カウンターの中から客をのぞくといろんなことが見えてくる

日本人が日本食を知らないでいる。利口に見せない賢い人、利口に見せたい馬鹿な人。日本人が日本人らしく生きるための提言です。

ロマンを亡くした日本人が辿り着くのは? 受け手側の責任とマスコミの犯罪。

2014-07-27 | 人間観察
土用の丑が近づいてきた。

今年は7月29日、火曜日だ。

年に一度の日本人のお祭りのようなものだ。

生きたうなぎを開き、
串打ちし、
炭で焼く。

何度も何度もタレに漬け、
火加減を見ながら
うなぎをひっくり返す。

これは職人の仕事だ。

寿司も、てんぷらも、
職人の技が、旨さに転化される。

これは日本人のロマンだったはずだ。

それが、
吉野家で、
コンビニで、
スーパーで、
うなぎを買ったり食べたりなんて
あまりにもさびしいと思う。

テレビでは、
豆腐で代用したうなぎや、
穴子で気分を味わうと言うことが、
まるで賢い生活だと言わんばかりにオンエアーする。

しかも、販売しているのは
中国産のタレ付冷凍うなぎ。

本物には程遠い。

寿司も同じだ。

職人の包丁の入れ方や、
フワッと口の中で解けるシャリは、
まさに技術だ。

カンカチの機械で握られたシャリとは大違いだ。

もう本物と偽者の区別もつかない日本人が多くなった。

だから危険な中国産がはびこってしまう。

安ければいいという姑息な気持ちが、
日本の文化を破壊した。

コンビニのおでんも、
中国の食材と、
中国の工場で作られている。

日本人は、
本物のおでんさえ、
知らないのだ。

国民の無知さと味音痴と、
食品の安全に対する意識の低さがモロに出た。

それを煽るマスコミ。

安いことは食材が悪いと言うことだが、
すぐに企業努力という言葉でごまかしてしまう。

日本文化と、
日本国民の意識は
すでに破壊されているのだ。