テレビ放送から映像ネット配信へ (2017年5月2日)

2017年05月02日 | 随筆

桑原名誉顧問からの投稿

テレビ放送から映像ネット配信へ (2017年5月2日)

 
 近頃は放送された映像や音楽を視聴したり、CDなどの記録媒体に入っているコンテンツを再生するよりも、インターネットを通して送られてくるデータから逐次再生(これをストリーミングという)して悦楽する利用者が多くなった。全米レコード協会の発表でも16年に米音楽市場の売上高でストリーミングが占める比率が初めて五割を超えたという。

 
 最近の若者はテレビを買わない。スマホやタブレットで映像を見る。コンテンツは日テレ系のフールー、15年から日本でもサービスを開始した動画配信世界最大手の米ネットフリックス、テレ朝系のアベノTVなどである。サッカーJリーグの放映権は長年スカパーが握っていたが、昨年動画配信大手の英パフォームに2100億円(10年間)という高額で契約を奪われた。

 
 このような動向を反映してネットの広告費もうなぎ上りに上昇してきた。この時期、毎年米国の広告代理店や調査会社が広告市場について報告を発表するが、16年の米国および世界の広告市場でネット広告がついにテレビ広告を追い抜いたことをレポートしている。従来こうした事態が起きるのは17年のことだと予想されていたが、モバイルの検索連動型広告の有効性と動画配信の普及、さらにリオ五輪の開催などにより1年早まったようだ。

 
追記 米グーグルの持ち株会社アルファベットが4月27日に発表した2017年1~3月期決算は、売上高が前年同期比22%増増の約2兆7500億円、純利益が同29%増の約6000億円(過去最高)だった。IT企業の好決算により、米株式市場でナスダック総合株価指数も過去最高値を更新した。

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