くつろぎ日記

ストーリーとセリフに注目したドラマレビューです。

わたしたちの教科書 第6話

2007-05-18 14:38:43 | わたしたちの教科書

俺は俺の信念のもとに事務所を大きくしてきた。

お前が信じるもののためにあの事務所が邪魔になるのなら

迷わず捨てろ。

瀬里の父親は只今入院中。余命半年。

その父親は、かつて母親を医療事故で亡くしたが、

瀬里に事務所を残すためにあえて母親の裁判=復讐をしなかったという。

しかし、もう直之に事務所を託した以上は自分の判断で進める様に助言。

父親の言葉は千金の重みです。

実は瀬里が珠子のために行政と戦う道を選んでくれるのではとやや期待しました。

10円玉を橋の手すりに置き、捨ててみてという瀬里。

しかしお金は捨てることはできない。

「死んだ母よりも生きている僕を選んだ」

弁護士の仕事は戦うことじゃない。生きているものを守るためにあるんだ。

父親が自分を守ってくれたように、

現在生きている子供たちを守るということにしたということですね。

珠子には事務所の方針を伝えました。

すなわちそれは、珠子の解雇になります。

今ならまだ引き返せるという瀬里ですが、

切り札もカードも何もない勝ち目のない裁判ではあるけれど、

明日香の声なき声を聞いた以上は珠子は決して降りることはできないのです。

僕との婚約もなかったことにしてくれ。

淡々とできる瀬里が恐かったりします。

 

学校では雨木がHRにていじめの実態調査を執り行う事を指示します。

マニュアルには「以前加地がアンケートを作っていたことを評価し、

その項目もあります。

雨木じきじきに加地を激励。何となく加地は感激しています。

しかし、その実態調査は一件もいじめの様子が見られず拍子抜け。

そんな職員に雨木は明日香の元担任の三澤先生の記録を出すのです。

教科書を破り捨てた。学校制度への批判。

早退するというので聞くといじめられていると泣き崩れた。

明日香がいじめに遭っていたという狂言・虚言の記録にも受け取れます。

今まで隠していたのは世間から明日香を守りたかったからだという雨木。

職員室に戻ってみれば大城がいます。

明日香の虚言癖だとすっかり信じこむ加地。

二人は次第に接近し、一緒に食事と相成りました。

その間に珠子からの携帯連絡も不在にしてしまう加地。

これは雨木の予定に入っているんでしょうね。

さて食事に行ってみれば予定外ではあるが戸板先生もいて

剣道の稽古をつけてやると3人でやたらテンション高く盛り上がっていくのです。


家に帰ってみれば、瀬里は既にマンションを引き払う準備。

ダンボ-ルが積まれています。

簡単ね。簡単だ。パートナーとしてふさわしいと思ったから選んだだけ。

自分たちには誕生日のプレゼントの交換も、旅行すらない。

二人で取った写真も一枚もない。思い出もない。

カギを置いて去っていく瀬里。


クラスでは加地は生徒達に頭をさげました。

いじめはなかったと報告する加地に兼良を手始めに拍手が起こりました。

そして、戸板先生の特訓が効いたように兼良から剣道で一本取れたと喜ぶ加地。

そんなところに、告発が届き、業者から賄賂を貰っている戸板先生を尾行し、

目撃してしまう大城と加地です。

友達だろという戸板ですが、雨木には報告しないわけにはいかず

結果として戸板は学校を謹慎することになりました。

副校長の犬がっ!

戸板は思いっきり加地を罵っていきます・・友達だと思ったのが間違いだった。

確かに、加地が孤立した時もその理由を教えてくれたのも戸板でしたよね。

教師にあるまじき行為をしたのは戸板先生のほうだと言う加地。

お前はもう向こう側の人間だ。もう一度なんてねえ。三澤先生と同じだ。

こうして消えていった戸板。

加地を心配する大城に「僕たちは間違っていません!」

すっかり雨木に洗脳されています・・・


珠子は事務所で瀬里を見かけ、別れの挨拶をしたが、

その途中で戸を閉められてしまいました・・・

次の人への引継ぎをする珠子。

そのファイルを見ているうちに過去の案件を思い出します。

地方の駅で撮った写真。

思い出も何もない二人ではあっても一緒に仕事をしたのが

二人の限りない思い出ではないか・・。

忍び泣く珠子は、瀬里の本心に気付くのです。

電話してみると思いのほか瀬里は優しく珠子は揺れてしまいます。

私、どうしたらいい?僕が決めていいのか?はい。分かった。待ってる。

こうして珠子は瀬里のいる病院へと向かいます。

手に掛けていたJKを着る珠子。

それまでじっと待っていた瀬里は珠子に戻るように言いたかったでしょう。

その時に胸の内ポケットに入れていた作文を落とした事に気付き

ひろいあげ、それを読み出す珠子。

てっきりボイスレコーダーが入ってるのだと思ってましたが

今までの珠子が胸に触っていたのは、この作文だったのですね。

一度、揺れてしまった珠子ですが明日香の作文を読みながら

再び明日香の声を聞いてしまいます。

その横顔を見つめた瀬里は、先ほどまでに考えていたこととは

違うことを言うしかないのです。

「言うんだ。

僕を好きになったことは一度もなかったと。

言うんだ」

重い顔の珠子です。そして絞り出すように、

「私は・・・、あなたを・・・一度も・・・好きになったことはなかった」

自分に確かめるように。

「僕もだ。僕も君を好きになったことは一度もなかった」

珠子の頭をくしゃくしゃにする瀬里。これが珠子への愛情表現でした。

珠子、君は間違ってない。

珠子を胸に引き寄せる瀬里。

歯を食いしばって涙を見せない珠子・・・・

法廷で会おう。ええ。

二人はくるりと背中を向けました。

自分の信じる道へと歩き出します。

 

学校へ行った珠子は加地と出会いますが、

「あなたは明日香のことを忘れられるの?」と問い詰めています。

しかし一緒にいた大城が引き次ぐように

二度とここへは来ないでくださいと言うのです

珠子が帰ったのを見てとった大城は、やにわに加地にキス。

びっくりするも加地は背中に手を回していました・・・


そのころ、雨木は息子に面会に行っています。

この子は何をしたのでしょうか?


学校では「死ね」の落書きが見つかりますが、

加地は明日香の教科書を思い出すものの「消しましょう」と言っていました。

 

珠子は元夫の父親が原告になったものの、

本当にいじめはあったのかと被害妄想ではないのかと聞かれていました。

そして加地はすっかり雨木の手下になり、瀬里とは敵対することになります。

文字通り孤立してしまい、行き詰まっています。

そこに男の声で電話が入りました。

映画館で待ちあわせ。

それは戸板先生でした。買ってもらいたいもの。

写真を見せています。藍沢明日香の元担任。三澤亜希子。

病気療養中だと聞いています。三澤先生は病気なんかじゃねえや。

藍沢明日香を殺したのは三澤先生だ。思わず手にとって見ている珠子。

うっすらと顔が見えました

                          

口では一度も好きになったことはないといいながらも

瀬里は珠子を愛していたと全身で言い表していました。

事務所としてはその依頼を受けなければ今後の存続はないかもしれない。

それで珠子とは一緒にいることはできなくなりました

両方を立てたくても立場上無理というもの。

裁判をしながら、瀬里は珠子を有利な方に導きそうな気がします。

相変わらず私ってば、甘い?

でも、「君は間違ってない」といいながら珠子をくしゃくしゃにした時

もうこちらは号泣でしたよ~~~

 

びっくりしたのは大城と加地のキス。

今週はキスが流行ってますね。

でも仕事とはいえ真木さんにやや同情(笑

しかし大城と加地の急接近。

これも雨木の予定に入ってるの?

それと息子のシーンが一度だけ。

これも何をしたのか本当に謎で気になります。

 

落書きは「いじめられている子」の声の出せない声なのかも。

だとしたら朋美?

それにしても加地って本当にバカ。

いじめのない学校なんてあるわけないじゃないですか。

臭いものに蓋方式ではまた死人がでまっせ。

 

そういえば三澤先生は明日香が虚言癖だと記録を残して

明日香の声を無視したから、追いつめられて明日香は自殺したのか?

だとすれば確かに三澤先生が明日香を殺したことになりますね。

何だかんだと謎が多くて、今週も目が離せないままあっという間の1時間でした!



8 コメント

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ikasama4さま♪ (かりん)
2007-05-21 18:04:13
こんにちは!

>イジメを主張するのは珠子だけで

本当だわ・・加地でさえも雨木の軍門に下ってしまいました。どうするの?ザ・イジメストップって号令かけてもね~~(苦笑

瀬里と珠子の別れのシーンは号泣でしたわ~~。
本当は好きなのにね。
だから二人はいつか戻りそうな予感です。

そうそう戸板が「三澤先生が殺した」っていうの。
あれをあれこれ想像すると一編の推理ドラマができちゃいそうね。
三澤先生が明日香がいじめられる土壌を作ったの?
教師としてあるまじき行為ですよね。
昨今の事件にもありましたね。あれを下敷きにしたのかしら??
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こんばんはです (ikasama4)
2007-05-20 22:50:18
今のところ、イジメを主張するのは珠子だけで
狼少年ならぬ狼少女のようになっていますね。

珠子には珠子の
瀬里には瀬里の
それぞれの規範があって
それを変える事はできなかったようですね。

でも、本心は繋がっていたようですね。

二人は否定していたけど
どこかでその繋がりを求めていたみたいですね。


「三澤が殺した」って事は
おそらく三澤が藍沢明日香をいじめられるようにしたって事ですかね。
どちらにしても驚きの展開ですΣ(゜д゜ノ)ノ

それを病気療養というカタチで三澤先生を追いやった副校長。

この辺の真相が気になるところですが
どこまで引っ張っていくのかが気になります(笑)
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まこさん♪ (かりん)
2007-05-20 00:32:44
こんばんは!

そうそう最後に戸板先生が言ってた台詞。
三澤先生が殺したって・・・汗
直接手をくだしたってことではないですよね。
てっきり雨木の息子が関係しているのではと思っていたのですが、こちらは無関係?

あの日誌もPCで書いていたから誰が書いたのかはっきりしませんよね。それにいくらでも改竄できるし。
そうか、雨木の指導に耐えられずに去っていったことも考えられますね。どうなってるんでしょうか?

何がなんだか混沌としてきました。
謎だらけですよね。
さらに大城と加地も不思議な関係でした。
これも雨木の差し金なんでしょうか??
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お気楽さん♪ (かりん)
2007-05-20 00:17:33
こんばんは!

ということは珠子は裁判は勝てそうという見通しでしょうか??
なんかね、気持ちとしては裁判がダメになったら瀬里と元に戻りそうな気がするし、裁判に勝ってもまた二人は戻りそう(笑
結局最後は二人は元通りが一番ではないかな??

大城先生は雨木の指示通りなのかな??加地との接近も??大変ですね!
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みのむしさん♪ (かりん)
2007-05-20 00:10:25
こんばんは!

>>父親が自分を守ってくれたように、現在生きている子供たちを守るということにしたということですね。

いえ、事務所存続のためだとはわかっていますが、
父親の言葉を冒頭に持ってきたからにはそういうことも含んでいるでしょうと楽観的なものですわ。
この部分は決して甘ったるいだけのものではないつもりでしたが・・どうでしょう(笑

やっぱり瀬里と珠子の別れになきましたよね・・
本当あんな切ないのはめったにないです。
本心が別にちゃんとあるだけに。
それだからこそ瀬里は珠子に有利な状況を作ってくれるのではとつい考えてしまいます。
そうね、勝たせてくれるのかもね・・・
わざとなのか?どうなんでしょうか・・・
それやったら事務所の経営破綻しちゃいそうですけど。
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何が何だか・・・ (まこ)
2007-05-19 10:03:53
三澤が殺した・・・どういう事なんでしょうね~。
でも、あの日誌にある文章も、明日香の事件後に改ざんされたか
はたまた、イジメが表沙汰になるのを恐れ、明日香一人を
悪者にするよう当時から雨木に指導され、
その事に耐えられなくなって三澤はあの学校を去ったとか???
社会派のドラマでありながら、推理ドラマの要素がたんまり。
あ~でもないこ~でもないと考えるのが嫌なあたしは
早く真実を知りた~~~いっ!

いづれにせよ、雨木ってそら恐ろしいおなごですたいっ!
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Unknown (お気楽)
2007-05-18 18:48:16
まぁね。これで裁判も負けたら、会社も辞めさせられ、結婚だめになった珠子が気の毒。
大城先生は副校長にスキャンダル写真をもみ消してもらって、手足となって使われるのね・・・。
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Unknown (みのむし)
2007-05-18 16:36:52
>父親が自分を守ってくれたように、
現在生きている子供たちを守るということにしたということですね。

なるほど~。そういう解釈もあるんですね!!
かりんさんすごいわ。
それにしても今回瀬里と珠子に泣かされましたよ~。こんな悲しい別れもあるんだなぁ。って
でもこれで思い切り戦えると言うか・・・
瀬里は絶対に最後珠子を勝たせるんでしょうね。
そんな気がします。
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