石屋のカミさん日記

仕事に趣味に 好奇心の赴くまま楽しいこと追求します!

角田光代さん

2009-11-08 22:10:01 | Weblog
角田光代「愛してるなんていうわけないだろ」
お友達に借りて、読んだ。



角田さんの長編は好きで今までに
「対岸の彼女」と「八日目の蝉」を読んだことがある。
どちらもぐんぐんと吸い込まれ
心のなかにたくさんの感動を残して瞬く間に読了した。

その角田さんのエッセイ集

読んでいるうちに、時代背景がえらく今と違うことに気付く。

角田光代さんは1967年生まれなので
1歳年上、まさに私と同世代の女性だ。

このエッセイ集は 1991年に書かれたものだった。
若かかりし角田さんの20代の頃のエッセイ。
文章も、どちらかというと尖っていて
大人びているのに なんだか寂しそうだったり。

そして、一番最後のエッセイ「マイニチ」は、あとから
加えられた書き下ろしで、角田さん30代前半の作品だ。

32歳の角田さんが、22歳の角田さんに向けて語る。

若いときの楽しい毎日が過ぎてしまっても
また違うかたちの、その年齢でしか受取れない楽しみは
たくさん用意されていると。

なるほどなあ~と感じた。

角田さんも私も、もう40を過ぎた。

20代の頃から思えば 想像もつかない年齢だ。
そんな年になれば、もう楽しいことなんか皆無だろうと
想像していた。
実際、40前後の自分の母親を見て
何を楽しみとして、生きているのだろうと不思議に思っていたのだから。

でも、私 怖ろしいけど41歳
楽しみはあるのだな~、これが。
結構、たくさん。
若いころには 想像だにしなかった楽しみが

「マイニチ」を書かれたころから、また10年が過ぎた角田さん・・
20代の角田さんに 今ならなんとメッセージを送られるのだろうか。


コメント
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