柏からイタリアニュース

イタリアの今をイタリアメディアの記事からお届けします。

全国市長選の結果(詳報)

2017-06-27 00:38:48 | 政治
Corriere della sera 2017/06/26

Elezioni comunali 2017.

訳者注:
詳細な結果がサイトに載っていますので、ご興味のある方は以下の原文サイトをご覧ください。
ところで、サイトを見て感じたのは、投票率がかなり低いことです。平均して40-50%というところですね。
また、このような地方選挙でも、決戦投票がある仕組みっていいですね。死票を減じ、偏向した人物の排除にも役立ちます。日本でもぜひ取り入れたい仕組みですね。あと、シチリアのトラパニ市の選挙結果、決戦投票の結果がよくわかりませんね。調べてみましょう。

(原文)
http://www.corriere.it/amministrative-2017/elezioni-comunali-giugno.shtml

全国市長選は中道右派の勝利に終わった。

2017-06-26 15:09:48 | 政治
La 24 ore 2017/06/25

Vince il centrodestra, risultato storico a Genova. Il Pd perde 9 capoluoghi su 16. Pizzarotti bis

全国市長選は中道右派が勝利。ジェノバでも中道右派が歴史的な勝利となった。一方、民主党は16の主要都市のうち、9都市を失った。
ジェノバでは中道右派が勝利し、赤い砦を手中にした。一方、民主党と中道左派は16主要都市のうち9都市で敗退。パルマではM5Sを離れたFederico Pizzarotti氏が再選。中道右派はPistoiaからPiacenzaまでの赤い地方の諸都市で勝利。ロンバルディアの主要都市、コモからローディ、モンツァでも勝利。そのなかにはイタリアのスターリングラードとかって呼ばれていたSesto San Giovanniも含まれる。
リグリアの首都ジェノバでは中道右派のMarco Bucciが55.2%の票を獲得。44.8%の中道左派のGianni Crivelloを破った。パルマではかってM5Sだった Federico Pizzarotti (l57.9%)が中道左派のPaolo Scarpa(42.1%)を破った。ベローナではイタリア北部同盟のFederico Sboarina がPatrizia Bisinella に 58,1%の得票で勝利。カタンザーロでは中道右派のSergio Abramoが64,2%得票。中道左派のVincenzo Ciconteは34,5%に止まった。

(原文)
http://www.ilsole24ore.com/art/notizie/2017-06-25/exit-poll-centrodestra-avanti-principali-citta-205239.shtml?uuid=AEKFmtlB

La Maturita'(高校卒業資格試験)が始まった。

2017-06-22 15:04:39 | 社会
La 24 ore 2017/6/21

la prima prova di italiano
イタリアに関する最初の試験

Maturità: miracolo economico, progresso e nuove tecnologie. Tre articoli del Sole 24 Ore nelle tracce
経済的奇跡、発展、そして新たな技術。当紙(24 ore)の3つの記事が採用されたことがうかがえる。


今回の試験について、Giorgio Caproni 氏が語る。時事問題の中心には、イタリアの発展と、その発展という言葉の異なる意味についてテーマとしたものだった。それは、歴史問題に関するベビラックアとギンズブルグからの引用によるイタリア経済の奇跡についてだ。文芸分野では短い論文で自然に対する牧歌的な賛美と脅威の2面を扱い、社会経済的な分野ではあらたな技術と労働について、歴史・政治分野では災害と復興について、科学技術分野ではロボット技術を取り上げている。今日は前半のイタリア語問題だった。明日は進路毎に異なるが、古典だとラテン語の問題になる。

予想は大外れ。ピランデッロもなければマフィアの残虐事件、テロ、EUなど、学生たちが予想していた問題はすべて外れた。唯一当たったと言えるのは、災害と復興で、昨夏の大地震で被害を受けたイタリアの地方の最新の時事問題を取り扱っている。あとひとつは労働。社会経済分野の論文(あらたな技術と労働)と科学技術分野の論文(ロボット化と教育、研究、労働界の未来)で語られている。もちろん、歴史的議論のテーマとされたイタリア経済の奇跡も労働関連のひとつだった。

短い論文:24 ore紙より3題
文芸分野では脅威と牧歌的賛美の2つの面から自然について書かねばならなかった。文章として、Giacomo Leopardiの道徳オペレッタ「自然と1人のアイスランド人の対話」からの一節、Givanni Pascoliの「稲光」、Eugenio Montaleの「レモン」。さらに、Ugo Foscoloの「Jacopo Ortisの最後の手紙」からの一節。さらにWilliam Turner と Giuseppe Pellizzaのいくつかの絵画。社会経済分野ではあらたな技術と労働が取り上げられている。24 ore紙のEnrico Marroの記事、「国連が警告:人間の仕事の66%がロボットに置き換えられるだろう。」が採用された。

歴史政治分野は災害と復興だ。Giorgio Boattiの共和国に関する論文とMotecasinoに関するもの。また、24 ore紙のAlvar Gonzalez-Palaciosの記事「足は泥に突っ込み、頭だけで尊厳を保つ」の一節、そしてマキアヴェッリの君主論。科学技術分野では、24 ore紙のもうひとつのAlberto Magnaniの記事「ロボットと人口知能。EU議会で法制化が議論」が採用された。

発展に関する時事問題
発展は今年度の試験の時事問題の中心課題だった。 文章は、Edoardo Boncinelli の「世界を良くするためには見方を変えることが必要だ。」から引用された。引用文では、”主に科学技術的な意味での物質的な発展”と、”精神的な振る舞いや姿勢を含む、道徳面や市民としての発展”を区別して考えることだ。

文章読解は詩人のCaproniから引用
一方、詩人のGiorgio Caproniniの手による、Res Amissaの詩の翻訳詩、”“versicoli quasi ecologici”の分析に受験生たちは取り組まなければならない。とりわけ、受験生たちが問われるは、自然に対する人間の行動をあらわす動詞を抽出するということ。詩人はそれらの動詞の比較分析をしたいと考えている。詩には”自然に対しその価値を省みることの無い行動を取る者をしばしば評価するような現代社会というものに対する詩人の批判的な態度がより強く現れている。

試験には55万人以上の学生が受験する。最初の試験はイタリア語(国語)。これは専攻に関係なく共通。学生たちは6時間で文章読解、新聞記事の作成もしくは短い論文作成、歴史的議論のテーマ、一般社会全般にかんするテーマから選択して回答する。試験の作業の正確性を保証する為に、試験問題は今朝Miurサイトで発行されたパスワードで解除されるPlico telematicoで核試験会場に送られた。昨夕、Facebookで教育大臣のValeria Fedeli から受験生たちに対するメーセージが発信された。”皆さんが試験に合格するように、そして皆さんの将来の選択に祈ります。” 続けて、現代社会が、国連の2030アジェンダのアクションの目玉とした、発展、健康、イノベーション、環境とコミュニティ、持続性といった挑戦を受けていることについて語った。

受験会場では辞書の使用は許されるが携帯は使えない。
技術的な面では、問題なく準備されたようだ。8時半にはMiurサイトで試験問題の2番目のアクセスキィが発信された。試験官たちは試験問題をダウンロードを完了。ネットで公開済みのたくさんの写真、コピー、テーマの書き出しには数分で充分だろう。

イタリア語(国語)の試験の間、受験生たちは辞書は使うことが出来るが、携帯、スマホ、その他の電子機器は厳禁だ。もしも不正が見つかればすべての試験が出来なくなる。

(原文)
http://www.ilsole24ore.com/art/notizie/2017-06-21/maturita-ambiente-nuove-tecnologie-e-giorgio-caproni-le-tracce-tema-083129.shtml?uuid=AEg0fEjB

年金開始年齢が2019年から67歳になるかも知れない。

2017-06-18 20:21:29 | 政治
Corriere della sea 2017/06/17

Età della pensione, ipotesi: 67 anni dal 2019
年金開始年齢が2019年から67歳になるかも知れない。現在の開始年齢は66歳と7ケ月だが、寿命が延びているのでこの夏の後には開始年齢の見直しになりそうだ。
Oggi servono almeno 67 anni e 7 mesi ma la speranza di vita aumenta. Il decreto atteso dopo l’estate

現在政府では開始年齢の延伸に関する技術的な作業が行われている。開始年齢の延伸はほぼ既定だ。この夏以降、政府は年金開始年齢の見直すための通達を発行する予定だ。理論的には、法律的に見直す仕組みは決まっているからだ。年金開始年齢は65歳時における余命、すなわち、65歳を迎えたときの平均的な存命期間によって決まるのだ。明確に言えば、内閣のみならず、経済省と労働省が専門的に計算した数値になる。

65歳時の余命は伸びている。男性の場合、2013年時点でそれは18.6年だったが、2016年では19.1年だ。女性は同期間で、22.0年から22.4年に伸張している。この数値を前提にすれば、年金開始年齢は延伸されることになり、現在、66歳と7ケ月の開始年齢が、67歳ということになる。今すぐというわけではないが2019年には適用となるだろう。今でさえ年金開始年齢が最も遅い国のひとつであるイタリアだが、さらに開始年齢は高まるかも知れない。そしてまさに最も年金が遅い国になってしまうのだろうか?

確かに社会保障の条件の上昇は予想された道筋であり、他国でも同様だ。この夏の後、選挙が終わって数ヶ月であらたな案が示されるだろう。しかし、国民に喜ばれるような決定は期待できないだろう。それは、年金を間近に控えながら、開始年齢がまた延伸されるかもしれない労働者にとっても、また、すでに今日、世代交代を難しくさせている安全弁効果が強化されるのを見ている若者たちにとっても(訳者注:この部分は翻訳自信ありません)。今のところは技術的な検討段階だが、67歳開始は既定路線のように思われる。実際の通達案が政治のテーブルに載せられたとき、開始年齢見直しにストップが掛けられることも無いとは言えないが、より変更を緩和した上昇案も考えられる。

しかし、同関連の分野ではすでに決定しているものもある。社会的年金、すなわち社会的弱者である、失業者、障害者などに対するApe(年金前倒し)が昨日発表された。今のところ、Apeの制度は2018年までの実験的な制度でしかないが、選択で開始年齢は据え置くが社会保障額は少なくなるという制度もある。もしも2019年に年金開始年齢が67歳になったとすると、Apeはその影響を緩和するための有効な方法となるだろう。年金開始年齢選択制自体は国の予算に影響するわけでもなく、単に個々人の年金のもらい方の違いでしかない。しかし社会的Apeはそうはゆかない。6年間の実験的な制度だけでおよそ20億ユーロも掛かっているのだから無視するわけにはいかない。このコストは掛かるものだ思わなければならない。結局問題はいつも同じ。どうやってそのお金を捻出するかだ。

(原文)
http://www.corriere.it/economia/17_giugno_17/eta-pensione-ipotesi-67-anni-2019-17eb9af2-539c-11e7-8a99-4abe2a560c36.shtml




























































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































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economia




















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Età della pensione, ipotesi: 67 anni dal 2019

Oggi servono almeno 67 anni e 7 mesi ma la speranza di vita aumenta. Il decreto atteso dopo l’estate




di Lorenzo Salvia

2018年からイタリアの1円玉と2円玉が廃止かも。

2017-06-15 10:44:51 | 社会
Corriere della sera 2017/06/14

Monetine addio? Il governo (forse) ci ripensa. Le regole negli altri Paesi

Lo stop ai pezzi da 1 e 2 centesimi partirebbe nel 2018. Ma secondo la commissione Finanze del Senato c’è un rischio inflazione. L’esecutivo rifletterà sul problema, possibile retromarcia dopo l’estate. Dalla Finlandia al Belgio, i 4 Paesi che le hanno eliminate

今政府では小額コイン(1セントと2セントの2硬貨)の廃止を検討している模様。すでにフィンランド、ベルギーなど4ケ国は廃止している。早ければ2018年に廃止ということのようだが、一方で、上院財務委員会は廃止によりインフレリスクを懸念する。夏休み明け以降本格的な議論が始まるだろう。

(原文)

http://www.corriere.it/economia/17_giugno_14/monetine-addio-governo-forse-ci-ripensa-regole-altri-paesi-25346e04-50d2-11e7-bc37-00d42cea320f.shtml