
●お題
南京・慰安婦・講座派の天皇制論等の反日プロパガンダを除き、トンデモ説の中で悪影響が一番根深いものは?
●選択肢
1)古田武彦「邪馬台国はなかった」説+『東日流外三郡史』
2)江上波夫「騎馬民族征服王朝」説+「万葉集は古代韓国語で読める」説
3)「大東亜戦争で日本は無条件降伏した」説+「東京裁判の歴史認識をも日本は受け入れた」説
4)『慶安御触書』;「江戸期農民は米など食べられなかった」説
5)その他(『武功夜話』関連文書、「根本規範=憲法の基本原理」説、南出喜久治「憲法無効論」等々々)
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●解題
普天間問題一つとっても民主党政権の成立はいよいよ日本の危機を惹起させつつありますが、逆に言えば、民主党政権下は、好むと好まざるとに関わらず、我々は挑戦者として誰憚ることなく、戦後民主主義の<常識>を批判して、その真偽と是非に関する疑義を向こう側に投げつける好機でもあります。
而して、日本のマスメディアに特徴的な「トンデモ論」の跋扈とそれが学問的に否定されても、特に、改訂されるわけでもなく、それがイノセントな市民に長らく、かつ、広範に影響を残す悪弊こそ、我々の正面からの「戦後民主主義批判」に対する<渋い&地味>だけれど、実は侮れない障碍ではないか。と、些か飛躍しますが、つらつらそう考えてこのアンケートをまとめました。
南京にせよ慰安婦にせよ、歴史学方法論の水準からは、到底真面目に議論する主張ではない「実在説」が、世界的に<常識>として扱われ、その世界における<常識>が日本に逆輸入され、一定の侮れない政治力を発揮する苦々しさと不条理をいかに解消するか。
これを考えたとき、私には苦い同時代経験があります。その経験がこのアンケートの底流にある。すなわち、
20数年前、「万葉集は古代韓国語で読める」とかの妄説がマスコミを賑わした際に、過半の比較言語学-歴史言語学の専門家は笑い飛ばすだけで有効な反論を行わなかった。あるいは、40年近く前、「「邪馬台国」はなかった。あったのは「邪馬壱国」だった」という文献学の基本的な手続きも踏んでいない古田武彦氏の著作が世に出たとき、多くの文献古代史学の専門家は適切な批判を怠った。
もちろん、学問的には、「万葉集は古代韓国語で読める」や「邪馬台国はなかった」、あるいは、「日本国憲法は憲法としては無効ですが大日本帝国憲法の講和大権の範囲内の条約としては有効です」等々の主張は相手にするに値しないものではあるのですが、また、『武功夜話』『慶安御触書』『東日流外三郡史』の偽書性は文献学的に自明なのですが、(無視してすまそうとした)専門家の消極的な対応が、その後今に至るまで歪な歴史認識が我が国に蔓延する原因となったことは否定できないと思います(尚、ノミネートした主張がトンデモ論であることに関しては例えば下記拙稿をご参照ください)。
・古田武彦『「邪馬台国」はなかった』
http://blogs.yahoo.co.jp/kabu2kaiba/290082.html
・憲法無効論は不毛ではないが無効である
http://blogs.yahoo.co.jp/kabu2kaiba/57820628.html
ということで、そんな過去現在のトンデモ論の中でも、①トンデモ度合と②その悪影響の根深さで一番はどれか。これを、民主党政権が、早くもその未熟さと危険性を露呈するであろうこの年末にかけて皆で考えてみたいと思います。そもさん、説破!
<(_ _)> ← KABU