ンデンデキ外伝

僕の話をしよう。

発声

2007年08月27日 00時39分31秒 | 糞心ワープ関係
声には二種類あるのではないでしょうか。
別にひねったことじゃなくて、
ひとつは自分の外側、相手に向ける声。
で、もう一方は自分の内側に向ける声。
前者は音として出されるので、誰にでも聞こえます。
対して後者は音を出さないので、自分以外の誰にも聞こえません。
とても単純です。
けど、多分普段自分たちが一番頻繁に使う言葉の切り替えだと思います。敬語や言語の切り替えよりもずっと頻繁に。

なんで内側に向けた声が他人に聞こえないのか。
それは人に聞かれてはまずいからです。
もともと頭が発声器官と結託して、これは誰に聞かせるべき言葉だろうか、自分だけに、それとも他の人に?
結論--これは他の人に聞かれる必要はない。自分の頭の中だけに響かせよう。
こんな具合に。

頭の判断はほとんど疑いの余地の入らないくらいに正しい。
なんせ一日で紡ぎ出される言葉の大半、恐らく9割以上は頭の中だけで発声されているのだから。
それが全部人に聞こえちゃったら大変です。
ナイトヘッドの弟は本当に大変です。
「兄さん!あの人もその人も、みんなエッチなこと考えてるよ!!!」
みたいな。


だから脳の判断に敢えて逆らって人に伝える、本来自分の内側にだけ向けられた声ってのは公害、テロ、破壊光朔などなど・・・各種迷惑行為にあたるわけです。

こういうブログとかみたいにね。

実際「おいおいそれはお前の頭の中だけに留めておけよ」って話されても困りますよね。

なかなかに日本人的な発想ですよね。
いわゆる「沈黙は金なり」のことですよね(意味あってるよな?)。


でも、表現作品の全ては例外なく、内に向けられた声を外側に向けて実体化させたものですよね。
やっぱりそういう声を聞きたいんですね僕たちは。
「本は心のオアシス」なんてしっくりきますね。
普段9割も節制されている言葉をオアシスの湧き水の如くがぶ飲みできるのだから。

面白いですよね。
普段タマキンみたいな言葉でばっかり話す自分が、こういう文章を書くときは頭の中ではしっかりこんなインギンな言葉で語っているのだから。ハイネックのセーター着てそうですよね。

ヤンキーの書いた作文とか最高に面白い。
リーゼントの中にちっちゃいリーゼントが居て、不慣れな感じの敬語でぽつぽつ呟いている姿を想像してしまいました。

あと「頭の中でだけ言う口癖」って絶対ありますよね。
ちなみに自分は「だって三歳だもん」を一日四回くらい言ってます。頭の中だけでね。

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