ンデンデキ外伝

僕の話をしよう。

ラストパンクキッズ

2006年09月06日 14時41分24秒 | 糞心ワープ関係
もう一月前の話になるのですが、今年の8月7日も一人も子供は来なかった。
北海道の七夕の子供イベント、「蝋燭出せ」の話です。
七夕の夜子供達は町中を練り歩いて、民家の前で「ろーそくだーせーだーせーよー、だーさーなーきゃーひっかくぞー、おーまーけーにーかみつくぞー」と歌を歌い蝋燭やお菓子、ときにはお小遣いを貰ってしまうという夢のようなイベントです。

僕はこのイベントの大ファンだったので人一倍エンジョイしていました。
いや、むしろ荒らしていたと言った方がいいでしょうか。
あろうことか、一人暮らしの大学生らしき人の家やパチンコ屋まで訪ねる荒稼ぎを近所のちびっこに混じって中学生まで続けていたのだから。

しかしその夜は僕たち子供にとっては最も特別な日といっても良かった。
何せ普段は決して出てはいけない夜の町を思う存分歩くことが出来たのだから。
至る所で別のパーティーに遭遇しては釣果を自慢しあったり、時には共同戦線を張ったりしてね。

僕の家でもお菓子を沢山買い込んでちびっこを迎え撃つ準備はばっちりでした。
しかし、僕が高校生になった頃、僕自身がちびっこを迎える側になった頃には、買い込んだお貸しは誰の手にも渡ることなく、家族の胃に収まることになってました。


ここ数年では8月7日の夜に、子供が全く来なくなってしまったのです。
子供の絶対数が少なく、さらにこのご時世なので子供が夜の町を歩くなんて許されないのでしょうね。
寂しいことですが、時代は変わるものです。仕方ないことなのでしょう。

自転車で疾走する子供も、道端で鬼ごっこする子供も見なくなりました。
ネットや遊戯王カードなどのインドアの遊びが発達したことも要因にあるのでしょう。
別に子供達の元気がなくなったのだと嘆きはしません。
実際僕らもテレビゲームは沢山やりました。ミニ四駆もやりました。
いつの時代も子供はどこまでも大人の文化に対して受動的なものだと思います。
僕が子供を発見する目を失ったのかもしれませんしね。


家族には時々「この辺じゃあんた達が最後のクソガキ共かもね」と言われることがあります。
最後のクソガキは良いんだけども、未だにクソガキ現役(「クソガキ現役」とか書いたら暴走族みたいですね。全然違いますからね。半袖短パン鼻たれのガキのことです)抜けきれてないのにはほとほと困っているんですけどね。
この年になってクソガキ気質が抜けないのは大体の場合コンプレックス以外の何者でもありませんよ。
その辺の現役のガキのほうがよっぽどクールのように思えます。

どれほど自分がクソガキだったのか確認するために昔の写真を引っ張り出してみたら、そこには途方も無く頭の悪そうなガキがいました。


クラス集合写真で中指立ててるんじゃねーよ俺・・・

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2 コメント

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よう。 (マサシオブスクーラ)
2006-09-06 19:26:16
ウチにもこなかったなぁ…べつに中に入れて悪戯なんてしないのに…。最近ちまたを騒がせてるそーいった犯罪者諸君がすでに俺より年下だから、きっと俺がお菓子をあげる事なんかより今の子供らは満たされてて飢えてるんだろうなぁ…。 昔、蝋燭出せでげっとしたメロン一玉をなぜか一緒に回ってた近所の嫌われ物に持ち逃げされたのを思い出した。初めての殺意でした。
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Unknown (ショ)
2006-09-09 00:45:31
メロン!?

蝋燭出せでそんな大物が手に入るとは・・・。

ステーキステーキメロンメロンとはよく言ったもんだよ(おぼっちゃまくん)。

俺なら持ち逃げした奴は当然死刑。

ミニ四駆全部分解してやるね。
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