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1987年に止まったSoginの原発の廃炉作業が今年秋からスタートする前に、現在の原発内部が公開された。

2019-06-30 22:26:17 | 原発
CorriereTV / Cronaca il 30 aprile 2019

Viaggio dentro la centrale nucleare di Trino, a Vercelli (le cui scorie non saranno più radioattive tra 500 anni)
1987年に止まったSoginの原発の廃炉作業が今年秋からスタートする前に、現在の原発内部が公開された。

イタリアが国民投票で脱原発を決めてから30年。Trino原発も他の3基(イタリア国内の3原発。北イタリアにはTrinoのほかに、Piacenzaに2基、南イタリア・カゼルタの1基)の原発同様、未だ廃炉作業には手を付けられていない。今年の10月には廃炉作業が開始される予定(但し、規制機関の認可が前提だが)だが、出てくる放射性廃棄物の放射線レベルが危険域以下になるのに500年も要する。廃炉作業には5年と数億ユーロが投資される。しかし、責任者のダビド・ガリ氏は、『シミュレーションではなく、実際に廃炉作業はやったことがない初めての経験だ。』と語る。廃炉作業は予測できないことに満ちているということだ。そしてたとえ、廃炉作業が出来ても、廃棄物は残る。これらは放射線レベルを危険域以下にするまでに500年以上掛かり、その間どこかに保管されなければならないが、その場所もまだ決まっていない。

今回紹介する原発は北イタリア、VercelliのTrinoにある。その原発の内部の今を紹介する。(以下のサイトを見て欲しい)


https://video.corriere.it/viaggio-dentro-centrale-nucleare-trino-vercelli-le-cui-scorie-non-saranno-piu-radioattive-500-anni/702667de-6b22-11e9-9e7e-c3b62bd0716c


放射性廃棄物の国による保管場所の確保は20年以上も決まらないままだ。その間にそうした廃棄物はイタリア全土の関係施設や土地に散り散りに保管されている状態だ。1967年から1987年までの20年間の発電実績は約250億キロワット時。しかし、その結果、現在保管されている放射性物質は約230トンだ。イタリア全土の原発4基では、総発電実績は920億キロワット時。全体として3万㎥以上の放射性廃棄物が保管されており、それらが危険な状態でなくなるのに500年以上掛かるのだ。


以上

原文は上記サイト。