昭和の時代

アナログの時代がなつかしい

全盲の姉からの手紙

2019-07-09 09:55:57 | 日記
 ”終活”という文字を他人事と思っていたが、
同級生の訃報を聞いたり、新聞の訃報欄で同年齢を見つけたりすると
そろそろ考えておくべきかなと思うようになった。

 ゴミ箱状態の引き出しの整理をしていると30年程も前の長姉からの手紙が出てきた。
宛名は義兄の手で達者な毛筆である(大連で書の先生をしていた)
 姉は50代で緑内障を患い、手術するも完治せず、視野狭窄となり、50代の後半には
全盲となった。その数年後の便箋2枚の手紙である。

 多少文末が左流れになっているが、文頭も文末も行間も揃っている。文字の重なった所が
2,3あるが、時候の挨拶から、叔父や従姉妹がが訪ねてくれた事、子供の事、最後は私への
気遣い、全て読み取る事が出来る。
 読み書き算盤時代の優等生であるから、文字を書くことが苦にならなかったに違いない。
が、私が手紙をもらったのは初めてである。
 文末に、読みづらくて御免なさいね、とある。

 私は悪筆で、今でも全盲の長姉の字にはかなわない。








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