やんちゃでいこう

5歳の冷めた男の子の独り言

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イルミネーション

2014-11-17 07:37:16 | 小説
ひとりぼっちで、イルミネーションを見ていた。



どんどんいろんな場所で見ることが増え、そんなに珍しいとか立ち止まって見る・・・なんてこともなくなった。



それほど浸透したのかもしれない。



それだけが理由でもなく、一緒に見る相手がいない。



これが大きな理由。



でも今。。。。



この瞬間を一人で見ていた。



ほとんど青と白のイルミネーション。



その2色なのにとても綺麗だ。



それは色々と工夫されていて、ここ最近の進歩の凄さを伺わされる。



でも。。男一人で楽しむものではないと思ってる。



だけど今は。。。。少し違う気持ち。



実は、あのイルミネーションの向こう側に見えるお店の中に、君がいた。



彼女の居る場所は、暖色系の明かりと、クリスマスのデコレーションがされたカフェ。



この位置からは、よく見える。



「いつか一緒に見ようよ」



約束したんだ。。。。



でも残念ながら未だに実現していない。



だけどこの場所に来れば、遠くに働く君とイルミネーションを間に挟んで見上げることが出来る。



もしかして君もこの瞬間、見上げてるかもしれない。



そう思うことだけが・・・小さな幸せ。



我に返って少し恥ずかしくなる。



誰にも見られていないだろうか。



周りをキョロキョロ見渡して、足を勧めた。



君に居るあのお店で、暖かいコーヒーを飲もう。
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