かんちがい

、かも知れないけど、思いついたことを書いていく、ヤマサキタカシの日記です。

10.セカンドオピニオンを受ける

2017年07月16日 | 舌がん治療
というわけで紹介状をもらい、セカンドオピニオンの予約のため書類を送りました。

予約のやり方に、病理検査(細胞を調べて癌の状態を調べること)も受けたい人は、主治医からプレパラートを借りて送ってください、というようなことが書いてありました。

本などを読むと、上皮内癌は病院によっては癌と判断されないこともある、ということが書いてあったりして、受けておこうかとも思いましたが、なんとなく癌じゃないということはないかな、という気がしていたので、(あとプレパラートを借りるのが面倒だったので)今回はやめにしました。


数日後、書類を送った病院から電話がかかってきて、舌がんだと頭頚部外科という耳鼻科のようなところで全体的な話を聞くか、それとも小線源治療について放射線治療科に聞くか、どうしますか?と言われました。

全体的な話も聞きたかったので迷いましたが、一番聞きたいのは小線源治療についてだったので、連絡してきた職員の方と相談の上、放射線治療科でセカンドオピニオンを受けることにしました。



2017年の1月の終わりに予約がとれ、病院に向かいました。
いろいろ質問することを紙に書いて持っていきました。

大抵の方は家族と来られるようで、一人で行くと少し驚かれましたが、案内役の看護婦さんが非常に親身に対応してくださいました。

部屋に通され先生と面会し、45分ほどお話を聞きました。

まずは一通り小線源治療について説明を聞き、その後質問をしていきました。


私の患部は6センチくらいの長さがあるので、イリジウム針という、ホッチキスの針を長く大きくしたようなものを、3本(実際にはそれぞれ2本の針がついているので、針としては6本)を刺し、4、5日間ほどそのままにし、その間は放射線のため隔離室から出られない、ということでした。

副作用としては、治療後、口内炎がその治療した範囲、6センチほどにわたって、人生かつてないほどの大きさの口内炎ができ、それが収まるまでに2か月から3か月かかること。
その時に無理をすると潰瘍になってしまうので、歌の練習などはその間は避けた方が良いこと。

最悪の場合骨が溶けるという骨髄炎も起こりうるが、スペーサーを装着することによって骨髄炎になることはほぼないこと。
「ほぼ」というのは、スペーサーをつけたまま5日間といのは結構大変なので、人によっては外してしまう人もおり、きちんとつけていればまず大丈夫とのこと。

ただ、治療した側の下の歯は抜くと骨髄炎になってしまうため、虫歯になっても抜くことはきないこと。(ただこれ、僕は2、3か月の話かと思っていたら、一生抜かないでくれとのことでした。)

また、放射線を用いるということで、放射線が原因で別の癌になってしまう、というリスクも否定はできないこと。ただし、20年、30年後の話になってくるので、今のところは因果関係ははっきりとは分かっていない、ということ。


完治する割合については(正確な数字を見せてもらったのですがよく覚えておりませんが)、7、8割の方が完治しているということ。
私の場合はまだ進行度が浅いので、もう少し確率は上がると思う、とのことでした。

再発で一番多いのが、2年以内にリンパに転移するということなので、2年は特に気をつけて経過を観察する、ということでした。

もし再発してしまった場合には、今度は手術になってしまうこと。


治療後何ヶ月かの写真を見せてもらったところ、あまりにも綺麗に治っている感じだったので、「白板症も治るんですか?」という問いには、なぜかは分からないけれど、また出てきてしまうことが多いということ。でも癌細胞は死んでいるということでした。

また、「今しばらく様子を見て、もう少し癌が大きくなってから治療する、というのはどうですか?小線源治療にベストなタイミングとかってあるんですか?」という問いには、やはり早めに治療した方が効果が大きいということ。

また気になるお代についてですが、健康保険が適用されるので、入院費込みで30万円前後ということでした。また私はそれまで知らなかったのですが、健康保険には高額医療の減免制度があり、それについて説明した資料も頂きました。


一通り話を聞き、「転院される場合にはまた改めて紹介状を書いてもらってください」ということで終了となりましたが、ほぼ既に私の中では「小線源治療を受けよう」ということで気持ちがまとまっていました。


というわけで主治医に転院したい旨を告げ、お世話になったお礼を言って、紹介状を書いてもらい、セカンドオピニオンを受けた都内の病院に通院することになりました。