
『土日体調が悪かったのがウソのように復活。ごはんもよく食べた。伊東では気絶していたのに家ではシャウトと後追い。あまえてんのね~(犬日誌より)』

こん、絶不調だった伊東から帰った次の日には復活していたようで、ホッと一安心。

7月の半ば、一行は飛騨高山へ。

小康を保っていたこんちゃんと、我が家の面々、プラス太郎ちゃん一家で訪れた。

飛騨高山は憧れの地。いつか行きたいと思っていた場所である(人間が)。

新・赤かぶ検事奮闘記というドラマをご存知だろうか。
橋爪功主演。エリートではない、たたき上げの這い上がり検事・柊茂が活躍する傑作法廷サスペンス。”赤かぶ検事”こと柊茂は「赤かぶ」が好物で岐阜地方検察庁高山支部に勤務する。今日も事件発生と共に赤かぶの勘が働き出す!/全17話

私、あの番組の大ファンで、なんの自慢にもならないが、ほとんどすべてのストーリー及び登場人物を覚えている。




そういうわけで、舞台となった飛騨高山は、いわば聖地のようなところである。

まず訪れたのは、五箇山(菅沼)。

通勤途中、JRの駅ナカで見かけたポスター。

そう、まさにこれ。

「あれ?白川郷?違うな。どここれ?」立ち止まって確認し、五箇山という場所があることをはじめて知った。

『ぜひ訪れてみたい、飛騨高山は赤かぶさんの聖地でもあるし』

そんなわけで家族を巻き込んで(まあでもいつも大体こんな具合に密かな野望を含みつつ巻き込んでいるのだが)行くことに。

水のきれいなところなら、この方が黙っちゃいまい。

もうひとりもお尻にささりながらついて行く。

(こういうところに来ると、本当にいい表情をするよな、オレコさんったら。)

メジャーなところより、こじんまりとしたところが好きなので、はじめに五箇山に行けたのは幸いだった。

小さな集落に、日本むかし話に出てくるようなふるい家屋。

いまもここに本当に人が暮らしている(観光化しているけれど)。

(それにしても水を見れば飛び込むことしか考えていないお方だ)
五箇山には菅沼のほかにもうひとつ相倉地区があって、そこには合掌造りの犬小屋(しかもほんものの犬が住んでる*確かコーギー)があると聞いていたので、そちらにも行きたかったのだが、あとで行こうといって、結局行けなかった。
いつか再訪するチャンスに恵まれたら、ぜひ相倉地区を訪れたい。

そんでもって、白川郷。

五箇山に比べると、まるで大都会。観光客・観光客・観光客(おまえもな)。

「かわ、ないわのか(クレーム)」

そばうどん用に使っていたザルが壊れていたので、土産物屋さんにあったのを見つけて買ってきた。
しかし白川郷産だというだけでなんだかもったいなくて、まだ使っていない(貧乏性)。

日陰が少なく、暑かったこともあって、ごく短時間の滞在で白川郷を後にした。
庭の木陰につながれた柴犬を見かけて、にっこりしてしまう。

この日の宿は、高山わんわんパラダイス。

まず犬たちをねぎらうしきたりなので、彼らの湯浴み。

それから犬のみなさんと一緒に夕食である。

「のう、わしのはあるの?」

「びふてきとか、しゃぶしゃぶとか、すきやきとか」

「みでぃあむじゃなくて、れあじゃ!」

「まってましたわの!」

「おれこ、ほねつきぼーんのおおちいすてーき!」

(わくわく、わくわく)




「ひだぎゅう、おかわりーーーーー!!!」
これで、人間も犬も、松阪牛に続いて、飛騨牛を制したことになる。(お恵みに感謝します)

そんなこんなで夜は更けて。

当日の夕方には雷雨があったそうだが、犬日誌によると、おれこんチーム、温泉とおにくで結果オーライ大満足だったご様子。
犬孝行ができて幸いであった。
6月の半ばから7月半ばにかけての犬日誌より抜粋~
『よく歩いてごキゲン。こんちゃん、ほぼ自力で食べる。ブラッシングしていたらあまあまに。(犬日誌より)』
『こんちゃん○○ちゃんとランデブー。○○ちゃん、駆けてきてくれた。こんちゃんのマブダチ、やっぱり亡くなってた。切ないのう(犬日誌より)』
『こんちゃん、おやつ、寝ながら食べて、器を下げに行くと、顔突っ込んで寝てた。さすが。さすがだ(犬日誌より)』
『こんちゃんお気に入りの場所へ(神社の電柱あたり)とてもうれしそう。帰ってきて曲がり角におかえりレターをしたためる。お返事もらえるといいねと声をかけてみると、キレの悪いシーでちょんちょんちょんちょんちょんと続いていた(犬日誌より)』
『こん、オレコさんぽから帰るとジタバタしていたので何かと思ったらうん子だった(犬日誌より)』
『こんちゃん大はしゃぎ。元気。寝る前、ワン!という(犬日誌より)』
それにしても、ワン!って、何がいいたかったんじゃ。おやすみ?
(次回につづく)