昨日は三つの"きく"について書きました。
今日は、これ
巨耳細口
現役時、社内の「管理監督者研修」で、「巨耳細口(きょじさいこう)」と言う言葉を知りました。「きょじんさいこう(巨人最高)」ではありません、念のため。
この四文字熟語は、中国の諺「巨口細耳(きょこうさいじ)」を捩ったものと言われています。
中国では、声高に高圧的・威圧的になったり自分の主張ばかり言うことを「巨口(きょこう)」と言い、他人の意見に耳を貸さなくなることを「細耳(さいじ)」と言って、功なり名を遂げた人が自身の戒めとしている言葉だそうです。今のジャイアニズム国家の中国やロシアを見るとまさにそうですよね。
つまり、偉くなればなるほど、周りの人たちの意見や進言、時には耳の痛い話にも謙虚に耳を傾けろ、と言うことだと思います。
職場でも、平社員の時は、謙虚で控え目であった人が一旦出世すると、いつの間にか人が変わったように傲慢になって、自分の命令や意見を通そうとして、他人の忠告や進言に耳を貸さなくなる人がいます。
現役の時、私の周りにもそのような人がいました。皆さんの周りにもそんな人いませんか?
と言うことは、このことは、今も昔も古今東西あまり変わっていないということですね。
今回のロシアによる隣国ウクライナ侵略に関し、国際社会の非難の声に全く耳を傾けなくなったジャイアンのような指導者。まさに巨口細耳ですね。
もっとも、日本の政治家、テレビ屋界隈、自称:コメンテーターのテレビ芸人にも巨口細耳的な人は少なくありません、誰とは言いませんが。
自分も翁になって、人の話をよく聴くとは言いがたいですが、今一度、この「巨耳細口」という言葉を“謙虚”に噛み締めてみたいと思います。
終わり