カウンターの中から客をのぞくといろんなことが見えてくる

日本人が日本食を知らないでいる。利口に見せない賢い人、利口に見せたい馬鹿な人。日本人が日本人らしく生きるための提言です。

忙しいランチタイム。疲れても、僕は自民党のようなウソつきにはなりたくない。

2013-01-16 | 人間観察
恐ろしく忙しかった。

ランチタイムの話だ。

寒さのせいか、
営業マンたちがあいさつ回りに忙しかったせいか、
年末からランチタイムの集客が今一つだった。

ランチは賑っていてこそ店が活気づく。

夜はしっとりと語り合っても、それなりに価値がある。

久々の忙しさだった。

もともと10人ほどしか吸われない店だけに、よほど効率が良くなければ
20人を切ってしまうことも少なくない。

目標である35000円の売り上げが達成できない日が続いていた。

年末から積み重なった赤字は、
年末年始の休みも手伝って、なかなか取り戻せない状態になっていた。

もちろん、昼の5000円のマイナスは夜に取り戻せばいいのだから。
全体としての損失はほとんどないのだが、
やはり、それぞれに独立した売り上げを上げていきたいと思っている。

1時からのグループの来店者が多かったせいもあり、
あっという間に35人を超えた。

2時前に来店し、カウンターに座った4人連れの女性たちは、
久しぶりの人たちだった。

「なかなか来れなくてごめんなさいね」

言葉だけでも、何となく温かさを感じるものだ。

その中の一人が話しかけてきた。

「ここのやさい膳は善いわ、いつ食べても。本物ばかりだもの」

連れの人が言う。

「あそこの串焼きやなんて、この時期に枝豆を出したり、スープにミックスベジタブルを入れてあるんだもの、全部冷凍なのよ。それなのに、長野の枝豆だとか、野菜を切って作ったとか、そんな嘘ばかり言ってるのよ」

「そうなの。〆サバを出すとき、真空パックを切ってるんだもの」

「本当にウソつきよ、あそこの大将は」

確かにその店の評判は良くない。

しかし、人のことなど言ってはいられない。

僕は自分の体が病に冒されているせいもあるので、
血液を汚すようなものは一切とりたくない。

たったそれだけだ。

しかし、嘘をつきながら客をだまし続けていくことが、
商売といえるのだろうか?

まるで自民党と一緒だ。

社会福利制度の一体改革の一環として、消費税を上げたはずだ。

解散の条件もそのはずだったはずだ。

しかし、公明党が主張する、生活用品の免税措置さえ認める気はないという。

年金改革も公務員改革も何も手をつけず、
憲法改悪だけが目的のようだ。

原発も、自民党だけが、「3年間で考え、10年後には結論を出したい」という
本当にうやむやな公約だ。

要するに、今は何もしないし、10年後に何があるかもわからない、という公約にすぎない。

これが自民党なのは、みんなよく知っていると思うのだけれど、それでも国民は自民党を選んだ。

日本国民はウソつきが好きなのだろう。

そういう店に客が来るというのは、非常に哀しいことだけど、これが現実なのだ。

夜はまだまだ客が戻ってこない。

それでも適当に、信頼できる人たちが集まってくる。

それでいい。

少しでもホンモノを知っている人が集まってくれればそれでいい。

今日は久々にいい日だったと思う。

k子ちゃん、安らかに。

もう、病気のことで悩むことなどないのだから。