犬がおるので。

老犬から子犬まで。犬の面倒をみる暮らし。

犬について「あれ?賢いな!」と思う瞬間。

2014年08月05日 | おせわがかり日誌


最近発見したオレコの「賢いな」と思った瞬間。





家の周りを散歩するとき、家族が使うジュースの自動販売機が、これという理由もなく、ただなんとなく、決まっています。





家を出てすぐのところにあるので、散歩に出かけてすぐ「う~ん、どれかな」と品定めし、帰りに買うことが多いです。





「さあ、はやくふむふむを!」はやる犬の気持ちに申し訳ないので「ちょっとごめんね」と声をかけてから行います。





歩道を降りて自動販売機の近くに一緒に行ってもらい、散歩から帰ってきたら「お願い」と頼んで買い物に付き合ってもらいます。





その日もそのつもりでしたが、あいにく電話がかかってきてしまい、声をかけないまま、無意識に自動販売機の元へ歩いていきました。

のどが渇いていたんでしょうね。





ちょっと不満そうな犬でしたが、「ごめんごめん」と謝って、あとは彼女の好きに歩いていいよ、と促し、散歩を堪能。

その間、自分がさっき自動販売機の商品を品定めしていたことは、すっかり忘れておりました。





帰り道、まっすぐ帰ろうとしていたところ、突然ストンと歩道を降りて、てくてくてくてくと自動販売機に歩み寄ったオレコさん。

そしてその前で、ちょこん、と、座ったのでした。私の顔をじっと見上げて。

「ほら買い物するんでしょう?」という顔で。





電話がかかってきて、無意識にとった行動(自販の品定め)で、本人も覚えていなかったのに。

オレコったら歩道を降りるのが好きじゃないので、普段は「ちょっとだけお願い」といって、やっとついてきてもらうのに。

「ああ、賢いなあ、いつからこんなに賢くなったのだろう、この子は。」

無償にうれしくなって、いい子いい子と頭を撫でて、チャリンと小銭を入れ、ジュースを1本買いました。

ゴトンと音がして、ひんやり冷たいペットボトルを手に取ると、とてものどが渇いていたことに気が付きました。

それにしても、ああ。いつのまにか、なんだかいろいろわかる子になっちゃったのねえ~。

犬の頭をなでながら、うれしいやら、ちょっとさびしいやら。思いがぐるぐる。

犬の一生は短いといいます。人のそれより。

いやいや、それはまだまだ先のこと、と、気を休めながらも、

あんまり賢くなっちゃうと、もう3歳だもんなあ、という気持ちになり、

そしてあと何年一緒にいられるのかなあ、とつまらないことを考えては、ふとさびしくなる飼い主でした。

犬も猫も、どんどん人の話がわかるようになるし、賢くなるのよね。

そうしていつか人よりも、人の気持ちがわかるようになるのよ。

そうすると、行っちゃうのよね。

犬は犬の国に。猫は猫の国に。

空に行ってしまった子たちの顔を思い浮かべて、みんなそうだったなあ~、と思い起こした夜でした。