晴旅雨旅

爺の前に道は無し。爺の後にも道は消えかけて…枯れた中年爺の独り言

GDPは一朝一夕では増えない

2016-08-30 03:27:51 | 教育

【タレントの安倍なつみさんの言葉が物語る子育ての大変さと大切さ】

安倍なつみ育児奮闘中「想像をはるかに超える日々」

人が人を育てるのは、簡単ではない…当たり前だが、これを単なる「言葉」として聞き流してきたことが、現在の少子高齢化社会を生んだ。

人は痛みや苦しみなどの生きる上でのネガティブな感情を抱いたときに周囲が温かく接することができなければ、人は自ずと社会に後ろ向きとなり、自分と自分の身の回りのごく少数のグループ内でしか生きようとはしなくなる。

人が他の動物とは異なり、文明的・文化的暮らしを営むことができるのは、人が社会的存在であること、すなわち他人と共に社会を意識的に形成しているからだ。この大前提をわきまえずに語られる政策に有効性を求めるのは、単なる「幻想」だ。より具体的には、現政権が唱える「一億総活躍社会」は“空っぽの政策”と言える。今まで散々に人の「体温」を無視してきた政治の延長上に語る言葉では、誰もがその言葉に“マネーの種”しか見い出そうとはしない。金儲けを常に優先してきた政治に、都合の良い“人の温かみ”を唱えたところで、もはや人は言葉を信じてはいない。政治はとっくに死んでいる。

政策を立案し、実効あるものにするためには、その政治主体の歴史が問われる。人権軽視の基盤が見え隠れする政党には、人はマネーしか期待しない。よって「一億総活躍社会」ではなく、「一億総金儲け社会」と人々は置き換えてみている。

こうして虚しい言葉だけが浮遊する結果に終わり、人はますます内向きとなり、国家は衰退する。歴史の必然だ。「体温」の無いところに人は未来を見ない。