[音声]
母音の無声音
■音節の連なりによって、―定の法則に基づく母音の無声化が行われる。
■無声化は鼻濁音と共に、美しい言葉の発音上大きな要素となっている。
歯切れの良さを感じさせる日本語独特の発音。
-例-
無声子音とは、『 k ・ s ・ t ・ h ・ p 』
つまり『 か行 ・ さ行 ・ た行 ・ は行 ・ ぱ行 』
□法則□(赤い文字が無声化される音)
■母音 i u が無声子音に挟まれた場合は無声化する。
例 : K i Ku(菊) / C i KaRa(力) / T u KaReRu(疲れる) …等
■無声子音に続く i u が言葉の終わりになる場合。
例 : aRiMaS u (あります) / KaK u (書く) / KiMoT i (気持ち) …等
※ただし助詞・助動詞が続いて一語となる場合は無声化しない。(無声子音にはさまれていない)
例 : 気持ちになる / ありますが / 書くでしょう / もしも / 明日を …等
■i u の他にも例外として、a o も同じ母音を持つ無声子音が続くと無声化する事がある。
例 : K a KaRu(かかる) / K a TaNa(刀) / K o Ko(ここ) …等
■最近は有声子音に挟まれた i u も無声化する傾向にある。
例 : MuS u Me(娘) / S u Gi(杉) …等
■無声化が続く場合、不明確をさけるために無声化しない場合もある。(無声化する音を2つ続けることは無い)
例 : K i KiC i Gai(聞き違い) / S i KiTuMeRu(敷き詰める) / F u KuSou(服装) …等
■サ行が重なるときも不明確をさけるため無声化しない。
例 : S u SuMu(進む) / S i Si(獅子) …等
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ひめの司会講座
http://www001.upp.so-net.ne.jp/club-e/mc/onsei09.htm より
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<その他の無声音化の例>
①
あした すきやき はくし した ひと きそ くすり
②
です
たとえば「“キ”ッチン」「“ひ”っかかる」「“き”っぷ」「“す”っかり」のようでしょう~
無声化しても音素として変わることはないのですから。
母語であっても我々の知らない日本語の世界の解説、ありがとうございます。
母音の無声化について調べていて、
こちらにたどり着きました。
とても分かりやすい解説で、
よく理解できました。
ありがとうございます。