6月16日(日)午前、高知大学へ出かけて『中国四国歴史学地理学協会2019年度大会』日本史部会に参加し、口頭発表をしてきました。
発表の内容は、近年盛んな自治体史(誌)論に問題関心を導かれながら、日本史学の立場から、一般の人びとにも1つの都道府県域における編さん史の傾向がわかりやすい一覧表の作成法を提示しようとしたものです。具体的には、近世史用語「異国船」をキーワードに設定したうえで、高知県域を対象としたその研究成果を、すでに『中国四国歴史学地理学協会年報』第14・15号(2018・2019年)などで論文化済みの現代史用語「モータリゼーション」の場合と対比させてみました。
ただ、高知県域で刊行された計76冊の近世通史編を含む史誌の情報をむりやり紙1枚の一覧表に収めようとしたため、文字がかなり小さくなってしまいました。着色作業でなんとか変化を見やすいようにした、という感じです。日本史学の学術雑誌ではカラーを使えないので、今回の内容を論文化するためには、さらなる工夫が必要です。