かたなのきれあじ!!!

本年度もひとつよろしくどうぞ★

TheTimeIsRipeforInvestment30「総合~リスクと粉飾~②」

2006-11-20 09:15:20 | ご隠居のフォルダ
 寒すぎて毎日早起きまいどどうも、ご隠居です。私は寒国の生まれなので、寒さにはめっぽう強いと自負しておりましたし、事実そうだったのですが最近どうもそれが崩れ去って来ているような気がします。今となってはスーツと大差ないような制服で氷点下をどうやって元気に走り回れていたのか忘れてしまいました。

 さて、前回の続きです。X氏の分析でしたね。分析というのは、何をどのような観点から取り上げるかで結果は全然違ってきますし、これといった単一の正解があうわけでもありません。ということを前置きした上で、私なりの結論を提示したいと思います。

問題:何故にXは投資成績がよろしくないか。

結論:①粉飾決算、②同性投資家からの支持欠如、③プレミアムの放棄の三点による負の連鎖の為。

以下、説明していくとします。
①粉飾決算…以前にやったような「おれはまじすげぇ」系ではなく、財務に関する粉飾決算です。早い段階から投資予定案件に必要以上に出費をする=本来の自分の資金力に見合った出費ではない→粉飾という流れです。
 まず投資の観点からみれば、銘柄取得に対するコストは少ないほうが効率的であるのは当然です。しかし、怖いのはそこではありません。即日取引で利益を狙うデイトレに対してのこの手の粉飾はまだいいのですが、彼のように長期投資を臨む案件に対しては、(うまく取得できた場合)その粉飾をずっと続ける必要があるということです。自分で自分の基準をきつめに設定してしまっているのです。ここで仮に粉飾を辞めた場合を考えてみれば、基準以下となりますから「は?こいつ何手抜いてんの」と思うことになります。
 具体的には貧乏と分かっている男Aと割り勘のケースと、いつも必ずおごってくれる男Bが「今日半分頼むわ」といったときのケースの受ける印象の違いです。

 仮に彼がポジションを取れた(保有できた)としても、その保有には一般の投資家よりも高いコストが必要なのです。しかもそれを自分で設定しています。これが第一要因です。

②同性投資家からの支持欠如…これは文字通りです。投資予定案件を人生最優先にするために、周囲をぞんざいにするということです。いわゆる「だめんずうぉーかー」女性投資家に見られやすい傾向ですが、まれに彼のように男性でも存在します。
 投資家仲間というのは投資の世界では最も大切なもののひとつです。自分のみでは知りえない有力な情報を頂いたり、流したりと自分の投資の視野を広げるのには欠かせないものです。そのような貴重な投資家仲間より、成功するかどうかも短期で決済しなければならなくなるかもしれないいち投資銘柄を優先するということがどれだけ逆に非効率であることか。
 たとえば。一般に女性の投資家は聡明ですから客観的に銘柄を把握するためにヒアリングをするということがよくあります。自分にはいい顔をしているのかもしれないために第三者にお伺いを立てることでそれを判断する、いわゆる「粉飾破り」です。このとき、もしXに失礼な扱いを受けていた人間がいたとして「うーん、あいつは女には優しいけど、男友達からみるとちょっとねー」などと言われた日には悲惨ですね。①の粉飾は高いコストを支払っているにも関わらず、もはや効果は減少の一途です。
 あるいはあなたの耳に出資して欲しい会社すなわち彼氏欲しいわという人がいるという情報が入ったときなどはどうでしょう。いい銘柄だと思えば自分で投資するというのもよいでしょうが、今はポートフォリオに組み込む余裕がないときは誰かに紹介しますね。私ならば、同性投資家を低く置くような人間はまっさきにこの紹介リストから外します。
 完全合理なようにみられがちな投資の世界ですが、このように一見そうではないように見えるつながりが大事であったりします。

 参考までに、私見ですが同性投資家についての男女の違いについて。
 男性から支持されない男性投資家は大概小物ですが、女性の場合は男性よりは投資を優先させることにたいして寛容な土壌があるように思います。女性から全く嫌われてるのに男性から注文は多い、という状況も起こりえます。


 ③プレミアムの放棄、に関しては若干長くなりそうなので今日はここまでにさせていただきます。