痛々しい傷を負った2人は、山を降りた。
途中で巫女が祭られているという場所の横を通る。
何事もなかったようなその場所に、残ったお札と聖水を撒く。
そして3人の首が晒された階段にも。
最恒寺の亮寛住職の前に座り、終わったことを告げた。
住職は眼を瞑り聞いていた。
しばらくすると、目を開けて話し始める。
「2人とも身体を休めるがいい」
2人はやっとの思いだった。
その場に崩れるようにする。
寺の坊主達が駆けより、手当てを始める。
それを見ながら、住職は言葉をつづけた。
「調べてみると、その首なし山の巫女というのは、陰陽師に通じていたらしい。武将の息子と恋愛に落ちた後殺されたとあるが、やはり替え玉が続いており、その後も数百年生きたと言われる」
「でもそんな巫女なら悪霊になるほどの力がないのでは」
「いやそのうちの1人だけ。陰陽師の力を授かったものがおる。それが恋愛をした巫女じゃった。彼女は愛する武将の息子を殺されたことにより、我を忘れてしまった。そこを殺されたと言う書物が残されておる」
「でもそれだけで、なぜ数百年も過ぎた今、蘇ったのでしょう」
「そこはそのアプリを開発した会社が、しでかしたことによる」
「どんなことでしょうか?」
途中で巫女が祭られているという場所の横を通る。
何事もなかったようなその場所に、残ったお札と聖水を撒く。
そして3人の首が晒された階段にも。
最恒寺の亮寛住職の前に座り、終わったことを告げた。
住職は眼を瞑り聞いていた。
しばらくすると、目を開けて話し始める。
「2人とも身体を休めるがいい」
2人はやっとの思いだった。
その場に崩れるようにする。
寺の坊主達が駆けより、手当てを始める。
それを見ながら、住職は言葉をつづけた。
「調べてみると、その首なし山の巫女というのは、陰陽師に通じていたらしい。武将の息子と恋愛に落ちた後殺されたとあるが、やはり替え玉が続いており、その後も数百年生きたと言われる」
「でもそんな巫女なら悪霊になるほどの力がないのでは」
「いやそのうちの1人だけ。陰陽師の力を授かったものがおる。それが恋愛をした巫女じゃった。彼女は愛する武将の息子を殺されたことにより、我を忘れてしまった。そこを殺されたと言う書物が残されておる」
「でもそれだけで、なぜ数百年も過ぎた今、蘇ったのでしょう」
「そこはそのアプリを開発した会社が、しでかしたことによる」
「どんなことでしょうか?」