担が大きいかと思われましたが、
結果的にホワイトシャークとの死闘もあったので、ラムページで丁度よい感じでした。時間をかける方が身体への負担が大きいです。
急遽調達したワールドシャウラ2754R-5はキャスティングで大活躍しましたが、曲がる事は1度もありませんでした。残念です。
しかし、これは軽くて強い、非力な私には飛距離が稼げて疲れない素晴らしい竿です。流石、村田基。
ビッグトラウトのツアーに集って初めて会った皆さんですが、5日間飲み食いして釣り出来て、環境や性格や年齢は違えど釣りバカで優しくて皆紳士的な良い方ばかりで、ドラードの時とは違うタイプのメンバーでしたが、アマゾンなんて当たり前、世界中の怪魚を釣りまくっている強者ばかりでした。
「釣り人に悪い人はいない」と言う言葉を証明出来る様な人達ばかりでした。
特に69歳の方にはビックリでした。世界各国に拠点を持つ、スーパーセレブで元気ハツラツ、最初から最後までルアーを投げ通していました。64歳でくたびれているのは恥ずかしいです。皆さんありがとうございました。
添乗員のビッグトラウトのM様、本当にお疲れ様でした。
(これを見てマレーシアロンピンに行きたくなった方に朗報です)
この釣りは何かと特殊な針やリング、ルアー、必要になります。お金がいくらあっても足りません。
そこで、私の持つルアー(ポッパー各種、ペンシル☓1、ジグ☓3、エギ☓2本)セット、針(各種)セット、大物用用具箱セット(極太リング用ペンチ、ナイロンリーダー(80.100.130ポンド)、リーダー先端溶接具、ワイヤー、ワイヤーカッター
などをお貸しします。これだけそろえるにも相当お金かかります。
ルアーはロストしてもOKです。上げたら記念品として差し上げます。
帰国したら返却頂ければ大丈夫です。すぐには使いません。
残念ながらパックロッドはお貸し出来ません。
是非、コメント欄に出発日と便名、発着空港をお知らせ下さい。確実に行く方で業者手配でも個人手配でも航空券を購入した方に限らせて頂きます。先着1名様です。着払いで送ります。
それから、パプアンバスは体力的にもう無理だと分かったので、誰かこれから行きくと決めた方に買い集めたルアーを全品レンタル致します。
ルールはセイルフィッシュと同様、ロストOK、ヒットは記念品として差し上げます。これも着払いで送ります。
GT用のルアー達は未だ20kgオーバーは達成されておらず、悲しんでおります。誰かリベンジをさせてやってください。全品レンタル致します。
ルールはセイルフィッシュと同じです。ロストはOK。上げたら記念品として差し上げます。
帰国後に返却でOKです。
これも着払いで送ります。
GT用の竿は、差し上げても良い竿はあるんですが、飛行機の預かり荷物の158cmに収まる竿は1本しかありません。185cmまで乗せられる国だったらダイワのソルティガが2本ぐらいあります。最新の情報でお確かめ下さい。
(セイルフィッシュに行く方でもこの竿で良ければバッカンと一緒に差し上げます)申し出て下さい。早い者勝ちになります。売ってもいくらにもならないので、、、送料だけ払って頂ければ、使ってやって下さい。竿も喜びます。これも着払いで送らせて頂きます。
竿を入れるバッカンも多数あり、
158cmの自作の物、148〜185cmまで可変の物もあり、これも差し上げます。
1本のバズーカに2本は入ると思います。グリップ部は預かり荷物か機内手荷物になります。
それにしても、帰りの空港で久しぶりに食べたハンバーガーは美味かったな〜、鶏肉とタイメシばっかりだったからな〜やっぱ牛肉は美味いね。
後は、まだまだ釣りたい魚は沢山いますが、体力的にも限界に近いので、国内の近所の釣りに専念し、機会があれば、その時の体調に合わせて挑戦したいと思っております。
◎サラトガ、アロワナ(オーストラリア)古代魚
◎パイク(イギリス水路)超獰猛
ぐらいかな、乞うご期待。