桑原名誉顧問からの投稿
モバイルワールドコングレスで5Gに向けての意識統一 (2017年5月2日)
移動通信に関する世界最大の展示会モバイルワールドコングレス(MWC)が今年も2月27日~3月2日までの4日間スペインのバルセロナで開催された。近年の情勢を反映して、会は年々活性化を続けている。今年は208の国・地域から10万8000人の観客・専門家が集まり、展示した会社・組織は2300に達した。
展示は斬新なスマホなど端末機が評判を呼んでいたが、展示の主力はネットワークのインフラやクラウドにより実現されるサービス、アプリに移りつつあるように感じられる。特にコネクテッドカ―とそれにつながるデバイス、スマートシティ、第4次産業革命とIOTが大きな位置を占めた。技術的には昨年から目に付いた5G無線方式が一段と現実味を帯びて アピールしていた。今回のMWCに合わせドコモほか22の通信事業者・メーカーが5G標準 仕様の早期策定を共同提案したことが注目される。
3G(第3世代)無線方式標準策定が2000年、ドコモが真先に実用化しFOMAを世に出した。4GはLTEの改正版が2010年頃から広まってきた。ドコモではクロッシーである。 それらに比し5Gは米、中、日の意気込みが合致し、順調に歩みを進めている。18年標準化、19年の実用化試験を経て、20年のオリンピックまでには商用化されそうだ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます