カウンターの中から客をのぞくといろんなことが見えてくる

日本人が日本食を知らないでいる。利口に見せない賢い人、利口に見せたい馬鹿な人。日本人が日本人らしく生きるための提言です。

花鳥風月の悦びをなくし、日本人の文化を消し去ろうとする思惑に、日本国民は気が付かないままでいる。

2014-03-30 | 人間観察
これほど、病が自由を奪うとは
正直なところ、想像をはるかに超えていた。

9年前に立ち上がれなくなったとき、
20年前に、通勤さえ出来なくなって
仕事を止めなくてはならなくなったとき、
そのときでさえ、
これほど未来に不安は感じなかった。

モルヒネの効果は絶大で、
痛みこそかなり和らぐが、
全身を覆う疲労感は
心も蝕んでしまう。

そして最近のニュースは
日本人の心を蝕んでしまうことばかりが目立つ。

そしてそのことに
日本人の多くが気が付いていないことに気が付いた。

日本には日本だけの文化【花鳥風月】が存在する。

それを忘れてしまうと言うことは
日本人でなくていいということだ。

日本独自の自然というか、
四季があるから花鳥風月が存在する。

春に桜が咲き、
4月には青葉が美しく、
夏には海水浴で楽しみ、
川では鮎を楽しむ。

そんな日本の素晴らしさを無くしてなるものか、と思う。

金曜日と土曜日に店を開けた。
その時に話題になったのが、
西日本の駅の中に500店舗のセブンイレブンを作るというものと、
SEIYUが
客が不満を持った商品は返金するというものだ。

若い人は「いいことだ」といい、
「つまらない戦略だ」という人はわずかだった。

僕は以前豊橋に行くことがよくあり、
駅の中にあるスタンドでおでんを食べるのが楽しみだった。

想像を絶するような大きな大根が
驚くような柔らかさで、ダシが染みてとても美味しく、
熱燗のコップ酒と合わせて
寒い日に身体を温めるのが好きだった。

そこには薀蓄があった。

「この大根は豊橋で作られた大根で、
冬は甘く、夏は辛味が美味しく、
早朝から4時間かけて煮込んで
初めてこれだけ美味しくなる」

こんな薀蓄さえなくなってしまうのが悲しい。

誰もが同じものを手にし、
誰もが同じ生活をし、
季節の無い暮らしをすることが
それほどいいことなのか?

夏は辛味大根が美味しく感じられ、
冬は甘い大根が美味しい。

冬は寿司屋で
ブリやマグロを味わい、
春はシンコやサヨリに舌鼓を打
10月のみかんは皮が堅く、
酸味が強い。

3月のイチゴは酸味が強く、
5月のイチゴはとろけるように甘い。

子供は春には蝶を追い、
夏には蝉やカブトムシを探す。

お盆前には山のせせらぎを飛び回る羽黒トンボが季節を謳い、
9月には草に隠れて虫が鳴く。

「イチゴが酸っぱい」
「りんごが堅い」
「白菜に虫がついてた」

全て花鳥風月の妙味のなせる業で。
それが日本人の楽しみであるはずだ。

不満を感じたら返金するというのは、
自然に対するおごりだ。

無農薬の自然栽培で作ったものを
良心的に販売している本物志向の店は、
全て店を閉めなくてはならなくなる。

日本人の心をなくし、
個人商店の生活を破壊し、
四季の味わいをなくしてしまうことが
僕にはいいこととは思えない。

日本中がコンビニで埋め尽くされ、
季節の無い食材しか食べられなくなってしまう文化を
僕は望まない。

ある30代前半の未婚女性が言った。

「コンビニは便利ですよ。
ストッキングから簡単な下着、化粧水まであるんですから。
もっとたくさんコンビニがあってもいいわ。
小さな商店って、こちらから積極的に
欲しいものを探さなくてはいけないのよ。
客を馬鹿にしているわ」

30になったばかりの男性は
「気に入らなければ食べてから返金してもらえばいいんだから。
SEIYUはいい事やるよ。
個人店なんかいらないよ。
気に入らなくても返金してくれないんだから。
この前、地下街で買ったキウイなんか酸っぱくてさ、
もっと甘いキウイを期待してた僕なんか、がっかりだよ」

この人たちは、
もう日本人じゃない。

四季・季節の味・花鳥風月を感じないこと、
そして、自分の好みの食材を探せない無能、
それらを自慢することが、
幸せだと考えているようだ。

それでもブルジョア家庭で育ったユキちゃんは反論した。

「私は惣菜なんかをスーパーで買いたくない。
季節のものを、お母さんに作って欲しい」

すると前述の女性が言う。

「バカネェ。
私だってマックスバリューなんかで惣菜は買わないわよ。
惣菜は私の家の近くのスーパーで買うことにしてるの。
マックスバリューより安くて美味しいのよ」

この人は惣菜を家で作るということなど、
考えてはいないようだ。

ユキちゃんのお父さんは、
遊んでいる土地で果物を作ったり、
山に野草を採りに行ったりする粋な人だ。

魚は自分で釣ったものや、
魚屋で新鮮なものを買って
自分で捌く。

日本の家庭はそういうものだった。

焼肉のタレなど、
20年前はどこの家でも作っていた。

季節の果物を摩り下ろし、
お父さんの仕事だった。

そこには四季があった。

花鳥風月があった。

家族があった。

喜びがあった。

ウナギをコンビニで買うことなんて、
考えたことも無かったはずだ。

日本は防衛体制が非常に不完全と証明された。それでも安倍は戦争にひた走る。

2014-03-26 | 人間観察
北朝鮮が「ノドン」とみられる中距離弾道ミサイル2発を
日本海に向けて発射した。

しかし、日本はこの情報を、
海上に落下してからキャッチした。

しかし本当の問題は、
落下した場所が日本の防空識別圏内の海上であるということだ。

弾道ミサイルは平壌の北方から東に向けて発射され、
日本防空圏の約10キロ内側に落ちた。

少し前に書いたことと重複するが
あえてもう一度書く。

集団的自衛権とは、
同盟国が攻撃を受けたときに、
日本は自国に攻撃されたと同等ととらえ、
攻撃した国を攻撃することが出来るというものだ。

安倍はこの法律を
どうしても夏までに成立させようとしているのだ。

ここで考えて欲しいのは、
一例として、中国がアメリカの軍艦を攻撃すれば
日本は中国を攻撃できるというのだ。
そうすると中国は日本に報復攻撃に出る。

その時、日本は全く防衛できないということが
今回のことで証明されたのだ。

敵国として認識している北朝鮮が、
日本の領域に弾道ミサイルを打ち込み、
そのことを、韓国に教えてもらうまで
気が付かなかったということだ。

中国なら、
2発や3発では済むはずがない。

100発200発、
いや、数1000発のミサイルが打ち込まれ、
日本は戦場と化し、
国民の多くが死に隣接するのだ。

それが集団的自衛権の実態だ。

安倍はどうしてもそうしたいようだ。

日本国民よりも、
アメリカに変わってでも
戦争をしたいのが本音だ。

サラリーマンの自衛隊には何も出来ない。

そんなことはわかっている。

それでも敢えてそれをしたいのはどうしてだろう?


福島第1原発の汚染水問題で、
福島県漁連が25日、地下水バイパス計画にゴーサインを出した。

風評被害のリスク拡大と汚染水の増加をてんびんに掛けた末の
苦渋の決断。

汚染水減量効果は未知数で、
浜は新たな火種を抱えることになった。

地下水バイパス計画とは、
汚染されているかどうかわからないままの地下水を
海水に垂れ流しする方法だ。

「漁に出られるのはうれしいが、
地下水バイパスは迷惑だ。新たな問題が起きないか不安だ」と、
いわき市四倉の漁業関係者の表情は晴れない。

昨年7月、汚染水の海洋流出が発覚し、
9月に予定していたいわき市沖のシラス漁は中止に追い込まれた。

市内の海水浴客も激減した。

東電は汚染水流出を否定し続けた。

いくら追求しても
「当社とは関係ない。
東電に不備は無い」といい続け、
政府もそれを了承していた。

しかし、東電は汚染水流出を否定し続けた末、
参院選終了直後に海洋流出を認めた。

25日の県漁連組合長会議で、
いわき市漁協の矢吹正一組合長は
「風評被害で漁業者は命取りになるかもしれない。
なぜ大臣が来ないのか」とかみついた。

東電不信を深める漁業者にとって、国が頼みの綱だ。

安倍晋三は「国が前面に出る」と言いながら
漁協への説明を東電に任せてきた。

矢吹組合長の怒りが漁業者の思いを代弁していた。

国の試算では原発建屋地下に流れ込む1日400トンの地下水のうち、
バイパス計画で減らせるのは10~110トンと幅がある。

減量効果がほとんどないまま海洋放出が続く可能性も否定できない。

地上タンクからの汚染水漏れや汚染水処理工程のトラブルで、
漁業者の不安は増幅されている。

県漁連が突き付けた排出基準の順守など5項目の要求は守られるのか。

東電、国の対応を見詰める浜の視線は厳しい。

これも全て、
国策として原発を推進し続け
「事故は100%起こらない」
といい続けてきた自民党の責任は大きいはずだ。

安倍はそんなことには全く無関心。

戦争で国土や国民を焼き尽くすか、
原発事故で国民を全て廃人にするまで
安倍は自分のやりたいことをやるつもりのようだ。

これも日本国民の望んだ結果なのだろうが・・・・。

『憲法を解釈するのは私だ』というわけのわからない発言にまたもや国民は何も気が付かないでいる。

2014-03-25 | 人間観察
野田元首相が解散に踏み切ったのは、
自民党の安倍と
「国会議員の定数削減を実現するなら」という約束で解散したはずだ。

それが、自民党が圧勝すると、
「そんな大事なことを野田さんと私二人で決められるはずが無い」
などと嘯いた安倍の発言は記憶に新しい。

そして集団的自衛権について、
またもや大変な発言をした。

「憲法を解釈するのは私だ」と。

どうしても戦争をしたいらしいが、
戦争で死ぬのは自分ではないせいか、
簡単に発言をするようだ。

国民よ、
いつまで安倍になめられているのか?

金融緩和で一時的に景気は回復したように思えるが、
この金余りは期間限定だということに気が付かないと大変なことになる。

緩和したものは、
いつかは元に戻さなくてはならないのだ。

気が付いたときには
国民の生活は
もう元には戻らなくなってしまう。

原発の処理も
被害者に対する賠償も
何も出来ないままで
また多くの被害者を作ろうとしている。

マレーシア航空機が墜落したと正式に発表された。

どこの国も歯切れの悪い公表の仕方だった。

パキスタン亡命説まで流れ、
社会を騒がせたのは、
各国の思惑があったからだ。

オーストラリア政府が発表すると、
中国も発見していると発表した。

他の国もこぞって
レーダーに映っていたと発表。

もっと早く本当のことを言えなかったのか。


ロシアが孤立を深めていると
ニュースでは伝えているが、
ロシアは平然としているようだ。

アメリカは意地でも折れることは出来ないだろうが
EUはどこで振り上げたこぶしを下げるのだろう。

そして日本は、
アメリカの言いなりでロシア批判を始めたが、
どこで豹変するのか
今から楽しみでもある。

昨夜は楽しい客が来てくれた。

いつもの客なのだが、
気候のせいか、みんな朗らかだった。

ただ、僕の身体が思うようにならないのが
やや悔しくはあるが。

明日から本格的なモルヒネ治療に入るそうだ。

どうなることやら
日本の将来と同じで心配ではある。

政治に無関心なのは日本政府の策略。政治に興味を持ってもらうと困るからだ。

2014-03-24 | 人間観察
桜があちらこちらで開き始めた。

暖かい陽射しはまさに春そのもの。

しかし、日本の状況は決して明るくないようだ。

台湾では学生が行政府を占拠し、
政府に抵抗を見せている。

僕にはうらやましい光景だ。

中国との不平等な契約に反対し、
学生を中心に運動が巻き起こった。

当然市民の多くも学生を支援している。

学生が政治に関心を持ち、
声を上げていくことはすばらしいことだ。

日本は、
TPPも、
年金受給額の減額にも、
原発を再稼動するばかりか、
新増設する動きにも
市民も学生も知らん振りだ。

フランスでは
年金受給年齢を引き上げるだけで
国民は大暴動を起こした。

1970年を境に、
政府は反政府活動を徹底的に排除してきた。

イラク派兵反対のビラをまくだけで
1年以上も拘束されたのだ。

教科書からは、
原爆を落とした国を明記せず、
アメリカが原爆を落としたと知っている中学生は
半数を大きく下回る。

米兵の犯罪を
いまだに日本の裁判を受けられず、
婦女暴行などの犯罪も、
アメリカ主導だ。

これは不平等な
地位協定があるからだが、
こんな差別さえ、日本は反対運動は起こらない。

悲しい国日本。

そして、戦争が出来るようになる
集団的自衛権を
憲法を変えずにできるようにしたがっている自民党。

政治に関心がなくなると、
日本は自民党の思うがまま、
アメリカの思うがままになる。

大阪市長選は低調だった。

しかし、これも関心の無い人間教育をしてきたからだ。

橋下にとって【都構想】は1丁目1番地なのだ。

賛成を表明して当選した自民、公明、民主は
いざ都構想の議題になると反対しているのだ。

それなら立候補者を立てて、
堂々と反対すればいい。

「なぜ選挙をするのかわからない」
と言う人は、
政治に関心が無く、
国がどうなってもかまわないと思っている人たちだ。

理解をして、投票することすら出来なくなっている。

消費税にしても
税込価格で表示すべきだとは思うが、
税抜き価格の表示もかまわないということになった。

同じ価格でも表示は店によって異なるという
混乱の要因を政府が認めているのだ。

国民は誰も声を上げない。

怖いことだと思うのだが・・・・。

こんな幸せを知ったなら、安倍も戦争をやりたいなどとは思わないだろうに・・・。

2014-03-23 | 人間観察
裏の畑の野菜を具に
朝から味噌汁を作ってもらった。

「お餅もってきたらよかったね」

Y子さんが言ったので
「もち米も、餅つき機もあるよ」と言うと
「つくろうよ、つくろうよ。
私お餅大好きなの」

嬉しそうにはしゃぐY子さんが可愛い。

2時間かけてもちを作った。

搗き立ての餅はさすがに美味い。

こんな幸せな時間があったのだろうか?

世の中に、こんなに人を愛おしいと思う瞬間があったのだろうか。

昨夜、Y子さんは
お風呂に入りながら真剣に話した。

「籍に入りたい。あなたの妻で死にたい。
財産も何もいらない。
私はずっと働いてきたし、
蓄えもそこそこある。
相続放棄を文書にして裁判所に提出する。
奥さんに全てあげればいい。
奥さんと別れろってことじゃない。
もし、奥さんが私たちより早く逝くことがあったら
もし、奥さんが許してくれるのなら、
奥さんと離れて暮らす必要も無い。
私は今のままでいい。
あなたとお付き合いして25年余。
私はあなたと一緒にいた。
だから死ぬときはあなたの妻で死にたい。
一緒のお墓に入りたい」

「女房と同じ墓になるかもしれないぜ」

「私はそれでいい。奥さんと仲良くやれるよ、私なら」

実は僕は既に遺言を残してある。

司法書士の前で立会人を立て、
財産の半分を女房に、そして残りの半分をY子さんに渡すと言うものだ。

Y子さんの人生は僕が潰した。

20年以上も僕が拘束してしまった。

病気になって動けなくなったときも、
彼女は僕のそばにいてくれた。

僕の面倒を見たいと申し出てくれた。

ずっと日陰の身で我慢してくれた。

多くを望まず、
週に数回、床を共にした。

辛いときに手を貸してくれなかった家族よりも
ずっと絆は強い。

出来る限り彼女の意に沿うようにしたいと思った。

墓に行く以外は、何もしなかった。

彼女と夫婦を楽しんだ。

幸せを感じた。

こんな平和な日が
戦争で壊されるのは嫌だ。

集団的自衛権というのは、
同盟国が攻撃されたとき、
攻撃した国を攻撃することが可能になると言うことだ。

もっとわかりやすく説明するならば、
中国がアメリカの船を攻撃したら、
日本は自国への攻撃と同じとみなし、
中国を攻撃することが出来るというものだ。

安倍はここまでしか表現しないが、
本当はそのあとが問題なのだ。

中国は攻撃した日本の本土に対して攻撃をすることが出来るのだ。

狭い日本は、
東京と大阪を中心に爆撃されれば、
もう何も手が出せなくなり、
国土は焼け落ち、国民の多くが死に、
沖縄を取られ、北海道を取られる。
本土は中国の管理下におかれ、
南京大虐殺差ながらに、
若い男は殺され、女は嬲り殺される。

アメリカは、中国の同盟国であるロシアの攻撃にあい、
日本など助ける余裕は無い。

こうして日本の平和は一瞬にして失われる。

集団的自衛権のために憲法を変えるのならば、
日本人にも心構えが生まれるかもしれないが、
嘘で塗りまくられた集団的自衛権に、
誰もそんなことを想定はしていない。

以前、フォーカスされたことがあるように、
安倍は箸もきちんと持てない人間で、
いわば日本人の真似をしている非日本人だ。

彼が日本の教育を口にする資格は無い。

戦争を始められるということは、
日本が戦場になると言うことを
集団的自衛権のために憲法解釈を変えてしまうことに
賛成している50%の国民は
理解しているのだろうか?

家族の平和は維持できないのだ。

僕の今の幸せを
維持できない日本にだけはしたくない。

Y子さんを幸せには出来なくても、
不幸にだけはしたくない。