関東学院小学校 オリブの若木

関東学院小学校オリブの会のブログです。「あなたの子供たちは食卓を囲んでオリブの若木のようである。」(詩編 128:3)

【開催報告】2015年度 第4回 聖書をひもとく集い

2015-09-25 15:44:00 | 聖書をひもとく集い
日時:2015年7月7日(火)
場所:小学校3階会議室

奏楽:伊澤さん

テーマ:「山上の説教について」
参加者:20名

賛美歌:讃美歌 536番 『その他・奉仕』

『その他・奉仕』について、校長先生のお話です。テーマは、歌詞の1番最初に書かれているように、「見返りを望まないで、人に与えなさい」だそうです。校長先生は、この賛美歌のクレジットにある“Cast the bread upon the water”
(あなたのパンを水になげなさい)について、聖書の詩篇143章10節、また、マタイ10章8節を例にあげ、「これをしたからこうなるのではなく、神が私に何を求めているか、私が何をしなければならないか教えて下さい。」「神は与える事で報いてくれる」というお話をして下さいました。

続いて、冨田先生は、「山上の説教」、「復讐してはいけない あなたの敵を愛しなさい」についてお話下さいました。マタイによる福音書5章38節~48節を読みました。当時の人たちは、「目には目を 歯には歯を」という教えを守り、無制限の仕返しに歯止めをかけていたそうです。「右の頬を打たれたら、左も差し出なさい」というのは、DVを肯定するのではなく、不正に甘んじない、むしろ悪い手段をもって、人にそれがどんなひどいことかを示し、和解への道へ導いていく教えだそうです。

「敵を愛す」、一見ありえない事だと思われます。その愛はどこからくるのでしょうか?冨田先生は、3つの愛についてお話下さいました。1つ目は、エロス。男女間の愛です。欲情、自己的な愛です。2つ目は、フィレオー。友情、相互の愛です。そして、3つ目がアガペー。神の愛です。神が一方的に与える愛で、不動の愛です。感謝されてもされなくても、相手に価値を作り出す愛です。1960年代には、マルティン・ルーサー・キング牧師が、人種差別に、暴力を使わずに立ち向かいました。また、アブラハム・リンカーンは、ライバル、スタントンに、選挙の際、容姿についてまで酷評されましたが、リンカーンが当選した時、「もし彼を友人にしたら、敵はいなくなるだろう」とスタントンを側近にしたそうです。そして、スタントンはリンカーンが死んだ時、「リンカーンは歴史上、最も偉大な大統領だ」と言いました。リンカーンは愛の力で敵を友達に変えたそうです。

本日の賛美歌のテーマ、「見返りを望まない」また、聖書のテーマ「敵を愛す」。どちらも難しい事ですが、「敵を愛す」という事がどういう事を意味するのか、少し理解できたように思います。

次回は、10月13日(火)10時より、会議室にて開催します。ご参加お待ちしております。
2015年度 担当役員 渡辺 千佳子


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