しろみちゃんとお別れしたあと、茶白くんをみつけた。
木の根もとに、ひっそりと。
同じ毛色でたぶん、父親か、おにいちゃんがこのあたりの男ボスらしい(顔が横にひろがっている)。
女ボスはおそらくしろみちゃんである。
ボス猫のいろいろに遠慮しながら小さく小さく生きている、茶白くん。
そんな姿がいじらしく、またいとおしい。
おれこと茶白君。
おれこは茶白君も大好き。
だが残念ながら、茶白君はおれこが怖い。
くーん、くーん、と、鳴いてみても、木の根もとから動きはしなかった。
むしろいつでも逃げる体制キープだったのだった。
おれこは猫がほんとにすきだねえ。
そしていつも片思いだねえ。