カウンターの中から客をのぞくといろんなことが見えてくる

日本人が日本食を知らないでいる。利口に見せない賢い人、利口に見せたい馬鹿な人。日本人が日本人らしく生きるための提言です。

阪神競馬開催中止!万が一のことばかりの社会は面白くないと思うのはいけないこと?

2012-09-30 | 人間観察
本日早朝、阪神競馬の開催を中止にした。

日本中央競馬会としては、苦渋の決断に違いない。

大きな収入減だからだ。

台風だと、本当に危険なことなのだろうか?

直撃でも無いのに。

途中で中止にすると、払い戻しなどの業務が面倒くさいのだろう。

世の中、何事も無難な方向に進んでいく。

何かあるとクレーマーが大勢現れ、何かと文句をつけたがり、

マスコミも、それに便乗して、まるで何事も中止してしまわないといけないかのように騒ぎ立てる。


川で子供がおぼれて死ぬと、川に柵が無かったからと文句が出る。

川に柵ができれば、子供たちは川で遊ぶことが無くなり、魚とりも出来なくなってしまう。

危険だからといって、ブランコまで自由に使えなくなり、

ウンテイや、竹のぼりも姿を消していく。

大人がぶら下がれるような高さの鉄棒も危険だからと言う理由で、今やどこの公園にも無い。

多くの祭りでさえ、動物虐待とか、危険だとかの理由で文化を消され続けていく。

公園には大きな看板が立てられていた。

『危険ですので、公園に中を走り回ったり、キャッチボールなどをしないでください』

川にも不思議な看板が立てられている。

『危険ですから、川では遊ばないように』

そして、神社には『いい子はここで遊ばない』

何かが起こるといけないから?

都合が悪いと【自己責任】と言う言葉で逃げるくせに。

何から何まで規制が進み、どんどんつまらない社会になっていくような気がする。

昨日から、病院で点滴を打って、ベッドでテレビを見ている僕は、
何となくつまらない社会に不満を膨らませていく。

「競馬くらい、中止にしなくていいじゃないか。こんな日でもゴルフはやっている」

ドームでは、観客のことも考えずに野球はやる。

サッカーも中止の声は聞かない。

誰も文句を言わないと言うことは、
きっとそれでいいと思う人が多いのかもしれないけれぢ・・・・。

人間関係の壊し方だけ知っている人がいる。

2012-09-29 | 人間観察
まだ体調が良くならない。

しかし、予約がある。

休むわけにはいかない。

僕はシャッターを閉めたままの営業に切り替えた。

外灯は点けたものの、看板にも明りはない。

知らない人は入り辛い。

常連客には、その都度、女房が説明してくれれば納得してくれるはずだ。

午後3時ごろからぼちぼち予約の準備を始め、完全なまでに準備を終えた。

あとは横になってれば大丈夫だ。

それに関しては一件落着だが、やはり、常連客はやってくる。

簡単な小鉢とお茶漬けの準備をしておき、あとは女房に任せることにした。

実は、午前中にも動けなくなり、病院に行った。

「心因性の過労が影響している」ということだった。

別に何も考えてはいないつもりだが、この体ではストレスは知らないうちに溜まっているのだろう。

いくら好き勝手だといわれても、店と客の関係を保つ上には、僕は客の言い分を聞いてやらねばならない。

それがプライベートであろうと、何のアドバイスもできなくても
聞くだけでも聞いてやらねばならないのは当然だ。

客だって解決策を求めているのではなく、話すことで楽になろうとしているのだから。

しかし、それが大きなストレスになってきていたのだろう。

さすがに客は集まらない。

電話は鳴るが、出なかった。

それでも6人の客が来た。

僕はカウンターの内側で、ブランケットを敷き、横になっていた。

とても彼らとの会話に参加できる状態ではなかったから。

その中に、聡明な女性がいる。

本当のことを言うと、聡明に見えるのは、学歴と地位と、勤務先の会社だけだ。

この人の頭の中が聡明かどうかは僕には疑問だ。

37歳でバツイチ。

きれいで頭の回転がいい。

みんなには、フランクな性格が好まれ人気者である。

それは会社でも同じだろう。

みんなとうまくやっているように見えるけれど、実はすごく好き嫌いが激しく、
嫌いとなったら、顔を合わすのも嫌になる。

みんなは彼女のことを、自由奔放などと言うが、本当は違うと僕は思っている。

都合の悪い話や、自分にとって嫌な話をする人から逃げようとしているだけなのだ。

彼女はフランクで、男女の区別をせずに誰とでも付き合うというが、その相手はほとんど男性だ。

性体験も豊富で、これまた自由奔放。

気に入ったら、簡単に体を重ねてしまう。

そして尾を引かない。

その瞬間だけ燃焼すればいいのだ。

みんなは彼女をフランクだというが、近寄ってくる男性のほとんどが、彼女は自分に脈があると勝手に思い込んでいるだけなのだ。

だから今夜も彼女は人気者で、男同士のささやかな戦いが生まれてきてしまうのだ。

そこにやって来たのが、以前にも書いた、時々やってくる59歳の粋な男性だ。(6月19日記事参照)

彼は何事に対してもシビアに判断する。

喧嘩腰ではなく、ゆっくりと説明するようにわかりやすい言葉を選んで話す。

大学の先生がみんなこうだったら、学生はもっと学問を理解してくれると感じることがある。

しかし、彼女は彼と顔を合わせることを極力嫌う。

口もきかない。

彼も何も話さない。

ただし彼は口をきかないのではなく、ごく自然に酒を飲むだけ。

彼女は彼の存在そのものを嫌う。

それは以前に、彼が彼女の行動を【性癖】と呼んだからだ。

ちょうど彼女が妻子ある男性と仲良くなり、休日には二人でしょっちゅう遊びに行っていた時のこと、それがその人の奥さんにバレた。

彼女は自分は悪くない主張した。

「私は男の人と遊んでいても、男同士のような感覚で接している。無防備なのも男性同士だと思ってるから。そんなことを誤解するなんておかしくない?」

彼女が彼に同意を求めた時、彼ははっきり言い切った。

「誤解じゃない。妻子ある男性と二人っきりで休日を過ごしていたという事実は誤解じゃない。真実だ。あなたはきっと女性よりも男性の友達が多いと思う。貴女が性を区別しないと言いながら、実は男の人とだけ付き合っている。貴女は、女性といることよりも、男性と一緒のほうが楽しいと感じるからだ。フランクという言葉は聞こえはいいが、男性にとっては脈のある女性なのだ。それはあなたの性癖だ。女性より男性のほうが好きなのだ。ちやほやされるから」

このとき彼女は怒りの表情を見せ、一言も口をきかなくなった。

そして帰って行った。

彼女は自分にちやほやする人の近くにいることだけを望んでいる。

自分の行動を肯定してくれる人ばかりを選んで付き合っている。

自分に注意する人はすべて悪になる。

単なるわがままで、現実逃避だということが分かっていない。

自分を冷静に見つめることができる人を排除したくなってしまうのだろう。

人間関係を壊していると、彼女は考えていない。

自分を褒めない人こそ、人間関係を壊す人だと信じている。

逆なのだ。

この人はこれからの人間関係を見事なくらいに壊していく。

年を取って、一人っきりになったとき、さびしい人生を送るのかもしれないと感じる。

今のうちに、人が自分のことを批判してくれるうちに、この人は自分の成長を考えなければならないのに。

彼女は黙ったまま、お金を払って店を出て行った。

生きていることだけで、本当に幸せなのだろうか?

2012-09-28 | 人間観察
お昼に、脚に激痛が走った。

それから動けない。

持っている薬を飲みながらじっとがまんをする。

体がだるく、睡魔が襲う。

こういう状態は初めてだ。

「救急車呼ぼうか?」

女房が尋ねる。

僕は首を振る。

病院に行っても処方される内容は分かっているし、
それがかんばしい効果を生まないことも知っている。

今はじっとして眠るほうが時間の無駄にならないことも知っている。

店は暗いまま、誰も入ってこない。

ただ、今夜まで出張だったトモちゃんが寄ってくれた。

お土産を持って。

動けない状態を見て、おしゃべりをして時間を共に過ごした。

女房が、カレーライスを出して、食べてもらった。

「無理しないでね。体が一番大切なんだから」

彼女が帰り際に言った言葉だ。

その通りだと思う。

でもこんな体で生きていくことが本当に幸せなのだろうか?

病気に行動も食べ物も支配されながら生き続けることが幸せなのだろうか。

いま僕は、生きていれば幸せだ、なんて言葉に疑問を持っている。

物忘れが過ぎる日本人と、マスコミのマインドコントロールは誰のため?

2012-09-27 | 人間観察
阿倍晋三が自民党総裁に返り咲いた。

5年前、病気を理由に政権を突如投げ出し、年金問題や、景気回復などの重要な協議が必要な時に、本会議の直前に辞意を表明した。

簡単に言うと、ノイローゼだ。

参議院の選挙で大敗したこともあり、政権運営がうまくいかないからと、簡単に責任を放棄した男だ。

その結果、重要な議案を山積みにしたまま、2か月にわたる政治の空白を作った張本人だ。

その男が、再び総裁に選ばれた。

派閥の論理や、選挙の顔という都合のいい議員的発想のたまものだ。

小泉ブームを引き継ぐ形で、まさに安泰の船出にもかかわらず、あっという間の短命政権だった。

今回も、次回選挙で自民党の政権復活が見えていることと、橋下徹率いる日本維新の会との連携で、憲法改正を狙っていることはすでに報道されている。

当時、日本人拉致での解決が進む中、制裁制裁と北朝鮮を追い込み、拉致問題はうやむやになってしまったことは記憶に新しい。

そんな人が日本を代表する総裁になるなんて、僕には不思議でならない。

マスコミも、総裁選が終了するや否や、阿倍政権に期待するかのようなコメントが並ぶ。

マスコミに煽られ、日本を窮地に追いやった張本人の総裁誕生を祝うような忘れっぽい国民など、日本以外になないかもしれない。

懲りない日本人は、僕の店にもいる。

浮気が原因で家庭を破壊した男が、また浮気で新しい家庭を崩壊させようとしている。

妻子ある男性と問題を起こし、裁判にまで発展し、痛い経験をしたはずの女性が、また同じことをしている。

日本人は、学習能力と、記憶力が少しばかり不足しているような気がしてしまう

歴史を知らない日本人。政治を語れない日本人。日本民族の危機かもしれない。

2012-09-26 | 人間観察
尖閣列島の問題を解決するための方法をテレビで募集し、公開していた。

その大半が、「膝を突き合わせてじっくりと話し合う」という馬鹿げた意見だ。

話し合いで解決できないからこんな状態になっているということさえ理解されていない。

この話は店でも話題になった。

しかし、答は同じようなもの。

「日本古来の領土なんだから話し合えばわかる」なんて言うこれまた馬鹿げた答だ。

「日本古来ってどのくらい前から?」

「そんなの知らないよ。政府が言ってるんだから」

「中国政府も言ってるけど」

「どちらが間違いなの?」

「中国に決まってるじゃないか」

「歴史的なことは問題じゃないの?」

「それは政府に任せればいいと思うよ。そんなこと国民が知ってるわけがないじゃない」

「中国では、国民が大規模なデモをやるけど、竹島問題では、日本国民はどうして抗議デモをやらないの?」

「韓国人は、間違った教育を受けさせられてるんだ」

「日本は間違ってないの?」

「間違ってないんじゃない?」

なぜか結論の出ない会話が続く。

誰も尖閣や竹島の歴史を知らないまま話しているからだ。

これでは、日本は世界においてけぼりになってしまう。

すごく怖い話だ。

話題は、自民党総裁選の話に。

「石原が若いし、慎太郎の子供だからいいんじゃないの?」

「石破が優勢なんだって」

「あいつは総裁っていう顔つきじゃない」

「阿倍晋三は?」

「ハンサムだし、日本の顔になるんじゃない?」

誰も、候補者の考えや政策なんて話はしない。

日本はもう終わりかも知れないと思ってしまう。

民族の歴史も知らない国なんて日本だけだ。

自分の生活に直接影響が出る選挙でさえ、こんな会話しかできない国なんてあるのだろうか。

僕は日本史ではなく、日本神話を含む日本の【国史】を学校で学ばせ、大学の試験科目の必修科目にしなければいけないと主張してきた。

その想いが新たになった。

そしてそう思いながらも、仕事が終わると、コンビニでアルバイトをしている女の子に電話をする。

当然のように、彼女のアパートに向かう。

いやしい自分、俗っぽい自分を十分に自覚しながら。