マッシュムラムラ(仮) ――クラ鈴が斬る!――

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氷室京介、あぶない刑事、マンガ etc

スタジオパルプは久米田康治の集大成?

2018-06-02 23:20:11 | 久米田康治

まあ、ある意味、久米田さんの集大成でしょうね。改蔵以降の作品のキャラが出まくってます。
本人は、





「B級スターシステム」なんて言ってますが(笑)、



久米田ファンにとっては、うれしいですよね。できれば、月斗とそあらも出してほしい気もするようなしないような・・・?
そもそも、A級スターシステムが可能な漫画家さんなんて、いまはそうそういないでしょう。昭和の売れっ子漫画家さんでもあるまいし。
ってかね、たしかにスターシステムではあるけど、



実質、「かってに改蔵2」(笑)。


絶望先生のキャラや「せっかち伯爵」のキャラなんかも出てるけど、改蔵、羽美、地丹、部長(すず)で、ほぼ回ってる(笑)。それに、ネタの質も改蔵っぽいし。
でね、この“改蔵イズム”、初見の際はめちゃめちゃおもしろく感じたんですが・・・まあ、オレはほとんど後追い(絶望先生のころに読み始めたようなもの)ですが、ともかく、いま読むと、ちょっと引いてしまうかな? 正直、ちょっと気持ちの悪さも感じました。「そこまでやるか?」的な。
まあ、





この辺は笑ったけどさ(笑)。

ともかく、そんだけ、オレが年取ったってことなんだろうけどね。やっぱ、作家にはそれぞれ独自のセンス、世界観というものがあって、それを生で出すと、“食あたり”を起こす読者も多いんだなぁ。
とくに、久米田さんのようにブラックジョークを得意とする人はね。
やっぱ「一般受けする要素」「セールスにつながる要素」ってのも、必要なんだな、と。これは商業作品に限らず、趣味でやってる同人作品にも同じことがいえると思う。同人は必ずしも売る必要はないとはいえ、それでもね。
そういう意味では、まあ、オレはマンガ雑誌の編集にはいい印象ないんだけど、やっぱ作品ってのは、編集が介したほうがいいのかもね。ただし、作家に人生経験が豊富で、浮世のこともわかっている場合や、編集が勉強バカである場合は除かれるけどね。
この作品だって、季刊で、久米田さんという一応以上は実績残している作家さんだから、許されるんだと思います。「ほぼ作家のセンスのみ」って作風は。
ですんで、これから作家を志す人たちは、この作風を真似してはいけません(笑)。
それと、これらのことは、例えば、作詞作曲やアレンジもやるミュージシャンなんかにもいえるでしょうね。プロである以上、どっかでセールスも考えねばならん、というか。ってか、クリエイティブな仕事全般にいえるかな。
そうそう、スターシステムとはいえ、主人公(ヒロイン)はオリジナルキャラで、役者丸ひろ子といいます。
って、ひろ子さん、



意外と乳デカイのね(笑)。

それはともかく、このひろ子さんは、主人公というより狂言回しというべきかな? 久米田ヒロインとしては無味無臭(いまんトコは/笑)で、ほかのキャラたちほどは存在感を示さない、というか。
まあ、





改蔵、羽美、地丹がクドすぎるんだけどね(笑)。



かつてのコサキンルー以上のクドさですよ(古いですかね/笑)。久米田作品で最も売れた絶望先生のキャラたちより目立ってるし。それゆえに、「改蔵2」なんて、本人も自嘲気味にコメントしてるんでしょうね。
そんなわけで、この作品は久米田信者向けのものであり、久米田作品初心者は、まずは「かくしごと」から入りましょう(笑)。

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