昨10月25日、国会・衆議院本会議場で、今夏、非業の死をとげた故安倍晋三元総理への追悼演説が立憲民主党所属の野田佳彦元総理により行われました。早速、YouTubeでノーカットで視聴しました。
野田元総理の人柄を良く表す名演説だったと思います。
【追悼演説(全文)】
今の立憲民主党の多くの人たちは、あの悪夢の3年間を作った旧民主党の残党、と思っていましたが、野田氏のような方もいらっしゃったのですね。忘れていました。
野田氏は、同じ総理大臣経験者として、その職責の重さと孤独を共に経験した仲間として、故安倍元総理の心中を一番理解していたのかもしれません。
野田氏は安倍元総理を親の仇のような手強い政敵と思う一方、良き論敵として認め
分刻みのスケジュール。
海外出張の高速移動と時差で疲労は蓄積。
その毎日は、政治責任を伴う果てなき決断の連続です。
容赦ない批判の言葉の刃を投げつけられます。
在任中、真の意味で心休まる時などなかったはずです。
と、同じ総理大臣経験者として労い
第一次政権から数え、通算在職日数三千百八十八日。延べ百九十六の国や地域を訪れ、こなした首脳会談は千百八十七回。最高責任者としての重圧と孤独に耐えながら、日本一のハードワークを誰よりも長く続けたあなたに、ただただ心からの敬意を表します。
と称えました。
そして、野田氏も安倍氏に選挙で敗北し、下野した時の個人的な安倍氏とのエピソードを明かし、今だからこそ分かると。
最後に、議場の議員に対し
政治家の握るマイクには、人々の暮らしや命がかかっています。
暴力に怯まず、臆さず、街頭に立つ勇気を持ち続けようではありませんか。
民主主義の基である、自由な言論を守り抜いていこうではありませんか。
真摯な言葉で、建設的な議論を尽くし、民主主義をより健全で強靭なものへと育てあげていこうではありませんか。
こうした誓いこそが、マイクを握りながら、不意の凶弾に斃れた故人へ、私たちが捧げる、何よりの追悼の誠である。
私はそう信じます。
と訴えかけ、そして
この国のために、重圧と孤独を長く背負い、人生の本舞台へ続く道の途上で天に召された、安部晋三 元内閣総理大臣。
闘い続けた心優しき一人の政治家の御霊に、この決意を届け、私の追悼の言葉に代えさせていただきます。
安倍さん、どうか安らかにお眠りください。
と結びました。
このような追悼演説を聞いたのは初めてです。やはり野田さんに依頼して良かったですね。何となく目頭が熱くなりました。
野田元総理の追悼演説を議員の皆さんはどう受け取ったのでしょうか。
特に、アベガーとか、疑惑は深まったとか、あろうことか国葬儀への欠席まで自分たちのパフォーマンスに使うツイッター議員やセメント議員たちはどう受け取ったのでしようか。
そんなこと関係ない、旧統一教会問題のが先だぁーと、人々の暮らしや命をそっちのけして、大臣の首を取るのが俺たちの使命だぁ、と気勢を上げるのが野党第一党の政治家の仕事なのでしょうか。翁にはさっぱりわかりません。
キッシーがだめだったら次の総理は新しい党でも作って野田さんでも良いかもしれませんよ。可能性はゼロですが。
以上、昨日の野田元総理の追悼演説について書きました。
終わり