日野原 重明さん(聖路加病院理事長)のお話の続きです。
「第一の人生は20歳から25歳くらいまでの教育を受ける年代。
第二は社会人として働き始めてから59歳まで。
そして定年退職する60歳以降は第三の人生と呼んでいますが、本当に自分のやりたいことができるのは75歳なんです。
体は老化していても、精神的に自立していればやったことのないことに自由に挑戦できる」
日野原さんは自身の体験を通じてこのようにいっているので説得力があります。
病院の理事長職の傍ら講演や執筆(主著「生き方上手」ユーリーグ刊 は100万部以上のベストセラー)など、どんどん活動を広げています。
詩を書いたり、作曲もしたり、エッセイも論文も書いています。
日野原さんにおいて、世間常識年齢感からの決別のきっかけは?
「60歳のとき、オーストリアの哲学者マルティン・ブーバーの『もしその人が創(はじ)めることさえ忘れなければ、いつまでも老いることはない』という言葉を読んで、ハッと思ってね。
やったことがないことに挑戦していこうという気持ちになったの。
それが70歳、80歳、90歳とアクセルがかかってきて、今は最高で1日18時間働いていますよ」
絶対的幸福への第一歩について前回は、「この人達観しているなぁ~!と自分で感じられる人の本を読むとか」という風に述べました。
しかしながら、ただ読むだけでなく、日野原さんのように、素直に「自分の命で徹底的に実践してみる」ことが大事かと思いました。