カウンターの中から客をのぞくといろんなことが見えてくる

日本人が日本食を知らないでいる。利口に見せない賢い人、利口に見せたい馬鹿な人。日本人が日本人らしく生きるための提言です。

浅川マキのCDを聞いた。1月17日は彼女の命日だから。

2013-01-18 | 人間観察
高校生の時、マキさんに出会った。

その昔、中学1年の時、銀座さそり座で催された浅川マキの一人ステージを見た。

訳もわからず、涙が出てきた。

小雨の中、泣きながら歩いた。

それから天井桟敷と浅川マキを追いかけた。

寺山修二とも出会った。

萩原朔美と出会った。

それから数年後、浅川マキと山下洋介のジョイントコンサートを企画した。

そこからマキさんとの付き合いが始まった。

大学生の頃、同志社の学生会館でコンサートをやった。

彼女との思い出は多い。

新宿でよく飲ませてもらった。

いつも二日酔いの朝を迎えた。

そのマキさんが死んだ。

2010年1月17日の朝、ホテルで亡くなっているマキさんが発見された。

だから毎年追悼日を作る。

いろんな思い出がよみがえる。

ボトムラインで働いていた女性や、ファンが集まる。

東京の作家も集まって来た。

ひっそりとズブロッカを傾けながら、
彼女の思い出を語り合った。

格好いい人だった。

そんな人が死んでいく。

僕の命もそう長くはない。

それをひしひしと感じる。

それでも、あと10年生きていても何ができるのだろう。

それならせめて動ける間は生きていたい。

マキさんが命尽きるまで歌い続けたように。