あれもこれも

灰原中心二次創作サイトの創作人によるあれこれ日記。何かありましたら「拍手」からどうぞ。お礼は名探偵コナンの小ネタ三種類。

思考の違い

2010-09-05 23:16:48 | 感想(アニメ等)
 今週はきちんと録画できていたので、無事アニコナを観れました。そして今回に限っては感想を書かずにはいられません。


 というわけで以下は主役交代!の今週のアニコナの感想です。

 主人公がプロローグくらいしかしゃべっていないという大変珍しい今週ですが、私としては全く問題ありません。むしろ何故30分しか無いのだろうと思うくらいの勢いです。絵については非常に残念なことになっていますが、これについては哀ちゃんの活躍に免じて、断腸の思いで目をつぶりたいと思います。

 それにしても冷静な思考、冴え渡る知性、天才科学者でありながら東洋哲学思想までカバーした広範な知識量と名探偵哀ちゃんの素晴らしさが引き立っていました。サンデー連載時にも書きましたが、コナン君はもうずっと寝てても良いんじゃないかな(笑)サンデーの時はコ哀に萌え死ぬかと思いましたが、今回はひたすらしゃべっていた哀ちゃんに萌え死ぬかと思いました。

 とまあおかしなテンションはひとまず置いておきまして、今回の哀ちゃんの推理を見ていると、コナンと哀ちゃんの思考の違いが出てました。やっぱりコナンは探偵で哀ちゃんは科学者なんですね。
 薬の開発が専門の哀ちゃんの場合は様々な可能性を提示しては否定していきます。例えば今回のモノローグの中で一つづつ疑問点を挙げては検討を加えていますが、こういう考え方は仮説→実験→結果分析というのが基本の論証パターンである科学者ならではです。
 一方、探偵として真相追求をするコナンの場合は与えられたヒントをいかに自然な論理として組み立てるかというのが発想の基本です。ですから今回の場合はキッドの手口、鍵のトリックを結びつけて結論を出そうとしています。
 作中で哀ちゃんは「こういうの苦手」と言っていますが、そりゃ根本的にアプローチの仕方が違うのですからコナンと同じことは難しいわけで、そんなに残念がらなくても良いのに、と言ってあげたいです。むしろ自分に出来ることを見極めて「推理はコナンの分野だ」と割り切れるところが、哀ちゃんの大人の女性としての魅力であり、なんでも自分でやろうとする子供っぽい探偵小僧との違いです。
 
 こういう学問特性による思考の違いというのは、ずいぶん前に「文系のやつら」という記事にも書きましたが結構面白いものです。例えば今回の吉右衛門さんの暗号にしても、法律学系の人は「『正しい理』とは具体的に何か」というところから考えるし、歴史学系の人は「この暗号はそもそも吉右衛門が書いたと信用できるのか」というところから思考がスタートします。
 
 まあそんなどうでも良い理屈はともかく、本音としては哀ちゃんが活躍してくれれば私はそれで満足です。
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