やんちゃでいこう

5歳の冷めた男の子の独り言

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呪いアプリー344話

2013-05-01 23:34:21 | 小説
笑みのない顔で、眼だけが以上に黒かった。

その身体が携帯から抜け出そうとしている。

道如と源興は気付いていなかった。

その時後ろで、風を切る音がした。

振り返ると、悪霊が姿を現していた。

そこに平将門が襲いかかっていた。

だが将門の姿は、現れたり消えたりしている。

2人は加勢しようと身構えた。

その時源興の足を掴むものがある。

足元を見ると、平の手だ。

慌ててしゃがみこむ。

「平さん!!」

「・・・・・」

何かをしゃべっている。

耳を近づけた。

その声が途絶えた瞬間、将門が消えて二度と戻らなかった。

悪霊はそのまま道如に向かってくる。

源興は斜めに走り、悪霊を間に挟んだ。

悪霊に勝てるはずもない。

それはわかっているが、戦わなければならない。

道如が持っていた短剣に聖水を振りかけて走る。

その先にお札を投げて、ナイフで悪霊と一緒に刺す。

悪霊がたじろいた。

その戦いを見ながら、源興は別の方向に走った。


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