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かねうりきちじの横浜・喫茶店めぐり

珈琲歴四十年の中の人が、珈琲豆荷揚げ量日本一を誇る横浜港のある町の喫茶店でタンザニア産コーヒーを飲み歩きます

衣川の桜(1)

2010年04月25日 | 旧ブログ記事(長者ヶ原廃寺跡・衣川関係)
 おととい、北館桜を紹介しましたが、衣川には桜の名所がいくつかあります。

 そのうちのひとつに、菊の滝(場所はここ)近くの桜があります。

 ここは長者ヶ原廃寺跡の北側を東西に走っている県道37号沿いにあります。駐車場もありますので、ゆっくり見学できます。

 平泉に逃れた源義経が北の方とこの滝を眺め、歌をかわしたという伝説が地元に伝えられていたことが、江戸時代の仙台藩の記録に残されています。

 かつてはもう少し落差があったようですが、何度か崩落したようで、今では3m程となっています。

 また、滝のすぐ脇の崖面には江戸時代末頃に彫られた磨崖仏があります。

 手軽に滝と桜が一緒になった景色を見られるので、おすすめの花見スポットです。


菊の滝。駐車場は滝の反対側にあります。


菊の滝の磨崖仏。

衣川と束稲山を一望する

2010年04月24日 | 旧ブログ記事(長者ヶ原廃寺跡・衣川関係)
 昨日、長者ヶ原廃寺跡から北館桜に行く途中に立ち寄って欲しいところがあると書きました。

 それは、長者ヶ原廃寺跡から南西方向にみえる月山です。

 ここには、ふもとに三峯神社、頂上に月山神社が鎮座していますが、それぞれに参拝するための遊歩道が整備されていて、頂上まで歩いていくことができます。

 参道の入り口は、昨日の北館桜への道案内のうち、⑤の写真の所です。

 入り口から入ってすぐに民家がありますが、その隣に三峯神社があります。その前を通り過ぎれば、月山神社への遊歩道に続きます。

 途中、下の写真のような風景を見ることができます。

 下の写真は、雨上がりの日に撮影したのであまり見栄えがしませんが、初夏から秋にかけてはいい景色を見ることができます。

 長者ヶ原廃寺跡周辺を一望できるのはここしかありません。

 北館桜を見に行く途中に立ち寄ってみませんか?


月山の遊歩道からは長者ヶ原廃寺跡とその周辺が一望できます。


東北道もこんな感じで見えます。まるで秘境にいる感じですね。


頂上には月山神社が鎮座しています。是非ご参拝下さい。


北館桜 開花しました!

2010年04月23日 | 旧ブログ記事(長者ヶ原廃寺跡・衣川関係)
 今日もずっと雨がしとしと降っていた衣川でした。しかも、昨日より気温が上がらず、寒い一日でした。

 ここ数日寒い日が続いていますが、長者ヶ原廃寺跡には先週より多くのお客様がいらっしゃっているようです。うれしい限りです。

 さて、遺跡にパンフの補充をしに行ったついでに北館桜の様子を見に行ったところ、2・3輪咲いていました。

 というわけで勝手ながら開花宣言とさせていただきます。おそらく、ゴールデンウィークには見頃を迎えるものと思います。

 そこで今日は長者ヶ原廃寺跡から北館桜までの行き方をお知らせします。

 ただ、狭い道で、住宅が多いので、くれぐれも安全運転でお願いしますね。

 ①長者ヶ原廃寺跡の駐車場を右折して出る(左折してもいいのですが、途中寄っていただきたいところがあるので・・・。それについてはまた明日)

 ②400m程まっすぐ進むとT字路があるので、それを右折。
   

 ③しばらくみちなりに進む。

 ④右にカーブすると、左手に衣川にかかる橋が見える(月山橋といいます)。
 

 ⑤橋を渡り、高速道路のボックスをくぐる。

 ⑥くぐるとT字路になるのでそこを右折。
  

 ⑦またみちなりに進む。

 ⑧右手に高速道路が見えると、その向こうに北館桜も見えます。
 
  ※場所は429.9kmポストと429.5kmポストの間で、上り車線の東側です。

 ⑨見えてからちょっと進むとT字路にぶつかるので、そこを右折。
 

 ⑩T字路から100m進めば、右手に看板が見えます。
 

 ⑪看板の所を右折してボックスをまたくぐります。

 ⑫くぐってすぐにT字路を右折(看板あります)。
 

 ⑬100m先に北館桜が見えます。
 

 それにしてもT字路ばっかりですね。衣川には十字路やY字路もありますよ。信号は2つしかありませんけど(たしか・・・)。

 北館桜は開花しましたが、室の樹遺跡の桜はまだです。まちどおしいなぁ。


室の樹遺跡の桜。今にも咲きそうなんですが・・・。

その名の通り巨岩がご神体の・・・ 磐神社

2010年04月22日 | 旧ブログ記事(長者ヶ原廃寺跡・衣川関係)
 今日は昼前から冷たい雨が降り続けた岩手でした。

 今日は一日机仕事でしたので、衣川の桜がどうなったのか、よく分かりません。気温も10℃に届かなかったので開花はしていないと思いますが、職場近くにあるおととい咲き始めた桜の木は、昨日よりも多く咲いていたような気がします。

 衣川には長者ヶ原廃寺跡や薬師如来、あるいは板碑といった仏教に関するものだけでなく、神社も多くあります。

 その中で代表的なものは、何といっても磐(いわ)神社でしょう。平安時代には朝廷から幣帛(神に奉られる捧げもの)が贈られていた延喜式内社でもあります。

 場所は、昨日の春日森のすぐ近く(ここ)。

 その名が示すとおり、大きな岩がご神体で、記録によれば明治になるまでご神体だけが露天で祀られ社殿などはなかったといいます。

 長者ヶ原廃寺跡のすぐ北を東西に走っている県道花巻衣川線(r37)を西に進めば左手に看板があります。春日森に行く途中にどうぞ。


磐神社のご神体。


ご神体の大きさは拝殿とあまり変わりません。


拝殿。赤いトタン屋根が目印です。

春日森 経塚?古墳?謎の丘陵

2010年04月21日 | 旧ブログ記事(長者ヶ原廃寺跡・衣川関係)
 今日の衣川は一日冷たい風が吹いていました。

 そのため気温は11℃ほどでしたが、体感気温はかなり低くく感じました。

 期待していた桜も、まだつぼみのままでした。

 ちょうどひと月ほど前、長者ヶ原廃寺跡から車で十分ほど西に行った薬師神社に安置されている薬師如来像のことを紹介しました。

 この近くにはほかにも興味深い遺跡があります。薬師神社から南東に300mほどの所にある、地元の方々が「春日森」と呼んでいる所です。

 水田のただ中にぽっこりと盛り上がった場所があるのがそれなのですが、その形から経塚とも古墳ともいわれています。
※経塚きょうづか 56億7千万年後に弥勒菩薩がこの世に現れるまでお経を保管しておくために昔の人が築いた塚です。詳しくはここを見て下さい。 
 残念ながらこれまで調査が行われたことがないので、はっきりしたは分かりません。

 ただ、この頂上には板碑が置かれています。板碑自体は特に珍しいものではありませんが、ここで発見された板碑には墨書きの文字が残されている珍しいものです。

 いたずら書きではなく、板碑が倒れて文字が記された面が地面と接していたため、紫外線にさらされることなく今まで残ったものと思われます。

 経塚、古墳のいずれにしても、板碑が置かれていたということから、周辺の人々の信仰の対象になっていたことは間違いないようです。
※板碑いたび 鎌倉時代から室町時代にかけて、石で作られた供養塔。詳しくはここを見て下さい。

 この辺りには金龍寺というお寺があったという伝承が江戸時代の地誌に記録されています。これまた発掘調査で確認されていないのですが、平安時代末今から800年前の薬師如来像が伝来し、板碑が安置されている経塚あるいはと推定される遺跡があることから、その可能性は十分あります。

 この辺りは県道の近くなのですが、丘陵に遮られていて心落ち着く場所です。

 衣川の桜を見に来られたら、ぜひとも立ち寄ってみてください。場所はここです。

 もちろん長者ヶ原廃寺跡にも立ち寄って下さいね。


室の樹遺跡の桜のつぼみ。昨日とあまり変わりません。


春日森。調査してみたい遺跡のひとつです。


春日森(左)と薬師神社。神社は右端のお宅の向こう側です。


春日森の頂上にある板碑。墨文字が見えます。