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爺の前に道は無し。爺の後にも道は消えかけて…枯れた中年爺の独り言

「人権配慮」がオリンピック本来の意義を回復させた

2016-08-23 01:12:58 | 日記

【前評判は最悪だったが、終わってみれば、人権に最大限配慮した心温まる大会だった】

リオの人たちに感謝だ。彼らの生活を踏みにじるような大会を無理強いした上に、事前には散々と文句を垂れていた私たちだ。しかるに、彼らは精一杯の人権尊重の「おもてなし」をしてくれた。

大会がいざ始まってみれば、どこか手作りの温かさが伝わって来た。確かに、いろいろと運営上の手違いはあったにせよ、特にボランティアの人々が必死に動こうとしてくれた姿は、何物にも代え難いものだった。参加選手もそんなリオの温かさに感化されてか、明るい本来のオリンピックを楽しんでいたような表情を示していた。普段からリオの人々が何を大切にして暮らしているかがよく分かる。

しかし、これとは真逆に、閉会式における日本プログラムのあまりにも完璧な運営は、4年後に東京に足を踏み入れる期待感よりも、不安感を強めたのではないだろうか。安倍首相まで登場した周到な演出に、リオの人々の人間の温もりをあざ笑うかのような冷たさを感じたのは、私がひねくれ者だからか?

相も変わらず、一部の参加国指導者や視聴率絶対主義のマスコミがメダルの数ばかりにこだわる姿が、下劣で恥ずかしい態度であることは言を待たない。これを外国メディアがそれとなく皮肉っていることも、為政者は気付かないだろうなw

加えて、日本の選手が判で押したように“口先”感謝の言葉を述べざるを得ない大人の事情も、理解するにしても、本当にメダルを獲得することが日本に奉仕すると考えているとすると、これはこれで怖ろしい。

「私はLGBT」表明した出場選手が史上最多 リオ五輪

http://rio.headlines.yahoo.co.jp/rio/hl?a=20160822-00000047-asahi-spo


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