やんちゃでいこう

5歳の冷めた男の子の独り言

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強制的な親

2011-04-12 22:17:32 | 小説
ゆうくんのパジャマ

そう書かれた紙が、青いパジャマの上に置かれている。

またお袋が買ってきた。

俺そんなに背が伸びたかな。

毎年と言うよりも半年おきには、新しいパジャマが着れる。

普通は兄貴のお古とか、近所から貰ってとか言うのだろうけど、なぜかそーいったものがない。

一度お袋に聞いたことがある。

「自分が子供の頃に、姉のお古ばかりで自分の好きな色とか服が着れなかったから、ゆうにはそんな思いをさせたくない。」だそうだ。

それはありがたいのだが、結局は親の好きな服ばかり着せられる。

俺の個性はなしか!

で、一度お店で駄々をこねてみた。

俺のキャラじゃないんだけど。

「コレヤダー!俺はこっちがいい!!」

「まぁ~見てこれ!!なんて書いてあると思う?渋谷に住んでいる人だけだって。」

「なんで?」

「なんでだろうね?でもゆうくんは品川じゃない。だからダメなのよ。残念ね」

こんなので子供が騙せると思うか?

負けじと反論する。

「店員さんに聞いてみる」

「ダメダメ!みんな忙しいんだから、邪魔しないの。こっちを買ってあげるから」

そのままレジに突入して購入。

既に反論する余地はない。

買って帰っても着ない!!これだけだ。

しかし。。。。このように紙を置いて選べないようにする。

ここにあるものしか着れない。

クソ!

コメント
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