絶対的幸福と相対的幸福(あんしん&安全) 全ての人間は尊厳を持っており、敬意と尊敬に値いします。

安全とはリスクが受容できるレベルより低いこと。
安心とは、リスクの存在を忘れることができている心理状態。

人は幸せになるために生まれて来た。No.30 

2008年08月07日 19時43分26秒 | Weblog
No.30 人は幸せになるために生まれて来た。

 今年の6月27日、第三文明社から河野義行さんの著書「命ある
かぎり」が出版されました。丁度松本サリン事件発生から14年経
った当月当日でした。

 河野さんの奥様の澄子さんが亡くなられたのが、8月5日。何か
事件経過をおっていきますと、本の出版から奥様のことまで、感慨
深いものがあります。

 松本サリン事件の被害者、河野義行さん(58)の妻、澄子さん
が亡くなったことについて、オウム真理教から脱会した新団体「ひ
かりの輪」の上祐史浩代表は5日、「深い衝撃と悲しみを感じてお
ります。私たちの罪の重さを改めて強く自覚し、再び同じ過ちが繰
り返されないための総括や賠償などを通じて、いっそうの償いに努
めさせていただきます」とのコメントを発表しました。

  義行さんの代理人を務めた永田恒治弁護士は「事件は何の罪も
ない人間を無差別に巻き込み、その人生を大きく変えたという点で、
非常に許し難い。オウム真理教がただ憎いと言うだけではなく、な
ぜオウムがあのような事件を引き起こしたかという社会的背景をし
っかり見極め、それを根絶していく努力を続けていくことが重要だ」
と憤っていました。

 それでも河野さんは、奥様の14年間の闘病生活を振り返っては、
「やっぱり生きる意義を感じていたと思う。それは、自分がいつも
妻に『あんたは寝ているだけと思っているかもしれないけれど、実
は家族や私を支えているのは、あんたなんだよ』と言っていたので、
彼女の中では、生きる意義があって、命のギリギリまで燃やし続け
てくれた」と話していました。

 そして、松本サリン事件の実行犯らに対しては、「以前と変わら
ない。憎んだりする思いは今でも持っていない」と述べていました。

 著書「命あるかぎり」について、河野さんは「死と年齢とは関係
なく誰にでもやって来る。地位も財産も何の役にも立たないと、そ
の時人は思い知るのだ。

 人生で本当に大事なもの、それは今この一日一瞬を大切に生きる
ことだと思う。

 人を恨んだり憎んだりすることは、せっかくのかけがいのない人
生を、つまらないものにしてしまう。

 人は幸せになるために生まれて来たことを私は信じて疑わない」
とコメントされています。



歓乃喜 師弟 No.30(8/7 2008)
コメント
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