関東学院小学校 オリブの若木

関東学院小学校オリブの会のブログです。「あなたの子供たちは食卓を囲んでオリブの若木のようである。」(詩編 128:3)

【開催報告】2014年度第9回 聖書をひもとく集い

2015-02-20 16:17:03 | 聖書をひもとく集い
2015年2月10日 小学校3階会議室

参加者:11名
讃美歌:214 伝導(原題訳「グリーンランドの氷の山」)
奏楽:武藤さん

テーマ:「聖書が世界に与えた影響」

早いもので、本年度の最後の集いとなりました。
本日も神さまのお守りのなか、たくさんの方とよい学びの時を与えられました。

初めに校長先生の讃美歌ミニ講座です。
214番 伝導「グリーンランドの氷の山」という題名がついています。曲はローウェル メイソンさん。この方は一度聴くと耳に残る曲を作るのがお得意だそうで、他には「もろびとこぞりて」も
作曲なさっているとのこと。たしかに耳に優しく、記憶にも残りやすいですね。
作詞はレジナルド ヒーバーさん。この方は司祭でもあり、イギリスの讃美歌を変えた方だそうです。この讃美歌が生まれた時代背景は、イギリスが世界に対してさまざまな力をつけてきた時で、
この曲も、海外伝導に行くことにあたり作られたそうです。当時は熱狂的に歌われ世界中に広まっていったとのこと。
ですが、だんだんと歌われなくなり、とうとう当時の詩ではさんびか21には載らなかったのです。原詩は今の訳とはまったく異なり、「卑劣」「野蛮」などと書かれたそうです。
しかし讃美歌は時代背景や制約とともに訳も変わっていくもので、さんびか21には228「神の国」として載っているとのことです。

続いて冨田先生のお話です。
本日のテーマもまた壮大、『聖書が世界に与えた影響』です。
クラシックをご存じないという方はいませんね。このクラシックも、元は教会音楽から生まれたものです。そして音楽の授業では必ず耳にする、バッハ、ヘンデル、モーツァルト、ショパン・・・まだまだたくさんの大作曲家は、神さまを受け入れたクリスチャンなのだそうです。西洋の時代背景や環境を考えれば、ごく自然のことだったのでしょう。
きっと今、あなたの頭に浮かんだその作曲家もきっと、クリスチャンに違いありません・・・!

影響、ということにおいて重要な役を担ったのは宣教師です。
キリスト教を広めるため、世界各地に伝導に赴きました。
奴隷制度をやめさせたり、子どもを大切にしない時代においても、子どもを守るよう教えたり、体の一部を成長させないようにする風習をやめさせるなどなど・・・。
字の読み書きをおしえることも、宣教師の仕事でした。なぜなら、聖書を読むのに必要だったからです。聖書に触れる機会のあるところは、識字率も高かったとか。

『腐敗認識指数』というのをご存じでしたでしょうか。これはその国の政治家・公務員などが汚職されていないかどうかを国際的に比較し、統計をとって発表しています。
2014年度の1位はデンマークでした。日本は15位。
これにも聖書が影響といいます。上位国はプロテスタント信仰の国。習慣や組織が聖書を元にしているため、すべてがクリーンだというのです。
誰も見ていないからいいや、悪いことしてしまおう!という考えはなく、誰も見ていなくても神さまが見ているという考えが根付いています。心を神さまでいっぱいにしていると
悪いことはできないのです。

神さまで心を満たす、というつながりで、これは講義終了後に伺ったことなのですが・・・
「寄付」についてです
外国映画やドラマなどで寄付金を募るシーンをよく目にします。
どうしてあんなに簡単に見ず知らずの人に対しても気前よく寄付ができるのでしょう??と冨田先生に疑問をぶつけてみました
先生はサラリッと答えられました。「自分が神さまに愛されてるのを知っているからです」と。
自分が愛されているから、自分も他人を愛するのは当たり前。ましてやその人も神さまに愛されている人だから、とのこと。
納得。

また科学と宗教は相容れない、と言われがちですが実はそうではなく、ノーベル賞を受けた方々にもクリスチャンがいらっしゃるそうです。
科学、特に自然科学は神さまの素晴らしさを再認識できるそうで、神さまが創られた世界をひもといていくことは神さまのすごさが改めてわかるというのです。
聖書を信じる人から、科学は発展していく、と先生はおっしゃっていました。

他にも暦、日曜休み、女性の権利も宣教師などキリスト者が力を注いだおかげなのだそうです。

きっと影響は世界中いろいろなところにあって、現代の姿となっているのでしょう。そして未来も。

講義終了後はお茶の時間。本日は校長先生とともに、楽しい時間となりました。
冨田先生とは友達気分でワイワイとにぎやかにお話。
校長先生には幼少時代やご実家やご両親、ご兄弟のこと、あれもこれもとこの時とばかりに伺いました!
ガールズパワー(おばちゃんではなく)に圧倒なさったのではないでしょうか・・・。
子どもに関する会話の時には、校長先生の「父の顔」も見られたり、また、「父」としてのご意見をいただいたり。
普段とは違う、先生方のお顔を見たひとときでした。

今回で2014年度の集いを全て無事に終了いたしました。
来年度の詳細は、年間予定表など、学校のお便りでご確認ください。

毎回私たちに寄り添い、聖書をより身近にしてくださった冨田先生、豊富な知識で讃美歌の世界を広げてくださった岡崎校長先生、早くからお部屋を支度してくださった辻教頭先生、台車を快く貸してくださった事務室の方々、本当にありがとうございました。
奏楽ご担当の方々、生演奏を届けてくださり感謝申し上げます。
参加のみなさまには、支度や片付けなど、いつもお手伝いいただきましたこと感謝申し上げます。
拙い文章でしたが、おひとりでもご興味をもっていただけたなら幸いです。
一年間ありがとうございました。

聖書担当役員 内田
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