最近感じること(ブログ版)

粕井貫次の書き下ろし個人エッセイ

第93回の院展を見て

2008年10月20日 | 感じること
 大阪心斎橋の「大丸」で開催中の第93回院展をみてきま
した。平日の午後でしたがさすがに観覧者が多く、近くでや
っと観察できるぎりぎりの混雑ぶりでした。
 印象に残った作品は
「バロック」浅田 彩、空間に浮かんでいる女の印象が妙。
「Kew Gerdens」岩永てるみ、構図の大胆さ。
「炎行列」角島直樹、修験者の雰囲気がよく表現。
「追憶の庭」篠崎美保子(奨励賞)人物の表情が良い。
「駅」高岡秀造、白い画面での点描の工夫。
「幻華」田中裕子、(初入選)ダークオレンジの見事な画面。
「海陸風」中村 譲(日本美術院賞)で、今回の作品の中で
 最も惹かれてた作品。夕闇迫る海浜の船にあたる逆光の線
 の表現が特に印象的。
「土」前原満夫、(招待)自然の姿が実にリアルに・・・。
「春立つ」松本高明、(奨励賞)雑草?に可憐な白い野梅。
「燈華」宗形辰子、ダークオレンジのスカーフ女性が印象的。
「祈りの行進・聖地ルルドもフランス」平山郁夫、さすが
 理事長の大御所の迫力と画からの哲学のような迫力。
「追憶満州Ⅱ・新京駅前広場」小山 硬、60数年前の雰囲気
 がありありと迫ってくる。
「文明アジア仏跡」松本哲男、蓮の花の上に仏跡の遠景に感動。
「浄」大矢 紀、(内閣総理大臣賞)大胆な構図が特に魅力的。
「源氏物語 蛍」高橋秀年、いまブームの物語を幻想的に表現。
「月」大野百樹、(文部科学大臣)新しい行き方の一方向か?
「東風釣人」倉島重友、私の好きなリアルな一作品。
いい雰囲気に浸れた午後のひと時でした。
コメント (1)
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溺れる

2008年10月20日 | 川柳
 昨日は「いこま番傘」の月例川柳会がありました。そこで
私の句が初めて最高点に選ばれました。これは5題投句のう
ち、6人の選者が秀句として選んだものから、最終に参加者
全員で投票した結果です。
 選ばれた句は宿題の「溺れる」で、選者は年須美さん。
  素粒子の謎に溺れてノーベル賞
そのほかに、「忙しい」宮田宜子選で
  産科医が一人で土日すら泊り
「ふてぶてしい」の政利選では
  優先の座席で化粧脚組んで
  オレまともこの世の中が狂っとる
席題の「縋る」では英一郎と冨子に共選で
  アメリカに頼ってたあて外される  
を二人とも抜いていただき
  縋ってた年金こんなにも控除
を冨子さんが選んでくれました。ところで一字違いの
  縋ってた年金おんなにも控除  卓
は英一郎さんが抜かれました。


  
 
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