最近感じること(ブログ版)

粕井貫次の書き下ろし個人エッセイ

司馬遼太郎のお話

2008年10月11日 | 感じること
 今日は大阪商業大学の「蒼天」で『司馬遼太郎と坂の上の
雲』という表題で、司馬遼太郎記念館の館長である上村洋行
氏のお話がありました。
 私は大商大の大学院に在学中、小阪駅にほん近いこの記念
館を訪れたことがあります。安藤忠雄さん設計といわれる建
物は小阪の庶民的な町並みとマッチしていますが、中に入っ
てみてその独創的なすごさに先ず驚きました。
 書庫は確か高さが11メートル、2万冊の蔵書。これが
科事典並みの大型の専門書であることに先ず驚きました。
 司馬さんは歴史上の人物の細かい描写をされていますが、
一言一句についてもおろそかにはされない研究心と、資料の
裏付けをされておられた姿勢がありありで、これにまたすご
く感心しました。
 司馬さんは私と同じ大正12年生まれで大阪外国語学校の
蒙古語科の出身で、この専攻には私と商業学校同期の宇野章
クンも学んでいます。とも同期です。宇野君とは5年間、同
じ謡曲部のクラブで練習を繰り返し、一緒に発表の出演もし
た仲で、司馬さんとは偶然にも大阪外語での同期生だったの
でした。
 司馬さんが勤めていた産経新聞社には私の義兄が同じ頃に
記者をしていまし義弟も広告・販売の仕事をしていましたの
で、かなり親しさを感じています。
 司馬さんは学徒動員で昭和18年11月、満州の戦車学
私は司馬さんよりは一足早い9月に海軍航空隊にに入隊し、
州で特攻待機をしましたので、彼の考え方に共鳴する点が多
いです。
 彼の心配する「21世紀は科学も技術ももっと進歩するだ
ろうが、それを支配するしっかりとした自己を持ってほしい
」との意見に全く同感です。やはり同じ世代で似たような環
境に置かれた過去かそような考えになるのでしょう。
 司馬さんのことについてネットで検索しましたら、経歴・
著書・その解説etc、がくわしく載っていました。暇を見
つけて歴史上の観点から司馬遼太郎文学をもう一度ゆっくり
調べ勉強をしたいと思いました。

 

コメント
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