兵馬俑(へいばよう)というのはご存知でしょうか。中国古代、死者を埋葬する時に死
者の周辺を守るように置かれている人形ですね。兵士や馬を模っています。
死者を守る風習はどこにでもあります。その昔は生きたまま家臣や侍女が埋葬
されたのでそれを防ぐ意味もあってこういう人形を作ったともいうことです。
日本でいうなら埴輪に近いでしょうか。
現在、兵馬俑といったら秦の始皇帝陵墓周辺に埋葬されたものに限定しています。
1974年に井戸を掘ろうとしたら出てきたのがこの焼き物の人形様のもの。
それから発掘をして驚くような全容が明らかになり、1987年には世界遺産に登録
されています。この井戸を掘ろうとした方は自分の土地だったわけですよね?
現在、この西安博物館の副博物館長になっているそうです。
さてこの兵馬俑ですが、無彩色だと思われていたのが実は美しい色彩が施されて
いたという認識が新たになったようです。少しずつ彩色されているものも発掘され
「始皇帝と彩色兵馬俑展」として江戸東京博物館で展示されているんです。
今回の展示は中国から脱した世界初公開なんだそうです。
先週の日曜に頼まれて行ってきたのですが、その古代のスケールにまず圧倒。
中国という国はとてつもない文明を持っていたと言わざるを得ませんでした。
素晴らしかったです。本当に見ごたえがありました。
この展示会がいつまでだろうと確認したらなんと明日10/9までなんです。
今、三連休。旅行やなんかで出かけておられると思いますが、もしも予定がなく
何となく出かけたい気分なんていう時は是非ここに行かれてはいかがでしょう。
そして、中学受験なんて考えておられるなら、こういう場所で歴史にふれるのも
きっと今後にいい影響を与えるでしょう。
実は、ひと月ほど前、ドイツの美術学生が兵馬俑の衣装といいますか、格好を
真似て敷地内に入ったらしいのです。このニュースをご存知の方は多いでしょう。
私も記憶に新しくて、でも博物館で展示されてる事はもちろん知らなかったのです。
そこにこういう依頼が来たので、ドイツの学生を思い出し、興味がわいて行ってきた
というところなんです。偶然の出来事でしたが行って良かったと思いました。
サブタイトルに「司馬遷『史記』の世界」とあります。
興味のあるかたは是非どうぞ