かたなのきれあじ!!!

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TheTimeIsRipeforInvestment33「効率的市場仮説」

2006-12-03 13:08:49 | ご隠居のフォルダ
 複利の効果に驚きのまいどどうも、ご隠居です。

 忙しい月末を越えたので、細々と記事をアップしていこうかと思います。

 さて今日は「効率的市場仮説」です。ファイナンスでは最も大切・基本・普遍的な前提ですので覚えておいて損はないと思われます。
ノーベル経済学賞が量産されるようなお話ですから語ればとんでもない量と時間になりかねませんが、効率的市場仮説とは簡単に言えば
”価格に関する情報は、全て価格に織り込み済みである”
更にいうと、
”マーケットプレーヤーはみんな超頭いい+合理的”
という前提(仮説)のことです。

 この前提に基づいた世の中を想定するとすれば、、

人類全員に統一の見解として男前・美人の序列が定まる
「あいつかわいくねー?」「いや、ビミョーだろ」といった会話はこの世から消えます。みんなが同じ基準を持っているからです。
その中で誰を選ぶか、というのはリスクの違いだけになります。
例えば、「私は資金豊富にあるから男前にいくわ」「いいなー私はそんなにないからリスクあんま取れないしー下から二番目ランクの不細工にしとくわ。安全だし。」といった具合になります。


 こんな仮説何の意味があるのかといえば例えばこの仮説は、デリバティブ等のプライシングの前提になっております。この辺は長くなるので割愛します。


 ですが。実際のマーケットプレーヤーが全員賢くて合理的かといえば全くそうではありません。なんとなく上がりそうだから買った、とか配当が欲しいから保有している、とか果ては「「絶対儲かる」と本に書いてあったから」といって銘柄を買ってしまう愚者も存在するのです。
 因みにこの愚者は、人間で言えば「電車で向かいに座っていた知らないおじさんがあなたは素晴らしい女性だと言っていました。だから結婚してください」といっているようなものです。

 前回ファンドがPERの特性をうまく利用したという記事を紹介しましたが、もしマーケットが本当に効率性市場仮説に基づいていたらPERは適正な値を示しているはずなのです。
 不確実な物を相手にする金融の理論においては、このような合理的な仮説は必要なのですが、実際はそうではないというところにジレンマがあります。
 
 次回はファイナンスの常識効率性市場仮説に待ったをかけた「非」効率のお話をしようかと思っております。

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