<11・16弾圧 不当逮捕者Mtさんからの手紙>
10・5からの一連の弾圧に怒りを持つ皆さん!
私は10・5の件で11月16日に逮捕され、現在大阪拘置所に勾留されているMtです。皆様の温かい声援に励まされ、新年を迎えました。お礼を込めた近況報告と闘いのメッセージを発します。
まず第一に、12月28日の下地さん、Nさんの釈放を喜んでいます。昨秋の一連の弾圧の中でも、10・17の件での12月9日の逮捕ほど不当性が際立ったものはありません。こんな事で逮捕され、20日も勾留されるなら私たちは、あらゆる形の表現の自由を奪われてしまいます。
実は、私の所にも12月28日、大阪府警公安三課が「調べ」に来ました。10・17の事をいろいろ聞こうとするので「令状はあるのか、任意なのか」と聞くと、「任意」と言うので拒否して帰房しようとすると、悔しさと脅しを込めて次のように言いました。「今回の逮捕であなたたちも組織的に大変だろう。あなたも一定のポジションの人間だから今後はそこらも考えて行動してくれ。」
この言葉の中に今回の一連の弾圧が、脱原発やガレキ焼却反対の運動に対する警察権力の組織的弾圧であった事が、はっきりと示されていると思います。
そのうえで下地さんらの身体が自由になった事は大きな勝利であり、反撃の橋頭保だと思います。多くの憲法学者などの協力もあったと聞きます。この力を更に大きくして全弾圧の粉砕を願ってやみません。
次に私の近況について少し書きます。私は12月6日に起訴、14日から大拘(大阪拘置所)に来て、今は独居房(個人室)にいます。この間、名前も知らない人から本や衣類の差し入れ、激励の手紙が届き励まされています。年末には山本太郎さんからも葉書をもらい、また関電前でもアピールをしてくれたと聞きます。
本来ならその一人一人に直接お礼の手紙を書かなければならないのですが、手紙発信は1日1通(しかも、土、日、休はできず)なもので、今回の手紙を皆様全体への第一回目の、お礼状とさせていただきます。どうぞお許しください。
次に、今回の弾圧に対する私の考えを少し述べさせてもらいます。それは、10・5から始まる弾圧に対して、個別をとらえて少しやり過ぎだとか、弾圧を招かない方法でとか考えるなら大きな誤りに至ると思います。むこうが微罪ともいえない件で、長期勾留という組織的弾圧をかけてきている時、その許容範囲で考えると、あらゆる権利を私たちは投げ捨ててしまいます。いったんこれをはねかえし、その上で最も効果ある再稼働阻止の運動の方向は内部で丁寧に討論すればよいと思います。
私が思うに今回の発端は8月30日に大阪市のガレキ説明会を会場内外で、そのもくろみを破産させ、橋下大阪市長が逃げたことにあると思います。ここからガレキ焼却反対の運動が大きく発展します。他方、関電前の金曜行動は、8月、9月になっても一向に衰えず、しかも、大飯3,4号機は活断層の上にある事が暴露され、関電はますます窮地におちいりました。
この二つの闘いが合流し、発展することを恐れ、まず最初に10・5関電前の弾圧がかけられたのです。
それ以前にもそれ以降も関電前では、公開空地を使った原発再稼働反対の自由なアピール行動が、何のトラブルもなく行われてきました。そこに突然公安警察が介入し事件を作り出し、仲間を逮捕したのです。私たちには何の落ち度もありません。そもそも、関電周辺には警察の執行すべき公務など一切存在しないのですから。
10・17は更にひどいものでした。私も現場にいましたが、大阪駅構内を三々五々通行することが、威力業務妨害になるのでしょうか。これではバスツアーの団体客や、小学生の遠足でも逮捕されてしまいます。
11・13の此花も、大阪市民以外を排除して、焼却強行のための最後の説明会に異をとなえるのは当然の権利で、逮捕、起訴され、年を越す勾留など認められません。要するに原発を何としても維持したい電力会社―財界―巨大資本や大阪市、警察などが一体となり、これに異を唱え行動する市民を、広汎な脱原発の人々から隔離・排除しようとしている事に本質があるのです。
今回の弾圧で、もう一つ許せないことがあります。それは、私の保釈が認められない理由に、黙秘をしていること、関電前の人と共謀して証拠を隠滅しようとしていると決定理由に書いていることです。(他の人も同じ決定かと思います)
黙秘権は憲法に保障された権利で「言いたくないことは言わなくていい」と公権力は告知し、それで不利益を受ける事はあってはならないはずです。また「公開の場で裁判を受ける権利」には反証の権利も含まれますが、今回は裁判所が、この二つの基本的権利をまっこうから否定してきているのです。-これも今回の一連の弾圧と一つながりです。
まだまだ書きたいことは多数あるのですが、(大阪府警の犯罪の数々、検察庁、裁判所がごく最近、犯した犯罪行為、さらには大阪市行政の反動性、尼崎事故を反省していないJR西日本会社の閉鎖性、反市民性)紙数の関係で、あと少しにします。
いずれにせよ、今回の一連の弾圧には、広く世論を結集し、大衆的反撃に訴える以外ありません。総選挙で300議席近くとった自民党の比例区の得票率は27%でした。
それに比して反原発、脱原発の世論は今でも50%を越えています。これらの人々の力は、山本太郎さんのように明るく正々堂々と訴えて結集し、私たちにかけられた弾圧を許すなら、すべての人々の基本的人権が奪われ、歴史が、数十年逆もどりすることを訴える事かと思います。
2月3日の反弾圧集会を一大反撃の場にしましょう。
最後に狭山事件の石川一雄さんの歌を借り、しめにします。
「冬に耐え、春にもえたつ あれ草の 根強き力 我も学ばん」
石川さんに導かれ あれ草のようにたくましく 春を迎えます。また闘いの場で会いましょう。
1月3日 Mt
追伸:
1、多くの本の差し入れ感謝します。時間の関係で全部読めないまま、宅下げの事あるかもしれませんがお許しください。
2、救援運動、救援カンパ、全体一つで運営される事、望みます。
3、労働運動での反弾圧運動とも連携してください。
4、最後にこのメセージ、主旨をかえない範囲で縮めたり、一部引用など使ってくれて結構です。
5、面会など半日仕事で大変ですので、各地の闘いのニュース、ビラなどでよいです。
10・5からの一連の弾圧に怒りを持つ皆さん!
私は10・5の件で11月16日に逮捕され、現在大阪拘置所に勾留されているMtです。皆様の温かい声援に励まされ、新年を迎えました。お礼を込めた近況報告と闘いのメッセージを発します。
まず第一に、12月28日の下地さん、Nさんの釈放を喜んでいます。昨秋の一連の弾圧の中でも、10・17の件での12月9日の逮捕ほど不当性が際立ったものはありません。こんな事で逮捕され、20日も勾留されるなら私たちは、あらゆる形の表現の自由を奪われてしまいます。
実は、私の所にも12月28日、大阪府警公安三課が「調べ」に来ました。10・17の事をいろいろ聞こうとするので「令状はあるのか、任意なのか」と聞くと、「任意」と言うので拒否して帰房しようとすると、悔しさと脅しを込めて次のように言いました。「今回の逮捕であなたたちも組織的に大変だろう。あなたも一定のポジションの人間だから今後はそこらも考えて行動してくれ。」
この言葉の中に今回の一連の弾圧が、脱原発やガレキ焼却反対の運動に対する警察権力の組織的弾圧であった事が、はっきりと示されていると思います。
そのうえで下地さんらの身体が自由になった事は大きな勝利であり、反撃の橋頭保だと思います。多くの憲法学者などの協力もあったと聞きます。この力を更に大きくして全弾圧の粉砕を願ってやみません。
次に私の近況について少し書きます。私は12月6日に起訴、14日から大拘(大阪拘置所)に来て、今は独居房(個人室)にいます。この間、名前も知らない人から本や衣類の差し入れ、激励の手紙が届き励まされています。年末には山本太郎さんからも葉書をもらい、また関電前でもアピールをしてくれたと聞きます。
本来ならその一人一人に直接お礼の手紙を書かなければならないのですが、手紙発信は1日1通(しかも、土、日、休はできず)なもので、今回の手紙を皆様全体への第一回目の、お礼状とさせていただきます。どうぞお許しください。
次に、今回の弾圧に対する私の考えを少し述べさせてもらいます。それは、10・5から始まる弾圧に対して、個別をとらえて少しやり過ぎだとか、弾圧を招かない方法でとか考えるなら大きな誤りに至ると思います。むこうが微罪ともいえない件で、長期勾留という組織的弾圧をかけてきている時、その許容範囲で考えると、あらゆる権利を私たちは投げ捨ててしまいます。いったんこれをはねかえし、その上で最も効果ある再稼働阻止の運動の方向は内部で丁寧に討論すればよいと思います。
私が思うに今回の発端は8月30日に大阪市のガレキ説明会を会場内外で、そのもくろみを破産させ、橋下大阪市長が逃げたことにあると思います。ここからガレキ焼却反対の運動が大きく発展します。他方、関電前の金曜行動は、8月、9月になっても一向に衰えず、しかも、大飯3,4号機は活断層の上にある事が暴露され、関電はますます窮地におちいりました。
この二つの闘いが合流し、発展することを恐れ、まず最初に10・5関電前の弾圧がかけられたのです。
それ以前にもそれ以降も関電前では、公開空地を使った原発再稼働反対の自由なアピール行動が、何のトラブルもなく行われてきました。そこに突然公安警察が介入し事件を作り出し、仲間を逮捕したのです。私たちには何の落ち度もありません。そもそも、関電周辺には警察の執行すべき公務など一切存在しないのですから。
10・17は更にひどいものでした。私も現場にいましたが、大阪駅構内を三々五々通行することが、威力業務妨害になるのでしょうか。これではバスツアーの団体客や、小学生の遠足でも逮捕されてしまいます。
11・13の此花も、大阪市民以外を排除して、焼却強行のための最後の説明会に異をとなえるのは当然の権利で、逮捕、起訴され、年を越す勾留など認められません。要するに原発を何としても維持したい電力会社―財界―巨大資本や大阪市、警察などが一体となり、これに異を唱え行動する市民を、広汎な脱原発の人々から隔離・排除しようとしている事に本質があるのです。
今回の弾圧で、もう一つ許せないことがあります。それは、私の保釈が認められない理由に、黙秘をしていること、関電前の人と共謀して証拠を隠滅しようとしていると決定理由に書いていることです。(他の人も同じ決定かと思います)
黙秘権は憲法に保障された権利で「言いたくないことは言わなくていい」と公権力は告知し、それで不利益を受ける事はあってはならないはずです。また「公開の場で裁判を受ける権利」には反証の権利も含まれますが、今回は裁判所が、この二つの基本的権利をまっこうから否定してきているのです。-これも今回の一連の弾圧と一つながりです。
まだまだ書きたいことは多数あるのですが、(大阪府警の犯罪の数々、検察庁、裁判所がごく最近、犯した犯罪行為、さらには大阪市行政の反動性、尼崎事故を反省していないJR西日本会社の閉鎖性、反市民性)紙数の関係で、あと少しにします。
いずれにせよ、今回の一連の弾圧には、広く世論を結集し、大衆的反撃に訴える以外ありません。総選挙で300議席近くとった自民党の比例区の得票率は27%でした。
それに比して反原発、脱原発の世論は今でも50%を越えています。これらの人々の力は、山本太郎さんのように明るく正々堂々と訴えて結集し、私たちにかけられた弾圧を許すなら、すべての人々の基本的人権が奪われ、歴史が、数十年逆もどりすることを訴える事かと思います。
2月3日の反弾圧集会を一大反撃の場にしましょう。
最後に狭山事件の石川一雄さんの歌を借り、しめにします。
「冬に耐え、春にもえたつ あれ草の 根強き力 我も学ばん」
石川さんに導かれ あれ草のようにたくましく 春を迎えます。また闘いの場で会いましょう。
1月3日 Mt
追伸:
1、多くの本の差し入れ感謝します。時間の関係で全部読めないまま、宅下げの事あるかもしれませんがお許しください。
2、救援運動、救援カンパ、全体一つで運営される事、望みます。
3、労働運動での反弾圧運動とも連携してください。
4、最後にこのメセージ、主旨をかえない範囲で縮めたり、一部引用など使ってくれて結構です。
5、面会など半日仕事で大変ですので、各地の闘いのニュース、ビラなどでよいです。