犬がおるので。

老犬から子犬まで。犬の面倒をみる暮らし。

春の生命力をもらいに

2016年04月11日 | 犬旅・おでかけ

おはなみじゃー おはなみじゃー

時間ができてどこかへ行きたくなると行く里山
10年位前だったか、初めてきたときに偶然立ち寄った桜並木
「いつか春になったらお花見にこようね」といいながら、一度も行ったことがなかった



ちれいなら~ ちれいなら~

あたたかい日で、ちょうど風がそよそよと気持ちよくそよぎ、
桜の花びらを美しく舞い散らせていて最高の日だった



ちょと ばうばうして おこらりたわのね

おとうとのつもりの太郎ちゃんが一緒だからか、
ここのところ『吠えない子』だったオレコが、通りすがりのわんこたちにバウバウ。
守る存在ができるとオレコの中で眠っていた母性本能が稼動する



おれこちゃん わりくない おろしてわのよ

いけない、とたしなめると目を見上げてやめるのだが、この日は、
おとうさんが一緒だから気が強くなっていて、目を話すとばうばう
おとうさんが抱き上げて、興奮を鎮めた

ふくすけくんをかばう大吉君(「いぬのはなし穴澤賢」いざというときに出る本性)みたいな感覚かなあ?



どぼん

こんちゃんは花よりだれかのお手紙を夢中でふむり、
オレコは隙あらば川にどぼん、太郎ちゃんはほかの犬や人に興味津々で、
「ぼくたろうちゃん、あそぼうよ」と突撃売り込みに余念がない

まったく三者三様だ



さわらぬおれこちゃんにたたりなしじゃ

ここんとこ具合がちょいワルこんちゃん
数日前から原因不明の震え(小刻み)があるのだけど、
このお出かけの日もとまらなくて、さらに行きの車の中で、
おとうさんとじいじが「爆音か!」とつっこみたくなるほどのくしゃみをぶっぱなし、
もちろんこんちゃんの目はさんかく、眉間にしわを寄せ「もう~~!もう~~!」と猛抗議



爆音くしゃみへの恐怖も重なり、スタッカートを刻んだようなぶるぶるになってしまった。
それを見たじいじとおとうさんが、次から、くしゃみのときにタオルで防音するようになったのは、よかったと思う。



水面よ水面 世界でいちばん カッコいい柴犬は だれじゃな

ああこのまま具合がよくならず、なだらかに下降線をたどっていくのだろうか、と、
弱い気持ちが、ちょっと過ったりもしたけども、桜並木の下で、気の済むまでふむふむしたり、
オレコがざぶざぶ(川犬だもの)、太郎ちゃんが楽しそうに(ナンパともいう)遊んでいる傍らで、
春の風をからだ中で感じたり、白い光に目を閉じたり、好きなだけ好きなことをして、こんちゃんは楽しくなったらしい。



犬だって、ねこだって、生きていくのに、気晴らしと、ご褒美が必要だよね。





ここのところ留守番が長く、どこへもお出かけしなかったのと、大嫌いな病院の検査もがんばった。
体調が悪くてどうしようかと心配だったけれど、連れて行ってよかった
こんちゃんに「来年もまたおはなみ来たいのう」という欲が出てきたら、もうこっちのもんだ


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