「東京リベンジャーズの作者(和久井健)が、ジャンプで連載を始めた」という話は聞いていたんですが、地元のTSUTAYAに1巻があったんで、買ってみました。
読んでみて、久しぶりにマンガのレビューを書きたくなったかな。
まずね、率直な印象としては、
決して批判ではなく、
「ジャンプ風味の東リベ」
といった感じでした。
主人公の世剣(よつるぎ)ヒバルは、なんつーか、ガラの悪いルフィ(笑)。いや、ルフィもアウトローですが、そこまでオラついた感じはしないじゃないですか(まあ、20年くらいはワンピを読んでないんで、いまのルフィのキャラがどうなっているかはわかりませんが)。
ですんで、「ヤンキーなルフィ」というべきですかね? (笑)
で、そこはジャンプ・ヒーローらしく、「最初から強い」「義理人情に厚い」「ちょっとおバカなキャラ」といった造形ですよね。
東リベの主人公である花垣武道(タケミッチ)は、「義理人情に厚い」「ちょっとおバカなキャラ」ではありますが、ケンカは弱いですからね。まあ、私は東リベという作品、実写映画とアニメしか見てませんが。
ともかく、ある意味でマガジンっぽいヒーローというか。拓ちゃんやヤザワを踏襲しているというか・・・タケミッチは拓ちゃんタイプかな。ヤザワのようなクズなトコはないんで。
もちろん、ヤザワっぽいトコもありますが、それは「時に幸運とハッタリで切り抜ける」といった部分で共通しているというか。ただ、タケミッチの場合はあくまで「時に」ね。
今回のヒバルは、マガジン・ヒーローであるタケミッチとは異なる、あくまでジャンプっぽいキャラですかね、現時点では。
で、その相棒である世剣テラス。
こっちは「ほぼ千冬」ですね(笑)。
東リベでタケミッチの相棒だった千冬ね。って、これも批判ではないですよ。多分、作者さんとしては、千冬っぽいキャラが好きなんだと思う。作家が好きなヒーロー像のキャラを、名前やデザインを変えて出し続けるのは、よくあることだし。
ちなみに、ヒバルと同じ苗字ですが、このふたりは兄弟――義理の兄弟です。テラスのほうが半年だけ早く生まれているせいか、彼のほうが兄貴ヅラして、ヒバルが「兄貴ぶるなよ!」みたいな台詞をね。
義理の兄弟というのはね、ヒバルの親父で、世剣組の先代組長である金剛という人が面倒見のいい人でね。数多くのヤンチャな子供、ワケアリな子供たちを養子に迎えて、育てていたためです。
まあ、「ヒバルという実子がいながら」ではあるんですが、金剛さん持ち前の義侠心から来るものです。ヒバルも義に厚い子供、少年と成長しているので、その辺は気にしないんでしょう。
ただ、養子を何人も迎えていたがゆえに、金剛さん亡き後、跡目争いというか、兄弟ごとに組、あるいはチームのようなものを持って、分裂してしまってね。
ちなみに、金剛さんはヒバルを跡目に指名してたんですが、その遺言を本人から聞かされたヒバル(一応、テラスもいたけど)は、ほかの兄弟たちに対して、「テラスが後継者」と嘘をいってね。ヒバルとしては、「オレは義侠心を貫く、極道になりたい」「兄弟たちが組の運営をビジネス化しすぎて、いまの組は冷てぇ」「オレの考えは古い。そんなオレがトップになったら、組が割れる」「テラスはオレみたいに不器用じゃないから、上手くやっていけるさ」といった考えからのものであるようです。
なお、上述の「極道になりたい」の「極道」は、「ヤクザそのもの」という意味ではなく、「道を極めたい」という意味合いですかね。
ともかく、そんなヒバルの考えとは裏腹に、兄弟たちは分裂してしまいます。もっとも、ヒバルが親父の遺言どおり跡目を継いでも、分裂しとったでしょうが。
そんなこんなで、主人公のヒバルは相棒のテラスとともに、兄弟たちに決闘を挑むことで、再び組をまとめ上げていく、というのが全体的なコンセプトですかね。
行く行くは、最強のライバルになるであろう長兄の獅鷹(しおう)とその一派を倒しに行くんでしょうか。って、いま気づいたけど、「北斗の拳」っぽいトコもあるんだな(笑)。
まあ、やはり「ジャンプ風味の東リベ」なのかな、と。
バトルもね、東リベらしく、殴り合いで戦うのが基本なんですが・・・
ジャンプらしく、特殊能力バトルでもあります。
まあ、物語の冒頭で、流星群が地上に落下したんですが、この流星群がもたらした何らかの影響で、世剣兄弟(ヒバル、テラスを含む)全員、そして、ほかのキャラたちまでもが「アストロ」と呼ばれる特殊能力に目覚めてましてね。
たとえば、ヒバルはビルをも吹っ飛ばすパンチ力、テラスは強力な攻撃を防ぐ「盾のアストロ」。あるいは、腕がドスに変化するアストロを持ったキャラもいましたね。
まあ、そうはいっても、いまのトコは前述のとおり、殴り合いというか、ケンカのようなバトルなんで、ジャンプ本誌からは離れてしまった私のようなおっさんでも、楽しめますかね。
久しぶりに、「単行本を集めてみようかな」と思える作品ではありますね。2巻では、ヒロインである世華(よばな)金羽(きんぱ)が出るようだし(笑)。
東リベでいえば、ヒナちゃんというよりは、エマや柚葉っぽいキャラなのかな?
読んでみて、久しぶりにマンガのレビューを書きたくなったかな。
まずね、率直な印象としては、
決して批判ではなく、
「ジャンプ風味の東リベ」
といった感じでした。
主人公の世剣(よつるぎ)ヒバルは、なんつーか、ガラの悪いルフィ(笑)。いや、ルフィもアウトローですが、そこまでオラついた感じはしないじゃないですか(まあ、20年くらいはワンピを読んでないんで、いまのルフィのキャラがどうなっているかはわかりませんが)。
ですんで、「ヤンキーなルフィ」というべきですかね? (笑)
で、そこはジャンプ・ヒーローらしく、「最初から強い」「義理人情に厚い」「ちょっとおバカなキャラ」といった造形ですよね。
東リベの主人公である花垣武道(タケミッチ)は、「義理人情に厚い」「ちょっとおバカなキャラ」ではありますが、ケンカは弱いですからね。まあ、私は東リベという作品、実写映画とアニメしか見てませんが。
ともかく、ある意味でマガジンっぽいヒーローというか。拓ちゃんやヤザワを踏襲しているというか・・・タケミッチは拓ちゃんタイプかな。ヤザワのようなクズなトコはないんで。
もちろん、ヤザワっぽいトコもありますが、それは「時に幸運とハッタリで切り抜ける」といった部分で共通しているというか。ただ、タケミッチの場合はあくまで「時に」ね。
今回のヒバルは、マガジン・ヒーローであるタケミッチとは異なる、あくまでジャンプっぽいキャラですかね、現時点では。
で、その相棒である世剣テラス。
こっちは「ほぼ千冬」ですね(笑)。
東リベでタケミッチの相棒だった千冬ね。って、これも批判ではないですよ。多分、作者さんとしては、千冬っぽいキャラが好きなんだと思う。作家が好きなヒーロー像のキャラを、名前やデザインを変えて出し続けるのは、よくあることだし。
ちなみに、ヒバルと同じ苗字ですが、このふたりは兄弟――義理の兄弟です。テラスのほうが半年だけ早く生まれているせいか、彼のほうが兄貴ヅラして、ヒバルが「兄貴ぶるなよ!」みたいな台詞をね。
義理の兄弟というのはね、ヒバルの親父で、世剣組の先代組長である金剛という人が面倒見のいい人でね。数多くのヤンチャな子供、ワケアリな子供たちを養子に迎えて、育てていたためです。
まあ、「ヒバルという実子がいながら」ではあるんですが、金剛さん持ち前の義侠心から来るものです。ヒバルも義に厚い子供、少年と成長しているので、その辺は気にしないんでしょう。
ただ、養子を何人も迎えていたがゆえに、金剛さん亡き後、跡目争いというか、兄弟ごとに組、あるいはチームのようなものを持って、分裂してしまってね。
ちなみに、金剛さんはヒバルを跡目に指名してたんですが、その遺言を本人から聞かされたヒバル(一応、テラスもいたけど)は、ほかの兄弟たちに対して、「テラスが後継者」と嘘をいってね。ヒバルとしては、「オレは義侠心を貫く、極道になりたい」「兄弟たちが組の運営をビジネス化しすぎて、いまの組は冷てぇ」「オレの考えは古い。そんなオレがトップになったら、組が割れる」「テラスはオレみたいに不器用じゃないから、上手くやっていけるさ」といった考えからのものであるようです。
なお、上述の「極道になりたい」の「極道」は、「ヤクザそのもの」という意味ではなく、「道を極めたい」という意味合いですかね。
ともかく、そんなヒバルの考えとは裏腹に、兄弟たちは分裂してしまいます。もっとも、ヒバルが親父の遺言どおり跡目を継いでも、分裂しとったでしょうが。
そんなこんなで、主人公のヒバルは相棒のテラスとともに、兄弟たちに決闘を挑むことで、再び組をまとめ上げていく、というのが全体的なコンセプトですかね。
行く行くは、最強のライバルになるであろう長兄の獅鷹(しおう)とその一派を倒しに行くんでしょうか。って、いま気づいたけど、「北斗の拳」っぽいトコもあるんだな(笑)。
まあ、やはり「ジャンプ風味の東リベ」なのかな、と。
バトルもね、東リベらしく、殴り合いで戦うのが基本なんですが・・・
ジャンプらしく、特殊能力バトルでもあります。
まあ、物語の冒頭で、流星群が地上に落下したんですが、この流星群がもたらした何らかの影響で、世剣兄弟(ヒバル、テラスを含む)全員、そして、ほかのキャラたちまでもが「アストロ」と呼ばれる特殊能力に目覚めてましてね。
たとえば、ヒバルはビルをも吹っ飛ばすパンチ力、テラスは強力な攻撃を防ぐ「盾のアストロ」。あるいは、腕がドスに変化するアストロを持ったキャラもいましたね。
まあ、そうはいっても、いまのトコは前述のとおり、殴り合いというか、ケンカのようなバトルなんで、ジャンプ本誌からは離れてしまった私のようなおっさんでも、楽しめますかね。
久しぶりに、「単行本を集めてみようかな」と思える作品ではありますね。2巻では、ヒロインである世華(よばな)金羽(きんぱ)が出るようだし(笑)。
東リベでいえば、ヒナちゃんというよりは、エマや柚葉っぽいキャラなのかな?