やんちゃでいこう

5歳の冷めた男の子の独り言

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呪いアプリー346話

2013-05-03 23:13:38 | 小説
痛々しい傷を負った2人は、山を降りた。

途中で巫女が祭られているという場所の横を通る。

何事もなかったようなその場所に、残ったお札と聖水を撒く。

そして3人の首が晒された階段にも。



最恒寺の亮寛住職の前に座り、終わったことを告げた。

住職は眼を瞑り聞いていた。

しばらくすると、目を開けて話し始める。

「2人とも身体を休めるがいい」

2人はやっとの思いだった。

その場に崩れるようにする。

寺の坊主達が駆けより、手当てを始める。

それを見ながら、住職は言葉をつづけた。

「調べてみると、その首なし山の巫女というのは、陰陽師に通じていたらしい。武将の息子と恋愛に落ちた後殺されたとあるが、やはり替え玉が続いており、その後も数百年生きたと言われる」

「でもそんな巫女なら悪霊になるほどの力がないのでは」

「いやそのうちの1人だけ。陰陽師の力を授かったものがおる。それが恋愛をした巫女じゃった。彼女は愛する武将の息子を殺されたことにより、我を忘れてしまった。そこを殺されたと言う書物が残されておる」

「でもそれだけで、なぜ数百年も過ぎた今、蘇ったのでしょう」

「そこはそのアプリを開発した会社が、しでかしたことによる」

「どんなことでしょうか?」
コメント
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