先日の12日、盆休みを使って「三ツ峠山」へ登ってきた。
今回もご近所の山好き8人での山旅だ。
コースは、三ツ峠北口登山入口⇒大滝⇒七福の滝⇒白竜の滝⇒レンゲショウマ群落⇒御巣鷹山稜線⇒
三ツ峠山⇒御巣鷹山⇒大幡山⇒巡視道⇒林道⇒登山口
体力勝負の山!と言われ、都留市のHPでは熟練者向けの厳しいコース、単独・初心者の登山はご遠慮ください、なんて
書いてある。超緊張するコースだ。
予定を1時間繰り上げて、4時半に集合し高尾山口から中央道に入り、談合坂SAで休憩後北口登山口へ向かう。
下見をしてきていただいたご夫婦のクルマの後に続いて、登山口へ進んでいくと、奥様が私のクルマに移動してきた。
ダート道で悪路のため、ミッションケースなどをコスルことがあるとの理由からだ。
確かに悪路である。私のRV車でもかなり厳しめのダート道だ。
道先案内がいなければ、ここまでは入ってかないところまで進むと、登山口がある。
身支度を整えて、祠にお参りし、何故か集合写真を撮って、7時40分登山開始。
仲間から、大きなリュックだね~、なんて言われたが、前回(大岳山)の登山で足攣りでえらい目にあったので、
今回はその対策のために、大き目な荷物になってしまった。荷の重さよりも足攣りのほうが難儀だからだ。
登山口の標高は約865m。ここから三ツ峠山頂上1,785mの高度差約920mを、水平距離2kmの間に登ることになる。
登山道に入るといきなり急登だ。言ってみれば「這いつくばって」登る感じである。
何時ものことで、少し登ると緩斜面になるだろうと、思っていたが急登は、御巣鷹山稜線に出るまで続いた。
約30分ごとに休憩をとりつつ、登ること2時間15分ほどで「大滝」に到着。
前回ではとっくに足攣りが出ていたが、今回はその兆しもない。順調である。
ご夫婦から、こまめに「塩分」を補給することが最大の対策だ、と教えられていたので、
今回は「経口補水液」を2リットルリュックに詰め、その一部を給水タンクに入れて、ホースから何時でも飲めるようにしてきた。
この対策で、今回は最後まで足攣りが出なかった。下山までに2リットルを飲んでしまった。
大滝で小休止し、次の「七福の滝」「白竜の滝」へ進む。
滝の周りはマイナスイオンが多いのか、とても涼しい。疲れた体を元気つけてくれる。
白竜の滝を過ぎると少し勾配が緩やかになる。
このあたりから「レンゲショウマ」がボチボチと花を見せてくれる。
御岳山のレンゲショウマと比べると花が小さく貧弱に見える。野生だけに致し方ないか。
レンゲショウマの群落を見たのは初めてだ。
かなりの規模で群落が広がっていた。いゃ~、素晴らしい。
御巣鷹山稜線では、日差しがいいのかカイフウロやシシウド、マルバダケブキなど色々なお花が、今が盛りと咲いていた。
ここで「アサギマダラ」を見かけた。丁度一年前に登った入笠山以来だ。
この蝶は、日本本土から南西諸島・台湾・香港あたりまで渡りをすることで知られている。
12時15分頂上に到着。バンザ~イ(^O^)/
この日は雲がかかって富士山を見ることができなかった。
頂上で富士山を見るのも楽しみにしていたのに、残念であった。また、来いといういうことなのか?
昼食を済ませ、御巣鷹山と大幡山を経由して、登山口に戻る。
基本は下りなのだが、3か所ほど登りがあり、北口登山道の急登よりも、きつい感じがしたのは私だけだっただろうか!?
何時ものように、遅れ気味についていくと、緩斜面で黒い花を発見。一瞬枯れた花かと思ったが、よ~く見ると
「ラン」や「エビネ」のような感じの花であった。名前は「シュロソウ(ユリ科)」である。とてもラッキーであった。
登山道から見回り巡視道に入る。
ここから急な下山が続く。そういえば、今回はトラロープがやたらと多いい。それだけ急こう配やカニ歩きの道が
多いいということである。
やっとの思いで林道に出た。
林道を歩くこと40分ほどで、クルマを停めた北口登山道に15時50分ごろに到着。
ベテランの先輩方が、今日は厳しいコースだった、と口々にいうほどの難コースであった。
例によって、三ツ峠グリーンセンターで入浴と夕食をとり、帰宅した。
一週間前の予行練習を兼ねた登山と、ありがたいアドバイスのおかげで、
今回は足攣りもなく完歩出来た。感謝感謝である。
ご近所の山好きなご夫婦から誘われて、奥多摩の大岳山(標高1,266m)に行ってきた。
目的は、三滝とレンゲショウマを観ることである。
コースは奥多摩駅⇒海沢園地⇒三ツ釜ノ滝⇒ネジレノ滝⇒大滝⇒大岳山⇒御岳山⇒
御岳山駅⇒御嶽駅だ。
8時過ぎに奥多摩駅着。身支度を整えて、アメリカキャンプ村を経由して海沢園地入口まで
車道および林道を歩くこと1時間半。
途中、「玉アジサイ」が今が盛りと咲き、渓谷に彩を添えていた。
また「イワタバコ」が沢山見られた。この時期にこの花が見られたのはラッキーであった。
そうそう、名前はよくないが「ギンバイソウ」もそちこちに咲いていた。
さぁ~、ここから滝巡りだ。一息入れて、イザ出発。
まずは三ツ釜ノ滝だ。3段になって流れ落ちる。水の量が多く勢いがある。
2つ目の滝は、ネジレノ滝だ。どう見たらネジレに見えるのかよく分からなかったが、
静かに流れる滝であった。
三滝の最後は、大滝である。
ここへ行く途中、ビーチサンダルで登ってきた若い男女に抜かれたが、
このグループの目当ても大滝だ。
いや~見事な滝である。
ここが東京とであるとは思えないほど、深山の風情と滝がビックで素晴らしい。
この景色を肴にして昼食をとる。しばらく佇んでいると、寒さを感じるほどだ。正直、ここから動きたくなかった。
しばし休憩し、大岳山頂上へ向かう。途中「これより悪路」と書かれた標識があり、
いや~な予感。
その不安が的中。
5人グループの中で、私だけがグロッキーになり、足が攣る。息が上がる。
例の薬を飲み、エアーサロンパスをこれでもかというほど、スプレーしながら
仲間の後を追う。そうこうしているうちに、雨が降り出してきた。しかも大粒の雨だ。
レインウエアーを取り出し着用する。ここ数年このウエアーの世話になったことがなっかたが、
こんな状態の時に、世話になろうとは、夢にも思わなかった。
雨脚が激しくなってきたので、ロックガーデン経由の計画を断念し、そのまま御岳山へ向かう。
やっとの思いで御岳山に到着。仲間の4人は、余裕である。
雨が止み、武蔵御嶽神社前でレインウエアーを脱ぐ。
湿気と汗で服はビショビショだ。ひょいと顔を上げたら、何やら可愛い花が咲いている。
「レンゲショウマ」だ。
さらに進んでいくとレンゲショウマが、雨滴をゆったりと落としながら、うつむき加減に咲いている。
雨に咲くレンゲショウマなんぞはめったに見られない。
今日は厄日かと思っていたが、そうではなく吉日だったのだ。
ケーブルカーに乗るべく歩いていくと、「日帰り入浴可」の看板を見つける。
予定にはなかったが、疲れを癒すのと、ビショビショになった服の着換えを兼ねて、
風呂に入っていくことにした。お世話になったのは「山香荘」だ。古民家風の落ち着いた宿だ。
ひとしきり反省会をして、ケーブルカー駅に向かう。最終10分前に到着。
家に着いたのは、22時過ぎ、ほとほと疲れた。
歩行歩数3万5千。歩行時間8時間。山旅時間16時間。
これは、今まででにない記録ではないかと思う。
私にとって難行苦行で忘れられない山旅となった。
完歩できたのも、仲間に介護などしていただいたお蔭である。毎度のことだが感謝々の一日だった。
お天気を心配しながら集合場所へ行くと、すでに数名の方がバスに乗車していた。
全員揃い、いざ「戦場ヶ原」へ。
湯滝への最後の休憩地「明智平」で、体を解す。
ここからは男体山や女峰山がよく見えるのだが、この日は雲がかかりあまりよく見えなかった。
湯滝駐車場に10時20分ごろ到着。予定よりも大分早い。
これも時間厳守の参加者のお蔭でありがたい。
湯滝につくころには、青空が出てきた。この会で雨にあったことがないが、
今日も天気が良いようだ。
奥日光三名瀑のひとつ湯滝は、流れ出る水の量が多く、とても迫力がある。
トイレを済ませ、10時50分に「竜頭の滝」目指してトッレキング開始だ。
爽やか~な、トレイルが始まる。
湯川沿いに仲間と談笑しながら歩く。この談笑も楽しみの一つだ。
右手下を見ると、透き通った水が流れ、暑さを忘れさせてくれる。
時折、「タマガワホトトギス」が黄色い小さな花を咲かせていた。
川に癒されながら林というか森の草木のトンネルを進んでいく。
小田代橋を過ぎところに(泉門池手前)大きな広場があり、ここで昼食休憩。
下見の時は、この川に鹿の親子連れが、のんびりと水を飲んでいたが、
あいにく今日は、その演出を見ることができなかったので、特別にその時の写真を掲載しておく。
昼食を済ませ、しばらく歩くと視界が開けてきた。
「ホザキシモツケ」が目につくようになる。場所によっては群落をなし、ピンクの花を敷き詰めたように見える。
ここでも爽やか~である。
森を抜け湿地帯に出ると、日本百名山の一つ「男体山」が雄姿を見せてくれる。
やや曇っていたが、草原の端に円錐形の端正な形で、富士山を小さくした感じだ。
それにしても天気がいい。
途中、大木が倒れ、数年たって自然に出来上がった木の根が、オブジェとなって木道の端に横たわっていた。
家に持ち帰って、玄関にでも置きたい感じである。
赤沼でトイレ休憩をし、最後となる竜頭の滝へ。
川の左手を見ると、グリーンに色付けされた林が疲れた体に元気を与えてくれる。
はい、竜頭の滝に到着。
ここも水量が多く、かなり迫力がある。全員が無事に全行程を歩ききった。
で、いつもの日帰り温泉へ。
今日は日光市営の「やしおの湯」だ。汗と疲れをサッパリと洗い流した。
う~~ん、ビールが美味い。例によって、反省会だ。参加者の笑顔が途切れない。
8時過ぎに帰着。予定よりも1時間も早く帰ることができた。
参加者のお一人から、今までで一番いいコースだった、と言われ
涙が出るほど嬉しかった。
今回のコースは、基本下りで、木道が整備されて、とても歩きやすい。
緑も濃く、清んだ川がマイナスイオンを発散し、花も目を楽しませてくれる。
秋の紅葉シーズンも来てみたい場所である。