翁の徒然なる日々

日々是自遊

野田元総理による追悼演説

2022-10-26 11:30:00 | 日々の徒然
昨10月25日、国会・衆議院本会議場で、今夏、非業の死をとげた故安倍晋三元総理への追悼演説が立憲民主党所属の野田佳彦元総理により行われました。早速、YouTubeでノーカットで視聴しました。

野田元総理の人柄を良く表す名演説だったと思います。

【追悼演説(全文)】

野田元総理大臣が安倍晋三元総理大臣の追悼演説 全文 | NHK

【NHK】安倍元総理大臣に対する追悼演説が衆議院本会議で行われ、立憲民主党の野田元総理大臣が故人をしのびました。以下、その全文です…

NHKニュース


今の立憲民主党の多くの人たちは、あの悪夢の3年間を作った旧民主党の残党、と思っていましたが、野田氏のような方もいらっしゃったのですね。忘れていました。

野田氏は、同じ総理大臣経験者として、その職責の重さと孤独を共に経験した仲間として、故安倍元総理の心中を一番理解していたのかもしれません。  

野田氏は安倍元総理を親の仇のような手強い政敵と思う一方、良き論敵として認め
分刻みのスケジュール。
海外出張の高速移動と時差で疲労は蓄積。
その毎日は、政治責任を伴う果てなき決断の連続です。
容赦ない批判の言葉の刃を投げつけられます。
在任中、真の意味で心休まる時などなかったはずです。    
と、同じ総理大臣経験者として労い
第一次政権から数え、通算在職日数三千百八十八日。延べ百九十六の国や地域を訪れ、こなした首脳会談は千百八十七回。最高責任者としての重圧と孤独に耐えながら、日本一のハードワークを誰よりも長く続けたあなたに、ただただ心からの敬意を表します。
と称えました。   

そして、野田氏も安倍氏に選挙で敗北し、下野した時の個人的な安倍氏とのエピソードを明かし、今だからこそ分かると。

最後に、議場の議員に対し
政治家の握るマイクには、人々の暮らしや命がかかっています。
暴力に怯まず、臆さず、街頭に立つ勇気を持ち続けようではありませんか。
民主主義の基である、自由な言論を守り抜いていこうではありませんか。
真摯な言葉で、建設的な議論を尽くし、民主主義をより健全で強靭なものへと育てあげていこうではありませんか。
こうした誓いこそが、マイクを握りながら、不意の凶弾に斃れた故人へ、私たちが捧げる、何よりの追悼の誠である。
私はそう信じます。
と訴えかけ、そして
この国のために、重圧と孤独を長く背負い、人生の本舞台へ続く道の途上で天に召された、安部晋三 元内閣総理大臣。
闘い続けた心優しき一人の政治家の御霊に、この決意を届け、私の追悼の言葉に代えさせていただきます。
安倍さん、どうか安らかにお眠りください。

と結びました。

このような追悼演説を聞いたのは初めてです。やはり野田さんに依頼して良かったですね。何となく目頭が熱くなりました。

野田元総理の追悼演説を議員の皆さんはどう受け取ったのでしょうか。

特に、アベガーとか、疑惑は深まったとか、あろうことか国葬儀への欠席まで自分たちのパフォーマンスに使うツイッター議員やセメント議員たちはどう受け取ったのでしようか。

そんなこと関係ない、旧統一教会問題のが先だぁーと、人々の暮らしや命をそっちのけして、大臣の首を取るのが俺たちの使命だぁ、と気勢を上げるのが野党第一党の政治家の仕事なのでしょうか。翁にはさっぱりわかりません。

キッシーがだめだったら次の総理は新しい党でも作って野田さんでも良いかもしれませんよ。可能性はゼロですが。

以上、昨日の野田元総理の追悼演説について書きました。

終わり



蟻と螽斯

2022-10-25 11:30:00 | 日々の徒然
イソップ童話に『蟻(アリ)と螽斯(キリギリス)』という寓話があります。

最初は「蟻(アリ)と蝉(セミ)」だったそうですが、北ヨーロッパにはセミはいないそうなので、キリギリスになったと言われています。

働き者のアリ、怠け者のキリギリスとして
アリは夏の暑い日も冬の食べ物確保のため、忙しく働き巣へ食べ物を蓄えていました。
一方、キリギリスはそんな働きもののアリを嘲笑しながらヴァイオリンを弾き、歌を歌って毎日楽しく暮らしていました。
やがて冬が来て、食べ物を蓄えていなかったキリギリスは困って、アリに食べ物を分けて貰おうとするが、アリは、怠けて歌ってばかりしていたのだから、と言って断り、飢えたキリギリスは死んでしまいます。
この話は、別の結末も用意されており、
キリギリスが飢えて死ぬのは残酷だ、と、アリさんはキリギリスに食べ物を恵み、「夏の暑い日にも、せっせと働いていた時、私は貴方に笑われました。貴方は遊び呆けていたのでこうなったのです」と諭し、キリギリスは心を入れ替え、食べ物のお礼にヴァイオリンを弾き、真面目に働くようになる。

翁は、後の話の結末を何となく覚えています。怠けず一生懸命働きなさいと言われたように覚えています。
 
ところで、

昨今の円安や物価の上昇率は、あのバブル期以来31、32年ぶりと言われています。

先日もバブル期のデスコ、ジュリアナ東京?のお立ち台で楽しく踊っている姿をニュースで見ました。今思うと、とても日本にあった時代とは思えません。

土地の値段、ゴルフ会員権などが信じられないくらい上がりました。リクルート事件などという、今回の東京五輪、パラリンピック贈収賄事件なんて遠く及ばない大贈収賄事件もありました。そう言えば、江副浩正という利狂人もいましたね。

日本中が感覚が麻痺していたのでしょうね、今騒がれている某宗教団体を巡る事件なんて、失礼ながら可愛いものです

兎に角、日本中がアリさんを馬鹿にしたキリギリスのように、歌って踊っていた時代でした。
  
報じられているように、物の値段も上がっていましたが、お給料もそれなりに上がっていましたので、気持ち的には今の時代と全く違って、生活が苦しいとは思いませんでした。
 
それでも

翁は、根が貧乏性なので、多少の恩恵には預かりながらも、こんなこといつまでも続くのかなと、相変わらずアリのように仕事仕事で疲れた日々を過ごしていました。

やがてバブルは崩壊、不動産会社は潰れ、不動産融資に嵌っていた銀行、生命保険会社などは次々に市場から退場、失われた20年、30年に突入しました。

そして、バブル期に、キリギリスのように歌って踊っていた若者たちも、今や立派な中高年、高齢者の仲間入り。

そして、もしかしたら、蓄えが少なく、生活が不安と言っているかもしれません。別に自己責任云々と言う気はありません。あくまでも想像です。

そして、自分を含め我々の心のどこかにあの時代を忘れられないキリギリスのような気持ちがあったかもしれません。

そのアリですら、昨今の物の値段の高騰で、大変苦労しています。まして、キリギリスのような方々は、、、。

マーイーカ!! 明るく元気で生きましょう!!

いつもの翁の戯言です。

終わり


マーイーカの精神

2022-10-24 11:30:00 | 日々の徒然
題名は忘れましたが、昔観た映画の中で「男はこだわることにこだわる」と言うナレーションがありました。

その通り、

〇〇はこうあるべきだとか、〇〇は絶対これだとか。兎に角頭が固くて、なかなか竹のようにしなやかな考えにはなりません。

先日見た映画『ツレがうつになりまして。』でも、夫・ツレは、冷蔵庫の中のパックの並びや、ネクタイにこだわり、曜日ごとに締めるネクタイを決めていました。

物事が決めた通り進んでいる間はいいのですが、一旦狂い出すと、そのこだわりから抜け出せなくなり、自分を責めるようになります。

毎朝、決められ時間に起き、決められた道順で駅まで行き、決められた電車の決められた車両のドアから乗車し、到着駅でも同じように会社に着く。

今になって思えばこんな行動をほぼ毎日繰り返していました。

決めているのはもちろん自分、いろんなことにこだわって自分で自分を縛っていました。

でも、世の中、全てが決められた通りに進むとは限りません。いつも通る道が工事中で通れないかもしれないし、事故で電車が遅れることも多々あります。一寸先は闇とまでは言いませんが、何が起きるかわかりません。

定年後のことを考える頃にカウンセリングを学ぶ機会があり、こだわらない生き方を知りました。通勤でも、偶には違った道を通るとまた違った景色が見えました。あゝこのお家にはこんな素敵なお花があるんだ、と余裕もちょっぴり生まれました。

また何事に対しても、まぁいいか、と少し逃げ道を作るれるようにもなりました。

いつも遊んでいる位置情報ゲーム「ポケモンGO」に「マーイーカ」というイカのポケモンがいます。

きっと「まぁ、いいかぁ」から取ったんでしようね。ネーミングの妙にいつも笑ってしまいます。

何となく投げやり的で、諦めていると思うかもしれませんが、別に「諦める」わけではありません。

こだわって悩んでみてもなんの解決にもなりませんので、どこかで「まぁいいか」とけりをつかなくて前に進めません。

仏教では、「諦める」と言う言葉には「物事を明らかにする」という意味もあるそうです。問題が何なのかが明らかになったら、悩んでも仕方がないので、思うても詮無きことは思わず、と。

定年になり、もうすっかり翁になりましたので、今は何事もマーイーカと自分に言い聞かせています。それで結構気が楽になります。

少し煮詰まったかなぁと思ったら、マーイーカと自分に言い聞かせると肩の力が抜けて気が楽になりますよ。お試しあれ。

いつもの戯言です。ご放念ください。

終わり





所詮はこの程度の人!?

2022-10-23 11:30:00 | 日々の徒然
前に鶴田浩二さんの歌傷だらけの人生の歌詞でブログを書きました。
その中で、傷だらけの人生の歌詞を引用し、
右を向いても 左を見ても ばかと阿呆のからみあい
と書きました。右派も左派もと言う意味です(翁の解釈)。

ところで、マイナンバーカードを健康保険証と紐付け、2024年春には紙の保険証を廃止することになりました。

それについては賛否両論があり、未だマイナンバーカードの普及は道半ばのようです。

そんな中、Yahoo!ニュースに、こんなニュースがありました。
↓↓

「停電時どうする? 保険証廃止は天下の愚策」 立憲・枝野氏が批判(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース

■立憲民主党・枝野幸男前代表(発言録) (現在の健康保険証を2024年秋に廃止し、「マイナ保険証」としてマイナンバーカードに統一する政府方針について)保険証を無くす...

Yahoo!ニュース


立憲民主党の創設者で前代表の枝野幸男氏が、政府が2024年秋にも予定している紙の健康保険証を廃止し、マイナンバーカードと一体化することを「天下の愚策」と批判したというニュースです。

18日の衆議院予算委員会で日本維新の会の池下卓議員の質問に対して、河野太郎デジタル担当相は、
マイナンバーカードには、記載されている住所、氏名、生年月日、性別、電子証明書しか入っていない。また、政府の行政機関はマイナンバーで何かの情報をひも付けているわけでもない。
ICチップから無理やり不正に情報を読み込もうとすれば、ICチップそのものが壊れて情報は引き出せなくなる。安全性に関しては非常に高い。
読売新聞2022/10/19/朝刊

と答弁しました。

前掲の枝野幸男氏の仰る通り、確かに大規模停電が発生した場合には、電子機器での読み取りはできないでしょう。でも、その前に停電で医療機関が麻痺してしまします。保険証どころの騒ぎではありません。また、入院中の患者さんは別として、そもそも誰も通院しようと思わないでしょう。

また、銀行のシステム障害を例にしていますが、大規模災害、例えば東日本大地震の時には、通帳、印鑑が無くても一定額まで引き出すことが出来ました。

医療機関でも、かかりつけ医であれは、例え保険証が無くても(忘れた場合)「次回お願いします」と窓口で対応してくれます(くれました)。

このように、政府、与党のやることなすことに何だかんだと、イチャモンを付けるクレーマー気質の政党、一体誰の味方なのでしょうか?

なお、この記事のソースはあのA新聞社ですから、なるほど、納得。

こういう政治家がいるので、政府のやる事に疑心暗鬼となり、そうだそうだと、マイナンバーカードを作らない人たち。

そして、その人たちのために余計な税金を使ってPRしなくてはいけない行政機関。

日頃、「税金の無駄遣いだあー」なんて言っていますが、無駄遣いさせているのは他ならぬ枝野氏を支持するよな人たちだと、翁は思います。

それよりも大事なことは、紙の健康保険証は不正利用されやすいと言うことではないか、と思います。

ご存じの通り、現行の保険証には、顔写真がありません。なので、もし紛失した場合、不正に使われる可能性があります。

実際、お隣の国では、健康保険証の不正利用が問題になっているそうです。もちろん日本でも。
↓↓

マイナンバーカードと健康保険証の紐づけを反対する日本人の思考回路 スーパーのポイントカードには個人情報を渡しているのに、なぜ国はNG? | JBpress (ジェイビープレス)

 日本政府が2024年の秋に、紙の健康保険証を原則廃止にすることを発表した。政府のこの発表に日本ではいま賛否両論が飛び交っている。 廃止を反対する人の中には、「紙の...

JBpress(日本ビジネスプレス)


政府が信用できないでマイナンバーカードを作らないか、それとも紙の健康保険証が誰かに不正利用されても良いのか?

当然ですが、翁は、他人に不正利用されたくありません。

さぁ、貴方はどっちでしょう?

終わり





情弱と言われても

2022-10-22 11:30:00 | 日々の徒然
今更ながらですが

最近はそうでもありませんが、翁のような年寄りは「情弱」と言われれていました。

自分は、この「情弱」を「情けに弱い」と解釈して、「そうだよね、最近涙脆くてね」なんて思っていました。  

ところが、

情弱とは、
「情弱」とは「情報弱者」の略で情報環境が悪く情報を得られない方とか情報リテラシーやメディアリテラシーが不十分で、放送やインターネットなどから必要な情報を、享受できていない人を指し、転じて、いろいろな情報に疎くて、スマホやパソコンではなく、テレビ、新聞、雑誌などに頼っている人、特にお年寄りなどを揶揄する言葉(インターネットスラング、蔑称)(Wikipedia)

だそうです。

実際、Yahooニュースのコメント欄などでもそのような使い方をしているコメントを結構見かけます。そうか、自分もその一人かもな、と思っていました。

でも、ネット、例えばYahooニュースの記事のソースは、新聞や雑誌そして〇〇通信社と言う記事が結構あります。と言うことは、間接的に新聞や雑誌の記事を読んでいることになりますね(ちょっと何を言ってんだか自分でもわかりませんが)。

新聞は、スーパーのチラシを得るために、一応購読していますが、情報が少し後追いなので、専らスマホやタブレットでネットのニュースをチェック、確認して読んでいます。

でも、新聞記事は文字情報として残るので後から見るのにはやはり必要です。ブログ記事も新聞の記事を引用、参照して書くことも少なくありません。

その点、テレビ業界、テレビ屋さんたちはテキトーとまでは言いませんが、言いっぱなしで、その場限りのものが多いので、いつも話半分として捉えています。実際、某番組の某自称:コメンテーターが事実に基づかない発言をしたとして、物議を醸しました。

なので、翁は民放のワイドショーMCの能のない芸人さんやコメンテーター芸人の発言には全く興味がないので一切見なくなりました。

もう少し上の年代の方はわかりませんが、今は周りの同年代の方も結構スマホを使っていますし、ネットのニュースを見ていらっしゃる方も多く見受けられます。

ただ年寄りと言うだけで「情弱」とひと括りにされてもなぁ。

情報強者

では、逆に、情報弱者ではない人(情報強者?)ってどんな人なんでしょうか? よくわかりません。

別にネットやSNSの情報が全て正しいとは限りません、現に、コロナ禍の初期、トイレットペーパーやティッシュペーパーが店頭から消えたこともありましたが、後でデマだったことがわかりました。

多くの情報があるとかえって惑わされて混乱し、その情報が真実を伝えているのか、否か、見抜くこともできなくなるのではないかな、と懸念も感じます。

要は情報を受け取るこちら側が、自分の経験や価値観をもとに、情報をよく吟味していくことだと思っています。

もっとも、「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」とも言われていますので、経験だけに頼っていても良くないのかもしれませんが。

また、事実=真実とは限りません。事実は何で真実は何なのか、を知るためには

  1. やはり新聞を読み
  2. テレビも参考程度に見て
  3. ネットニュースやYouTubeも参考に
  4. 物を買う時は、一応Amazonなどネットで価格を確認する
  5. 分からないことはすぐ他人に聞かずネット検索などで自分で調べる
  6. そして、本を読む
など、何より常に学ぶ姿勢を忘れないことが大事かな、と思います。今更、情報強者になれるとは思いませんが、自分はそう思っています。

愚にもつかないことを書きました。ご一読頂きどうぞご放念ください。


終わり