グッジョブ!「メキシコ単身生活」

アトランタ編に続くメキシコ編。新たな仕事と生活での奮闘ぶりをお届けする。趣味のバードウォッチングなどもレポート。

金融危機

2008年11月15日 | 生活
サブプライムローンの破綻から広がった世界の金融危機。
有名企業の倒産、株価の下落、為替の変動、そして不況へと、負の連鎖が拡大しつつある。

100年に1回の不況とも言われ、今日もワシントンで日米欧に新興国を加えた主要20カ国・地域(G20)による第1回緊急首脳会議(金融サミット)が開催されている。
世界経済が1930年代の世界恐慌以来の最も困難な局面に直面しているとの厳しい認識を共有するとか。
だが新興国にとって見れば、「先進国のつけの尻拭いをされたのでは、割に合わない」と不協和音も聞こえてくる。
どこかで聞いた文句と記憶をめぐらせれば、CO2削減の環境問題の時にブラジル、中国、インドなどが言った言葉。
今回も全く同じ様相を呈している。

とりわけアメリカが蒔いたサブプライムローンの種。
どこもアメリカに対しては風当たりが強い。
サブプライムローンとは、アメリカの金融機関が信用力の低い低所得者層に向け審査基準をゆるくして貸し出す住宅ローンのことで、最初は利息を払わなくてもよいが、3年目あたりから普通の住宅ローンの金利より高くなるため、サブプライムから普通のローンに切り替えるものが続出。
元々低所得者を対象にうまくまわるシステムとは到底考えにくい。
ニュースの映像を見ていると、日本では考えられないくらいの豪邸が低所得者たちが購入するのである。
破綻するのは当たり前である。

ところでメキシコ通貨のペソ、ご多分に漏れず急激に安くなっている。
一時は1ドル当たり9.8ペソくらいになっていたのが、この金融危機で13ペソあたりまで下がっている。
約30%の下落である。
加えて円は逆に1ドル110円の水準から97円くらいと、こちらは10%以上も上がっている。
ここで一番打撃を受けるのは、ペソを円に替える場合である。
40%以上も目減りするのである。

ある日系企業の駐在員が10月末で任務を終え、日本に帰国することになったが、メキシコで貯めたお金が一瞬にして40%も目減りしてしまい、換金する気にもならず、いつかレートが戻ることを期待して、ペソはそのまま銀行に預けたまま帰国したらしい。

筆者も少しではあるがペソを銀行に預けている。
メキシコではドルを預金する手立てがない。
いま一番気がかりなのは、ダイエットでも株価でも世界不況でもない。
ペソと円の為替レートである。

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3 コメント

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お金の使い方 (takeda)
2008-11-17 21:22:08
お久しぶりです。
私は現在、日本で若い人の仕事のお世話をしていますが、食うや食わずの低所得の家族の若い人の、お金の使い方が、荒っぽくて、無軌道と感じます。バスに乗れる時間に戻らず、街でブラツキ、タクシー、洗濯機で洗わずコインランドリー、数万円する犬を何匹も買ってくる(借金)などなど。知恵がないから、貧しくなったのか、金があることは、めったにないから、使えるとき目いっぱい使えという人生観か。サブプライムローンも同じ根っこみたいですね。
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Re:お金の使い方 (筆者)
2008-11-18 10:29:22
takedaさま、コメントありがとうございます。

最近の世相を見ていますと、金の亡者の多いこと。
ありとあらゆる博打や投資に、想像もできないくらいの大金が投入されている。
また、さらに金儲けをしたい輩とそれを言葉巧みに募る輩、騙す奴が悪いのか、騙される奴が愚かなのか。
昔では考えられないくらい簡単に被害に遭う事件がマスコミをにぎわす。昨今。
振り込め詐欺なども基本的にお金の持ち過ぎであろう、と思うのであるがいかがでしょうか。
経済も生活ももっと質素に、もっと地道に、、、、。
と思うこの頃です。ハイ。
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経済恐慌? (koso.)
2008-11-19 06:04:41
そうですよ…主利子欲でお金はいくらあっても邪魔にはならず~人間の本能ですかね?ところであまりお金を自宅に溜め過ぎると危険ですよ!
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