翁の徒然なる日々

日々是自遊

頑張らなくてもいい場所ありますか?

2022-10-15 11:30:00 | 日々の徒然
10日夜、NHK・BSで宮崎あおいさんと堺雅人さんが夫婦を演じる『ツレがうつになりまして。』という映画が放送され、録画して視ました。

真面目、几帳面を絵に描いたようなサラリーマンの夫・ツレと売れない漫画家の妻・ハルさん。外資系企業のクレーム対応部門に勤める夫•ツレは、しつこいクレーマーに悩まされ、次第に心身の不調に悩むようになる。

夫・ツレは心療内科を受診し、うつ病と診断されくすりを処方される。夫•ツレがそんなに苦しんでいたとは全く知らなかった妻のハルさん、うつ病のことを調べ「もう頑張らないぞ!」と宣言、ツレのうつ病の原因は会社にある、ツレに、「もう頑張らなくてもいい、会社を辞めちゃえば、会社を辞めなければ離婚する」と告げる。

そして夫・ツレは会社を辞め主夫に、二人は家でゴロゴロする日々、妻のハルさんはそれを材料に漫画を書き、やがてツレのうつ病も寛解、ツレとハルさんはその闘病生活を語る、という筋書きでした。

この映画は、原作者の細川貂々(ほそかわ・てんてん)さんの実話を映画化したものだそうです。公開は11年前の2011年10月。

コロナ騒動は漸く下火になりましたが、長引くコロナ禍で子どもからお年寄りまで皆さん頑張っていますよね。大変な時代になりました。

若い頃、満員電車に揺られやっと着いた職場では朝のミーティングで「今日も一日頑張りましよう」と全員で唱和しました。また、巷では「24時間戦えますか?」なんていうコマーシャルが流行りました。「冗談じゃねえ、そんなに働けるか」と言いながら、帰宅は連日午前様。もう身も心もヘトヘト、土日はぐったり、だらしないお父さんでした。

そして「オー!モーレツ」、さらに「モーレツからビューティフルへ」とコマーシャルも変わっていきました。ビューティフルって一体何だ? と思っていましたが。

今は、働き方改革ということでそのような長時間労働は無くなったと思いますが、果たしてどうなのでしょうか?

とにかく日本人は頑張れと言う言葉が好きですから、何かにつけて頑張れ、がんばれ、ガンバレと励まします。身も心も疲れているのに、頑張れ、がんばれ、ガンバレと。

特に、気持ちが落ち込んでうつ状態にある時には、頑張れは禁句です。

朝ドラ『舞いあがれ!』でも、五島のばんばが孫を迎えにきた娘に「頑張り過ぎないように」と諭します。

家庭は頑張らなくてもいい場所ですが、リモートワークの場合はどうなのでしょうか。オン・オフの切り替えは上手くできるのでしょうか?

会社でも家庭でも、つい、頑張れ、もっと頑張れと言いがちです。頑張れと声をかけるのは、その相手の状態をみて、一拍おいて、言い方を変えて、声をかけることが大事なのでしょうね。今さらながらそう思います。上手く表現できませんが。

そして、頑張らなくてもいい場所を作ってあげることもとても大事なことだと思います。

さぁ、貴方の頑張らなくてもいい場所はどこでしょうか?

終わり