そして、かごねこは倒れた＜良性発作性頭位めまい症＞

かごねこは、去年末、突然、めまいを起こす変な病気になっちゃったんです。
その名も「良性発作性頭位めまい症」（なげーよ）。
突然、視界が*ビックリハウスの中にいるみたいに、ぐるんぐるん回っちゃう病気です。
（*遊園地にある、家の中がグルグル回っちゃう、アレです）

ネットで調べたら、どうも耳の病気（？）らしいので、耳鼻科に行ったのですが、先生いわく

「めまいの病気としては、非常にポピュラーだから。
　実際には、眼振が起こってるんだけどね。
原因は分ってないけど、１週間くらいで自然に治るから大丈夫。
ひっくり返って怪我しないように気をつけてね～。」

と、あっさり返されました。
症状そのものに対する薬や治療も特に無く、目が回ったときの対処療法として、
酔い止めの薬をもらえるだけでした。

さて、この良性発作性頭位めまい症。
確かに１週間ほどで収まったのですが、以来、たま～に何の前触れも無く起るようになりました。
実は、先週もコレになってしまい、１週間、ほとんど生活がストップしてしまいました。

発症が突然なので、最初はコントみたいにバッタリ倒れます。面白いくらいです。
きっと、そばで見ている人がいたら相当驚くだろうなぁ～って思うのですが、
初回発作は大抵、起床か就寝の時なので、倒れてもベッドの上。怪我はしません。
ベッドの上じゃなかったら…怖いかも；。

一度起り始めたら、症状の治まるまでの１週間くらいは「バッタリ」いかないよう、
用心に用心を重ねてスローな行動になります。
頭位めまい症というだけあって、頭の位置が変わると、てき面、平衡感覚を失って倒れるので。

お辞儀（頭を下げる体制）禁止。振り返り禁止。反り返りはもってのほか。
うっかり落としたものを拾おうと頭を下げて手を伸ばしたら、そのままの体制で倒れるし、
「ママー！」って呼ばれて後ろを振り返ったら、やっぱりそのまま倒れます。
やっちゃってから「ヤバイっ！」って思いながら、何度倒れたことか。

どうしても下に落ちたものを拾いたかったら、頭を立てたまま、そ～っとしゃがむ。
後ろを見たい時は、身体ごと向きを変える。

…というように、すんごく気を使うので、当然、普通の生活なんて出来ません。
そもそも、まっすぐ歩けなくて壁に激突しながら歩くことになるので、壁から離れられないしね。

そんなわけで、家族にも、症状が治まるまで、色々協力してもらいます。
とりあえず
「目が回って倒れている（横になっている）時は、何も出来ないからヨロシクねっ♪」
って感じで。

かごねこは絶叫マシンに強いので、「不便だなぁ～」で済んでいるのですが、
目が回る状況に弱い人や高所恐怖症など、視界変化に対する恐怖心が強い人は、地獄の日々だそうです。

実際のところ、自前ビックリハウスは疲れるので、遠慮したいんですけどねぇ～。