「さいきん、おとなっぽいていわれるの」
避妊手術が原因かどうかはわからないが、
最近めっきり、大人っぽくなったおれこ。
こどもこどもしていた表情はもう、ない。
ね。
ほら。
なんか、違うでしょう。
・・・大人になっちゃったんでしょうかね。
「女の子は大人になるのがはやい」っていいますけどさ。
はじめっから子犬ではなかったけども、なんていうか、少し前まで「こどもらしさ」があったのが、今はもうない。
同世代まではいかないけども、ちょっと年の近い妹みたいで、なんだかねー。
『宇宙戦艦ヤマトのサーシャ』みたいで、切ないわ。
こうやって、追い抜かれちゃうのね、いつか。
切ないといえば、オレコといつも一緒に散歩している神社の森。
いくつかの木に黄色のスプレーで数字が書かれていてヤな予感してたんだけど。
もしやもしや、と心配していたら、やっぱり伐採するらしい。
今日散歩に行ったら張り紙がしてあって、集会所に人が集まってた。
造園会社のトラックと、複数の車が停まってた。
町内会とか氏子さんたちが相談して決めたみたいなんだけど・・・。
すぐ向いに大型ショッピングモールがあるんだけども、
それができたおかげで、神社の周囲が、車の往来が多い道路になってしまって、
神社から張り出した桜の木から舞い散る花びらや、秋になると降り積もる枯れ葉が、邪魔なんだって。
問題は安全?・・・それとも清掃の予算なのかしら。
もし清掃の予算不足なのだったら、募金や寄付などで森を守ろう、という声は今更届かないかしら。
お金じゃなくて、清掃に協力するとかなら、やる人いっぱいいると思う。
今でも朝の掃除は氏子さんたちのグループがしっかりやってるから、やらない部外者には口出す余地はないのか・・・。
3/4~31の間にたくさんの木(50本以上番号がふってある)を伐採するっていうのよ。
よりによって(桜の)花が咲く前に、一気に、なんて、むごいよなあ・・・。
人間の都合でさあ・・・。
伐採(剪定)される木からすれば、
「道路をなくせばいいじゃないか」ってことかもしれないのにな・・・。
こうして少しずつ、野鳥たちの住まいが、小さくなっていく。
もしかしたら木のプロにいわせれば、
「そのほうが、木々が共倒れにならず、健康な森を残せるんだよ」
という、利点や意図があるのかもしれないんだけども、さびしいなあ。
もしそうなら、ちゃんと書いておいてほしいんだよなあ。
ただの通りすがりの(犬の散歩が目的のお賽銭おばさん)いうことなんて、届かないかなあ。
これがいいこととは、思えないんだよなあ。
この町をもっと住みよく、人を受け入れる(税収を上げる)には、緑や水場を増やしたほうがいい。
「東京」ではない環境を求めているんだからさー。
とはいえ、自分たちが住み続けることで自然を奪っているのだと、どこかでわかっているんだけどさ~。
ところで、こないだの子は「アカハラ」だったのではないかと思う。
昨日の「赤ハラ白ハラ問題」についてですがね、あれからまた神社にいってみたのです。
あの日ほどは見かけなかったけど、一羽、見かけました。
だけどあんまり自信がないの。
実は両方いたんだったりしてね。
だって記憶の中では白ハラっぽいんだもの。
両方いたんだったら、楽しいな。
3/4~31までの間にたくさんの木が伐採されるのだろうけど、1本でもいいから、早咲きの桜、見たいなあ。
これからしばらくの間、できるだけ神社へ散歩に行こう。
失われる世界を見守ろう。さびしいけど。目に焼き付けるんだ。
伐採、できるだけ、少ない範囲ですように。
同じような森になるには、気の遠くなるような時間が、必要なのに。
伐採は一瞬だ。
オレコはゆっくり、おとなになってね。
急がないでね。
今日は神様にお礼はしたけどもお祈りはしなかった。
「おさびしいことですね」
と声をかけた。今日だけは、自分のことはお祈りしてはいけない気がしたのよね。
ああ、寒い。
昼間はあったかく晴れたのに、夕方近くになって、強い冷え込み。
あわてて灯油ストーブをつけた。
天気予報見たら明日は雪ですか。
えー。
そんなのありー。
灯油やっぱりもう一度買わないとだめか、今シーズン。
いぬふぐりがたくさん咲いてて、春だ春だと喜んでいたのもつかの間だっちゃ。
今夜はトマトソースの煮込みハンバーグ。
今日もよく働いた。仕事も家事も。
オレコはよく昼寝したねー。
明日は雪だそうだから、あったかくして寝るんだよ。
おかあさんはお仕事です。